
今日より3月もうすぐひな祭りです。10数年前、夫が子どもを施設に預けていた母親から手作りの内裏様をもらってきました。人形は処分しにくいものです。どうしようか迷いながら飾ってみました。
自分たちが飾った雛人形は’21年4月に92歳で逝った姉が生まれた時に買ったものでした。私が最後に飾り付けをしたのは里帰り出産で実家にいた時だったので、もう58年前のことでした。
我が家のお雛様の赤い毛氈は丈が短いのです。私とすぐ上の姉が七五三の時は戦争の真っ最中でした。母はどうしてもお参りをさせたかったそうです。きれいな着物を消えることができないのなら、せめて赤い緒の下駄を履かせてやりたいと、ひな壇に敷く、赤い毛氈を30センチ切って下駄の緒を作り、私たちをお宮参りに連れて行ったのだそうです。戦後、赤い布を買ったけれど色合いは違っていました。あのお雛様はどうなったのでしょうか。もしあるとすれば暗い箱の中で壊れているかもしれません。
頂いた内裏雛の下に赤い布を敷いてみました。