◇支援団体と連携、毎回2人派遣
遠隔地の障害者にもサービスを提供しようと、県立障害者福祉センター(草津市笠山8)は今年度から出前事業を実施している。センター職員が直接、障害者が住む地域に出向き、水泳などを指導するもので、創設18年を迎えたセンターの知名度アップも狙う。同様の取り組みは大阪や高知、長野などでも行われているが、受け入れ先にとっても、障害者への指導法を身近で学べる機会になり、メリットは大きい。
事業の名称は「障害者スポーツ指導支援」。各地域にある既存の障害者支援団体と連携し、団体の水泳教室などにセンター職員が指導員として参加する。
事業の柱は、未就学の障害児への療育と、年齢を問わない障害者へのスポーツ指導。同センター主査で、自身も指導員として各地を巡回する増田圭亮さん(43)は「センター創設18年の経験を基に、各地域のプラスになりたい」と意気込む。
既存団体と連携するのは「指導員だけで訪れても、人が集まるか分からない」(増田さん)ためで、各団体の知名度をいかし、多くの障害者を指導する。
今年度の訪問先は、高島、東近江、野洲の3市で、このうち高島市では4団体と連携。センターは担当職員3人のうち、毎回2人を派遣する。事業の実施日数は最大で年間48日と決まっており、その範囲内で各団体の要望に応じている。
豊富な知識を持つ指導員の派遣は、受け入れ先の団体にとっては指導法を直接学べるメリットがある。高島市の「地域生活支援センターほろん」は今年、同市今津町日置前の「高島市今津B&G海洋センター」で計9回水泳教室を開き、そのうち4回、指導員を呼んだ。今月6日の教室には障害者9人が参加し、指導員から90分間、リハビリや泳法を学んだ。
「ほろん」相談員の中村勝彦さん(47)は「参加者によって要求や障害の重さが違うので、指導には専門性が必要。そばで見ていると勉強になる」と指導員を歓迎する。
派遣する立場から、増田さんは「利用者に『また来てや』と言ってもらえるのは、喜んでもらえているからかな」と手応えを語る。来年度以降、訪れる自治体も拡大していく意向で、「行ける範囲で他の市にも出向きたい」と抱負を語った。
遠隔地の障害者にもサービスを提供しようと、県立障害者福祉センター(草津市笠山8)は今年度から出前事業を実施している。センター職員が直接、障害者が住む地域に出向き、水泳などを指導するもので、創設18年を迎えたセンターの知名度アップも狙う。同様の取り組みは大阪や高知、長野などでも行われているが、受け入れ先にとっても、障害者への指導法を身近で学べる機会になり、メリットは大きい。
事業の名称は「障害者スポーツ指導支援」。各地域にある既存の障害者支援団体と連携し、団体の水泳教室などにセンター職員が指導員として参加する。
事業の柱は、未就学の障害児への療育と、年齢を問わない障害者へのスポーツ指導。同センター主査で、自身も指導員として各地を巡回する増田圭亮さん(43)は「センター創設18年の経験を基に、各地域のプラスになりたい」と意気込む。
既存団体と連携するのは「指導員だけで訪れても、人が集まるか分からない」(増田さん)ためで、各団体の知名度をいかし、多くの障害者を指導する。
今年度の訪問先は、高島、東近江、野洲の3市で、このうち高島市では4団体と連携。センターは担当職員3人のうち、毎回2人を派遣する。事業の実施日数は最大で年間48日と決まっており、その範囲内で各団体の要望に応じている。
豊富な知識を持つ指導員の派遣は、受け入れ先の団体にとっては指導法を直接学べるメリットがある。高島市の「地域生活支援センターほろん」は今年、同市今津町日置前の「高島市今津B&G海洋センター」で計9回水泳教室を開き、そのうち4回、指導員を呼んだ。今月6日の教室には障害者9人が参加し、指導員から90分間、リハビリや泳法を学んだ。
「ほろん」相談員の中村勝彦さん(47)は「参加者によって要求や障害の重さが違うので、指導には専門性が必要。そばで見ていると勉強になる」と指導員を歓迎する。
派遣する立場から、増田さんは「利用者に『また来てや』と言ってもらえるのは、喜んでもらえているからかな」と手応えを語る。来年度以降、訪れる自治体も拡大していく意向で、「行ける範囲で他の市にも出向きたい」と抱負を語った。