障害者が「主役」になってモデルを務めるファッションショーが3日、東京・代々木のYAMANO HALLで開かれた。ショーにはボランティアで付き添い役を買って出たタレントや歌手も出演。ラスト近くでは鳩山由紀夫首相と幸夫人もサプライズゲストとして特別参加して障害者の女性と一緒に舞台を歩き、会場を沸かせた。
このイベントは、NPO法人「勇気の翼インクルージョン2015」(細川佳代子理事長)などが障害者の社会参加を応援する目的で開催。聴覚などに障害を持つ小学生から30代半ばまでの男女47人が参加した。
付き添い役には、歌手の研ナオコさんや女優の黒谷友香さん、プロレスラーの神取忍さん、俳優の勝野洋さん、2007年度ミス・ユニバース世界大会を制した森理世さんら30人近くの多彩な顔ぶれの著名人も出演。それぞれ障害者とコンビを組み、個性的でおしゃれな衣装を披露した。参加者は会場を埋め尽くした約700人の観客らに笑顔を振りまき、投げキスをしたりしながら堂々と舞台を歩いた。
細川理事長によると、鳩山首相夫妻の出演はこの日朝、急遽決まったという。首相夫妻はショーが始まって1時間ほどがたったころ突然、舞台に姿を見せた。
鳩山首相は赤っぽい秋らしいジャケット姿、幸夫人は五輪をイメージ!?したカラフルなスカートで登場。障害者の浜井ケイさん(14)とアップテンポの音楽に合わせて舞台を歩いた。そしてポーズを決めると会場の拍手は一段と大きくなり、一気にクライマックスへ。最後は、この日のイベントのために音楽プロデューサーのつんく♂さんが作曲したテーマソング「笑顔がいっぱい」を披露。出演者全員で手をたたきながら歌い上げ、無事に幕は下りた。
ショーの後、鳩山首相と一緒の舞台に立った浜井さんは「ちょっと緊張したけど、(鳩山首相夫妻と)一緒に出ることができてよかった。(舞台は)広くて歩きやすかった」と感想を述べた。
歌手でタレントの辻希美さんは、小学校の特別支援学級に通う2年生の大箸ゆめのさん(7)に付き添って出演。大箸さんは「大好きなピンク色の洋服を着て出ました。辻ちゃんは優しくてかわいかった。始まる前はドキドキしたけど、ステージに上がるとワクワクして楽しかった。またやってみたい」と笑顔を見せた。
ダウン症の次男、健太郎君を抱いて舞台に上がり、喝采(かっさい)を浴びた元マラソンランナー、松野明美さんは「皆が集まると怖いもの知らずになる。今後もこの取り組みが世界中に広がってくれたらいい」と満足そうな表情で会場を後にした。
ショーを主催した細川さんはイベントに先立ち、報道陣に「障害者が普通に当たり前に健常者と一緒に学び働けるインクルージョンの社会(包み込む共存社会)には、今の日本はまだほど遠い」と指摘。障害の有無にかかわらず、互いの個性を認め合う社会作りが必要と訴えた。
細川さんは、ショーの冒頭で「近い将来、障害者を当たり前に受け入れる共生社会になってほしい」とあいさつ。終了後は「ほっとした。大成功で非常に良かった。すべての人が楽しい笑顔で帰る姿を見て、本当にうれしいです」と感慨深げに語った。
このイベントは、NPO法人「勇気の翼インクルージョン2015」(細川佳代子理事長)などが障害者の社会参加を応援する目的で開催。聴覚などに障害を持つ小学生から30代半ばまでの男女47人が参加した。
付き添い役には、歌手の研ナオコさんや女優の黒谷友香さん、プロレスラーの神取忍さん、俳優の勝野洋さん、2007年度ミス・ユニバース世界大会を制した森理世さんら30人近くの多彩な顔ぶれの著名人も出演。それぞれ障害者とコンビを組み、個性的でおしゃれな衣装を披露した。参加者は会場を埋め尽くした約700人の観客らに笑顔を振りまき、投げキスをしたりしながら堂々と舞台を歩いた。
細川理事長によると、鳩山首相夫妻の出演はこの日朝、急遽決まったという。首相夫妻はショーが始まって1時間ほどがたったころ突然、舞台に姿を見せた。
鳩山首相は赤っぽい秋らしいジャケット姿、幸夫人は五輪をイメージ!?したカラフルなスカートで登場。障害者の浜井ケイさん(14)とアップテンポの音楽に合わせて舞台を歩いた。そしてポーズを決めると会場の拍手は一段と大きくなり、一気にクライマックスへ。最後は、この日のイベントのために音楽プロデューサーのつんく♂さんが作曲したテーマソング「笑顔がいっぱい」を披露。出演者全員で手をたたきながら歌い上げ、無事に幕は下りた。
ショーの後、鳩山首相と一緒の舞台に立った浜井さんは「ちょっと緊張したけど、(鳩山首相夫妻と)一緒に出ることができてよかった。(舞台は)広くて歩きやすかった」と感想を述べた。
歌手でタレントの辻希美さんは、小学校の特別支援学級に通う2年生の大箸ゆめのさん(7)に付き添って出演。大箸さんは「大好きなピンク色の洋服を着て出ました。辻ちゃんは優しくてかわいかった。始まる前はドキドキしたけど、ステージに上がるとワクワクして楽しかった。またやってみたい」と笑顔を見せた。
ダウン症の次男、健太郎君を抱いて舞台に上がり、喝采(かっさい)を浴びた元マラソンランナー、松野明美さんは「皆が集まると怖いもの知らずになる。今後もこの取り組みが世界中に広がってくれたらいい」と満足そうな表情で会場を後にした。
ショーを主催した細川さんはイベントに先立ち、報道陣に「障害者が普通に当たり前に健常者と一緒に学び働けるインクルージョンの社会(包み込む共存社会)には、今の日本はまだほど遠い」と指摘。障害の有無にかかわらず、互いの個性を認め合う社会作りが必要と訴えた。
細川さんは、ショーの冒頭で「近い将来、障害者を当たり前に受け入れる共生社会になってほしい」とあいさつ。終了後は「ほっとした。大成功で非常に良かった。すべての人が楽しい笑顔で帰る姿を見て、本当にうれしいです」と感慨深げに語った。