◇釜石市の公用車に供給
釜石市甲子町大松の知的障害者入所施設「大松学園」(菊池久仁彦施設長)で、市内や大槌町から集めた使用済み食用油をバイオディーゼル燃料(BDF)に精製、11日から市の公用車に供給を始めた。同市が目指す資源循環型社会の実現に一役買う試みだが、園生たちはほのかに天ぷら油のにおいを出して走り出した車に大喜びだった。
BDFづくりに取り組んだのは4月。学校給食センターや飲食店から食用廃油を1リットル1円で買い取り、数百万円かけて購入した機械で代替燃料に精製。今では回収先も病院や福祉施設を加えて計25カ所、回収量は月に600~800リットルに。大半は学園の2台の車と機械を動かす発電機の燃料に使っているが、一般の人にも1リットル100円で販売している。
供給第1号の公用車は排気量2800CCで、燃料代は1リットル120円(配達料込み)。園生らが上村俊一副市長と一緒に36リットルを給油した。八幡義久理事長代理は「環境に優しい燃料づくりができてうれしい。園生の社会復帰のためにも事業を継続していきたい」と述べ、快調に走り出した車を園生らと見送った。
釜石市甲子町大松の知的障害者入所施設「大松学園」(菊池久仁彦施設長)で、市内や大槌町から集めた使用済み食用油をバイオディーゼル燃料(BDF)に精製、11日から市の公用車に供給を始めた。同市が目指す資源循環型社会の実現に一役買う試みだが、園生たちはほのかに天ぷら油のにおいを出して走り出した車に大喜びだった。
BDFづくりに取り組んだのは4月。学校給食センターや飲食店から食用廃油を1リットル1円で買い取り、数百万円かけて購入した機械で代替燃料に精製。今では回収先も病院や福祉施設を加えて計25カ所、回収量は月に600~800リットルに。大半は学園の2台の車と機械を動かす発電機の燃料に使っているが、一般の人にも1リットル100円で販売している。
供給第1号の公用車は排気量2800CCで、燃料代は1リットル120円(配達料込み)。園生らが上村俊一副市長と一緒に36リットルを給油した。八幡義久理事長代理は「環境に優しい燃料づくりができてうれしい。園生の社会復帰のためにも事業を継続していきたい」と述べ、快調に走り出した車を園生らと見送った。