glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

真顔

2010-08-12 09:22:18 | 福祉と教育
 今の子どもたちは大人の真剣な表情に接することが少ないのでしょうか。だいぶ前に公共の場で走り回る幼児に危ないから気をつけてと声をかけたらあのおばさんに怒られたと言われた事がありました。先日も似たような経験をしました。

 日曜日はボランティアでした。バングラディッシュの紹介の一つとしてジュート(多分エスペラントではJuto)があり、それでストラップを作るのを教えました。最初の客は幼稚園児と小学生の兄弟でした。どんなに簡単な物であっても糸を編む事は幼児には難しいことです。でも、自分で作ったという気持ちを持たせてやりたいと思い、彼の後ろに回り、彼の目線で編み方を教えました。私としてはいつもの表情でしたが、子どもが振りむいて言いました。『どうして怒っているの?』『怒ってなんていないわよ。物を作る時は集中しないとできないからよそ見をしないだけよ。』と答えたのですが。その子は仕上がるまでの10分ほどの間に不思議そうに何度も私を見上げていました。

 帰宅してからも彼がどうして私が怒っていると勘違いしたのか考えました。もしかしたら今の子どもは真面目に何かに取り組むことを大人に教えられていないのではないだろうかという思いに至りました。

 みなさん、結構へらへらと笑い、注意する時でもこれで真剣に注意しているのだろうか疑うほどの笑顔の大人を見た事が有りませんか。
 子どもが転んだり何かに衝突したりした時にだけ、だから危ないと言ったでしょうと怒っている親もよく見かけます。この時だけは真顔です。もしかしたら、子どもたちは怒っていない真面目な大人の顔を見る事が少なくなっているのかもしれません。

コメント
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