障害者のピアノ教育に取り組む日本障害者ピアノ指導者研究会の秋田支部が14日、秋田市のアルヴェで、障害者のピアノコンサート「僕らの作る演奏会」を開く。支部長の渡部雅子さん(59)は「頑張るピアニストの姿を見て、障害者のピアノ教育を考えるきっかけにしてほしい」と話す。
秋田での演奏会は2006年5月に続き2度目。県内の5―26歳の男女13人と、カナダ・バンクーバーで09年10月に開かれる「第2回ピアノ・パラリンピック」出場を目指す全国の5人が演奏する。
出演者は工夫を凝らした奏法でピアノを弾く。例えば指の数が足りず、楽譜通り同時に音を出せない場合は、重要な音を優先し、わずかな時間差で残りの鍵盤をたたいてカバーする。曲には独自のアレンジが施され、それが魅力や持ち味となって聴く人の心に響く。
演奏会では、手元の映像をプロジェクターで映し出し、指遣いの工夫も見てもらう。渡部さんによると、障害者への指導を敬遠するピアノ教室は少なくない。一人一人に合わせた指導方法が必要で、時間もかかるためだ。渡部さんの教室にも、別の教室になじめなかった子どもが通ってくるという。
東北の研究会員は27人。支部は秋田と宮城だけで、研究会の認知度はまだ低い。渡部さんは「『ピアノが楽しい』と言われると、本当に良かったと思う。ピアノ挑戦で障害者の能力を引き出し、生きがいを持たせられる」と強調。「演奏会には、支部がない他県の若い指導者にこそ来てほしい」と呼び掛ける。
午後1時から。「障害児と音楽教育」と題した講演の後にコンサートがある。大人1000円、大学生以下は800円。幼児と障害者手帳を提示した人は無料。連絡先は渡部さん090(9748)8221。
秋田での演奏会は2006年5月に続き2度目。県内の5―26歳の男女13人と、カナダ・バンクーバーで09年10月に開かれる「第2回ピアノ・パラリンピック」出場を目指す全国の5人が演奏する。
出演者は工夫を凝らした奏法でピアノを弾く。例えば指の数が足りず、楽譜通り同時に音を出せない場合は、重要な音を優先し、わずかな時間差で残りの鍵盤をたたいてカバーする。曲には独自のアレンジが施され、それが魅力や持ち味となって聴く人の心に響く。
演奏会では、手元の映像をプロジェクターで映し出し、指遣いの工夫も見てもらう。渡部さんによると、障害者への指導を敬遠するピアノ教室は少なくない。一人一人に合わせた指導方法が必要で、時間もかかるためだ。渡部さんの教室にも、別の教室になじめなかった子どもが通ってくるという。
東北の研究会員は27人。支部は秋田と宮城だけで、研究会の認知度はまだ低い。渡部さんは「『ピアノが楽しい』と言われると、本当に良かったと思う。ピアノ挑戦で障害者の能力を引き出し、生きがいを持たせられる」と強調。「演奏会には、支部がない他県の若い指導者にこそ来てほしい」と呼び掛ける。
午後1時から。「障害児と音楽教育」と題した講演の後にコンサートがある。大人1000円、大学生以下は800円。幼児と障害者手帳を提示した人は無料。連絡先は渡部さん090(9748)8221。