来年2月、米国アイダホ州で開催される知的発達障害者たちのスポーツの祭典「第9回スペシャルオリンピックス冬季世界大会」に向けた日本選手団の合同合宿が19日、豊中市の服部緑地公園で始まった。国内での認知度はまだまだ低いが、予選落ちがなく、全員が表彰される、世界で最もやさしいオリンピック。合宿も競技の強化ではなく、3日間選手が家族を離れ、普段一緒に生活していない他の選手やコーチとコミュニケーションを高めるのがねらいだ。
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スペシャルオリンピックスは、スポーツを通じて知的発達障害者の自立や社会参加を支援する国際的なボランティア組織。昭和37(1962)年にケネディ大統領の妹ユニス・ケネディ・シュライバーさんが自宅の庭を開放して開いたデイ・キャンプが始まり。現在、165カ国や地域が加盟し、約250万人の選手と70万人のボランティアが活動に参加している。
オリンピック同様に4年ごとに夏季・冬季の大会が開かれ、日本からは、平成3年夏の大会に熊本県から参加したダウン症の10歳の少女が体操競技で銀メダルを獲得。これが日本でも感動を与え、6年に「スペシャルオリンピックス日本」が設立された。
この日、集まったのは選手60人とコーチ26人。今年3月、山形市で行った全国大会で選考されたメンバーで実施競技はアルペンスキー、スノーボード、クロスカントリースキーなど7種目。大阪地区からは交野市の三宅剛さん(20)が、15年の夏季大会に続いて出場する。
初日は、天候が悪かったため室内でオリエンテーションを行った。「チームワークをつくろう」をメーンテーマにゲーム形式で自己紹介をしたり、海外でのマナーを教わったりした。2、3日には体力づくりや英会話を学ぶ予定になっている。
今回の合宿前には、選手によっては、飛行機独特の浮遊感に慣れるために、遊園地で遊具に乗って訓練も。
スペシャルオリンピックス日本の三井嬉子会長は「選手たちには、コーチとがんばってきた成果を発揮してほしい。そして何よりもスポーツを通じて新しい友達をつくり、世界を広げてもらいたい」と話していた。
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スペシャルオリンピックスは、スポーツを通じて知的発達障害者の自立や社会参加を支援する国際的なボランティア組織。昭和37(1962)年にケネディ大統領の妹ユニス・ケネディ・シュライバーさんが自宅の庭を開放して開いたデイ・キャンプが始まり。現在、165カ国や地域が加盟し、約250万人の選手と70万人のボランティアが活動に参加している。
オリンピック同様に4年ごとに夏季・冬季の大会が開かれ、日本からは、平成3年夏の大会に熊本県から参加したダウン症の10歳の少女が体操競技で銀メダルを獲得。これが日本でも感動を与え、6年に「スペシャルオリンピックス日本」が設立された。
この日、集まったのは選手60人とコーチ26人。今年3月、山形市で行った全国大会で選考されたメンバーで実施競技はアルペンスキー、スノーボード、クロスカントリースキーなど7種目。大阪地区からは交野市の三宅剛さん(20)が、15年の夏季大会に続いて出場する。
初日は、天候が悪かったため室内でオリエンテーションを行った。「チームワークをつくろう」をメーンテーマにゲーム形式で自己紹介をしたり、海外でのマナーを教わったりした。2、3日には体力づくりや英会話を学ぶ予定になっている。
今回の合宿前には、選手によっては、飛行機独特の浮遊感に慣れるために、遊園地で遊具に乗って訓練も。
スペシャルオリンピックス日本の三井嬉子会長は「選手たちには、コーチとがんばってきた成果を発揮してほしい。そして何よりもスポーツを通じて新しい友達をつくり、世界を広げてもらいたい」と話していた。