ゴエモンのつぶやき

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「福祉旅行」普及へ 国交省、高齢者・障害者に配慮

2008年09月11日 23時45分45秒 | 障害者の自立
 国土交通省は、介護技術のある添乗員の同行やバリアフリー対策をとった宿泊施設の利用など、年齢や障害にかかわらず国内旅行を楽しめる「ユニバーサルツーリズム(福祉旅行)」の普及に乗り出す。観光施設や宿泊施設にどのようなバリアフリー対策が施されているかチェックするシートを作成し、地方自治体などによる情報提供に役立てる。同省は「新たに観光需要を生み出し、地域経済の活性化にもつながる」としている。

 計画によると、2009年度に学識経験者や旅行業界からなる第三者委員会を立ち上げ、情報提供にどのような項目まで盛り込むのが必要かを検討。同年度中に、設備の対策状況のチェックシートを作って同省のホームページに掲載、自治体や観光協会がダウンロードできるようにする。

 一方、多くの旅行会社でユニバーサルツーリズムの導入が進んでいない現状から、同省は09年度から旅行業界向けのシンポジウムを開き、NPO法人などによる旅行時の介護技術などを紹介。旅行業界に導入の意義について啓発を進める考え。専門家も「整備を進めた施設や自治体に補助金が出る仕組みをつくるなどの必要がある」(船井総合研究所の大坪敬史チーフコンサルタント)としており、政策面でのサポートの重要性を指摘している。

障害者スポーツ全国大会へ、熱こもる練習

2008年09月11日 23時40分02秒 | 障害者の自立
 十月の全国障害者スポーツ大会に向け、陸上競技車いす部門で、二回目の出場となる島根中央高校(川本町)の陸上部員、山田隼平君(15)=一年=が練習を重ねている。二年前、初出場で自己ベストを出した同大会は、生まれて初めて、障害のある自分を認めることができた舞台。将来の夢を「パラリンピック出場」と定め、挑む。

 足の障害へのコンプレックスもあり、もともと「興味がなかった」というスポーツ。小学校時代、担任教諭の勧めで、参加するようになった陸上大会や市民マラソンを通じ、陸上の面白さを知った。

 邑智中学校二年で、県選手団の一員として全国大会初出場。百メートルで、自己新の23秒を記録するなど、出場二種目とも3位の好成績。メダルと同時に、「車いすの自分を、認められるようになった」と大きな自信をつかんだ。三年間、カヌー部に所属して、体力もついた。

 高校入学後の五月、松江市であった県大会での走りが認められ、二度目の全国大会出場が決定。陸上部に入り、本格的な練習をスタートさせた。夏の炎天下も、ほかの部員とともに汗を流した。自宅で、競技用の三輪車いすの練習もしている。

 部活の練習で、一緒に走っている一年の小田裕也君(15)は「最後までやろうという気持ちは、おれより強い」と刺激を受けている。

 山田君は「選手としては、健常者と同等でやりたい。少しずつ距離を伸ばして、将来はフルマラソン。パラリンピックを目指したい」と、全国大会は百メートルのほか、八百メートルにもエントリーした。

 同部顧問の竹崎修次教諭は「砂のグラウンドで、車いすにはきつい環境の中、夏もよく練習した。力を存分に発揮してほしい」とエールを送る。

 大会は十月十一日から三日間、大分県内の各会場で、陸上など十四競技を開催。県内からは、個人、団体を合わせ、八競技に五十人が出場する。

しまね拡大鏡:視覚障害者に角膜、アイバンク制度 /島根

2008年09月11日 23時33分52秒 | 障害者の自立
 ◇「提供の意思、家族に伝えて」知らずに断られたケースも
 視覚障害の人に角膜を提供するアイバンク制度。登録が簡単で、亡くなった後の摘出となることなどから、骨髄バンクや臓器バンクと比べると格段に登録者が多い。中四国だけで見ると島根では、角膜提供に至る率が高く関心が高い。しかし、家族に意思が伝わっていないことが原因で移植に結びつかないケースが多いという。「目が見えるようになりたい」「目が見えるようになってもらいたい」との思いがつながることを願いながら、現場を訪ねてみた。【御園生枝里】

 今年5月、61歳で亡くなった東出雲町の小池恵美子さん。恵美子さんは生前にアイバンクに登録しており、両眼の角膜を提供した。夫の修さん(60)にお目にかかった。

 恵美子さんは「人の心の支えになることが大事」と約40年間、看護師として働いた。視力障害で困っている人を多く見てきた恵美子さんは約20年前、修さんとともにアイバンクに登録した。修さんは「お互いに『何かあれば角膜を提供して』という意識が根付いていた」と話す。

 恵美子さんが亡くなった時、修さんは主治医に献眼の手続きを頼んだ。独りになった不安の中で「家内の希望をかなえたい、どこかで生きていると思いたい」という気持ちからだったという。しばらくして、アイバンクから「恵美子さんの角膜が2人に移植され、成功した」と連絡があった。

 「妻の分まで長生きしてほしい」と願う修さん。修さん自身もアイバンクに登録していることは兄弟が知っている。「亡くなった時は私も献眼をしたい」という考えはしっかりと伝えているという。

 修さんのように、家族や親族にしっかりと献眼の意思を伝えていない場合のトラブルが絶えない。せっかく登録しても、登録カードが自宅に届いた時に、知らなかった家族が断ってしまったり、怒って反対するケースが全国で起きている。また、家族が登録を知らず、亡くなった後に移植に結びつかない場合もある。

 家族への説明や家族との話し合いがなければ、せっかくの登録も無駄になってしまいかねない。しまねまごころバンクの糸賀浩之センター長は「強制ではなく、皆さんの意思。意思がある人は家族に伝えてほしい」と訴えている。

   ◇

 昨年度の県内の角膜提供登録者数は累計で2万1828人。新しく登録した人は683人で前年度より133人減っている。昨年度、角膜を提供したのは6人。中四国では、人口比でみると広島、山口に次いで提供に至る率が高い。

 島根では、島根難病研究所内にある「しまねまごころバンク」がアイバンクを運用している。アイバンクの登録は、はがきに名前や生年月日などを書き郵送すると、自宅にカードが送られてくる。手続きが簡単で、採血などがなく、死後の摘出であることなどから、骨髄バンクや臓器バンクより登録者は多い。

 ただ、眼球が乾燥しないように亡くなってから6時間以内の提供が好ましいため、遺族からの連絡がなければできなくなる。また、感染症がある場合は献眼できない。

大分キヤノン:知的障害者30人雇用へ 10月に子会社設立 /大分

2008年09月11日 23時31分59秒 | 障害者の自立
 大分キヤノン(国東市、飯塚守社長)は10月、知的障害者30人の雇用をにらみ、合弁の子会社「キヤノンウィンド」を設立する。障害者雇用の受け皿会社は県内初。県内の障害者雇用率2・16%(昨年6月)は全国2位だが、知的障害者に限れば0・31%と26位。こうした不均衡是正の切り札として期待される。

 合弁相手は大分市の社会福祉法人「暁雲(ぎょううん)福祉会」。同会でパン製造販売に当たるメンバーが同社に出入りしており、その働きぶりを見たキヤノン側が製造部門の仕事を任せられないか検討。昨年8月からカメラの記録媒体など付属品の袋詰め作業を試験的に任せたところ、専門の健常者の60%程度の作業スピードが達成されるなどスムーズだったため、正式に働いてもらうことにした。

 実際の就業は11月から。当面、障害者5人を雇用し、来年度は10人、11年には30人の雇用を想定している。キヤノングループとしても初の知的障害者採用で、法定障害者雇用率1・8%をわずかに上回る現状の1・81%も、改善されるとみられる。

 暁雲福祉会は「重度知的障害者に向く仕事で、戦力として評価頂いたのがうれしい。障害者5人に健常者1人のスタッフがつくのもありがたい」と言う。飯塚社長は「障害者の自立支援と社会参加を積極支援できればいい。作業内容の拡大も検討したい」と話している。【

仙台・障害者プロレス 存続懸け、背水のゴング

2008年09月11日 15時17分37秒 | 障害者の自立
 仙台市の障害者プロレス団体「ODAZUNA(おだづなー)」が厳しい運営環境と闘っている。収入はカンパ頼みで、台所事情は苦しい。選手にリングネームを付けてリーグ戦を開くなど新機軸をアピールし、観客と支援の獲得に躍起になっている。

 選手は宮城県大和町のNPO法人職員庄司俊哉さん(44)や太白区の福祉団体代表及川智さん(30)ら5人。精神障害があったり、脳性まひで手足が不自由だったりする。

 初の試みとなるリーグ戦は28日、太白区の市太白障害者福祉センターで始まる。来年2月まで計3回開催、5人が総当たりでチャンピオンベルトを目指す。

 5人はこれまで本名で対戦していたが、リーグ戦からリングネームでマットに上がる。庄司さんは「マスク・ド・ウツ」、及川さんは「及川健二郎」を名乗る。

 ODAZUNAは2004年、東北唯一の障害者プロレス団体として発足した。年2、3回、福祉施設などで自主開催したり、東京の障害者プロレス団体の興行を開いたりしてきた。

 観戦は無料で、収入は観客や関係者のカンパに頼らざるを得ず、財政事情は厳しい。遠征試合の旅費の工面もままならず、解散の危機もあった。

 団長で福祉施設職員小笠原洋子さん(36)=宮城野区=は「選手もスタッフも増えない中、やりくりして存続させてきた。見せるプロレスを打ち出し、注目されるよう努めた」と言う。

 選手にリングネームを付けたのもアピール度を高める狙い。マスク・ド・ウツ選手は「心身の調子を整え、優勝を狙う」と張り切り、及川健二郎選手は「ありのままの真剣勝負を見てほしい」と語る。

 28日は午後2時開始。入場無料。連絡先は小笠原団長090(4559)6918。