【北京4日時事】身体障害者のスポーツの祭典、夏季パラリンピックが6日、北京で開幕する。148カ国・地域から約4200人の選手が参加。中国政府は「北京五輪と同じ素晴らしい大会にする」とし、障害者対策の拡充ぶりを世界にアピールしたい考えだ。大会を機に障害者問題に光が当てられ、国民の理解と関心が深まることも期待している。
中国の障害者は全人口の6.4%に当たる8300万人。家族を含めると2億6000万人に上り、ほぼ5人に1人がかかわりを持つ計算だ。先天的な障害や災害・事故による後遺症のほか、ずさんな安全管理のため頻発する労災が原因の障害者も多いと言われる。
中国では社会的弱者の救済に力を入れる胡錦濤政権になって、ようやく障害者対策が本格化したが、まだ低水準にとどまっている。政府は2015年までに全障害者にリハビリサービスを提供する目標を立てているものの、これまで享受できたのは全国で1330万人にすぎない。社会活動ができず、ひっそりと暮らす障害者が大半だ。
自身も障害を持つ北京市障害者工作委員会の◆(ガンダレに萬)才茂主任は、障害者への偏見がなお根強いとした上で、「人々の態度を変えるには時間がかかるが、パラリンピックはその助けになるだろう」と述べた。
パラリンピックを前に、北京市は空港、交通機関、公共施設、観光スポットなどのバリアフリー化を推進。同時に、地域コミュニティーで障害者のリハビリや職業訓練を支援する施設の建設を進め、市民の関心を促している。(了)(2008/09/04-15:25)
中国の障害者は全人口の6.4%に当たる8300万人。家族を含めると2億6000万人に上り、ほぼ5人に1人がかかわりを持つ計算だ。先天的な障害や災害・事故による後遺症のほか、ずさんな安全管理のため頻発する労災が原因の障害者も多いと言われる。
中国では社会的弱者の救済に力を入れる胡錦濤政権になって、ようやく障害者対策が本格化したが、まだ低水準にとどまっている。政府は2015年までに全障害者にリハビリサービスを提供する目標を立てているものの、これまで享受できたのは全国で1330万人にすぎない。社会活動ができず、ひっそりと暮らす障害者が大半だ。
自身も障害を持つ北京市障害者工作委員会の◆(ガンダレに萬)才茂主任は、障害者への偏見がなお根強いとした上で、「人々の態度を変えるには時間がかかるが、パラリンピックはその助けになるだろう」と述べた。
パラリンピックを前に、北京市は空港、交通機関、公共施設、観光スポットなどのバリアフリー化を推進。同時に、地域コミュニティーで障害者のリハビリや職業訓練を支援する施設の建設を進め、市民の関心を促している。(了)(2008/09/04-15:25)