ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者雇用を促進する条例案

2009年10月14日 01時00分23秒 | 障害者の自立
 やはり、新聞記事は字数の制限もあるし、なによりも速報性を目的としているから限界がある。最近の政治家のなかにもマスコミで報道しやすいように、ワンフレーズを話す人がいた。研究論文でもキーワードをつけることが当たり前になった。たしかに検索のときは便利だろうと思う。障害者(大阪府は「障がい者」と表記するが)雇用率未達成企業とは取引しないという見出しが先日の新聞をかざった。しかも総理府が「待った」をかけ、記事では慎重な姿勢でもあることが報じられた(読売新聞、2009年06月28日付け)。それに関連していくつかの文章を書いた(「2009.07.07 中央政府は障害者雇用に違反した企業を放置するのか?」と「2009.07.12 大阪府の雇用率未達成企業を排除方針案について中小企業を配慮すべきとの意見」)である。どちらも資料の現物を見ていない段階で新聞記事を頼りに書いたものである。大阪府の雇用関係を担当している人に聞いたところが、新聞記事はある一面を書いていると思うようになった。条例関係資料は2009年07月13日に大阪市内で行われた「平成21年度第1回大阪府・市町村就労支援事業推進協議会総会」の場で配布された。

■ 予算案で見る大阪府障害者雇用関係の構造
 大阪府が定めようとしている取組みは重層的になっているので、よくわからないところがある。条例案は「大阪府障害者雇用促進条例(仮称)」という題名らしい。

 しげしげと関係書類を見ると「法定雇用率未達成企業と取引しません宣言」は大阪府の平成21年度(2009年度)予算案に盛り込まれている「障がい者雇用No.1に向けた企業の取組み促進事業(新規)」のなかに入っている(案の段階での予算額は5,398千円とある)。大阪府の障がい者雇用状況は民間企業の実雇用率が1.59%(全国30位)という。法定雇用率達成企業の割合が42.8%(全国43位)と低調だという。

 大阪府の橋下知事が「障がい者雇用No.1」の実現を叫ぶが、この低さは変わらないという。そこで、平成21(2009)年度予算案で「障がい者雇用の取組み促進事業」を明確にしたものといえる。

■ 予算案の主な内容
 障がい者雇用の取組み促進事業には2つの柱がある。その1つは「障がい者雇用誘導・支援事業」である。平成21年度(2009年度)の予算額は4,640千円となっている。その具体化の中に「法定雇用率未達成企業と取引しません宣言」がある(先ほどの新聞記事はここを取り出したものと思われる)。

 この「宣言」は平成21(2009)年10月を予定しているとなっている。大阪府議会に条例案が上程されるのは平成21(2009年)年09月だそうだ。さらに条例は平成22(2010)年の04月01日が施行時期となっている。

 この内容を紹介するが「取引しません宣言」から予想されるような勇ましいものではない。総理府から慎重にというクレームがついたためだろうか。予算案は平成20年の秋に編成されたというから、少なくとも記事が公表された段階ではない。

■ 予算案に示された「取引しない宣言」の概要
 その条例案の概要は、業務発注や補助金交付の相手方となる法定雇用率未達成の事業主に雇入れ計画の提出を義務づけるというものだ。雇入れ計画の達成に向けた取組みを行う事業主を人材紹介などによりサポートすることも規定されている。設置予定としては「障がい者雇用企業促進戦(仮称)」を「雇用推進室内」に置くことも予算案では示されている。

 達成に向けた努力が見られない事業主に対し、改善勧告を経て事業主名等の公表を行うことが唯一の罰則のように読める。ただ、条例案の趣旨では「とりわけ、府(大阪府)が発注する調達契約又は補助金交付の相手方には、府税等の貴重な財源でまかなわれていることに鑑み、事務事業の誠実な執行はもとより、法定雇用率を速やかに達成するという高い法令遵守意識と取組みが強く求められる」とある。

 未達成企業を放置することは認めないという大阪府の姿勢が見える。条例案にも「事業主の取組みの促進」として、同じような規定が盛り込まれるようだ。少なくとも大阪府が未達成企業に対して取引を拒否するというだけの条例案ではないように受け止めた。

■ 特例子会社の設立促進事業も予算化された
 障がい者雇用の促進事業に盛り込まれた2つ目の柱は「特例子会社設立促進事業」でこちらは758千円である。障害者雇用促進法に規定されている障害者の雇用を特別に配慮した「特例子会社」を設立を促進しようとするものである。

 大阪府内・大阪府外の企業に対して支援機関や制度などをアッピールして大阪府内で設立するように、積極的な働きかけを行うというものだそうだ。そのことによって、障害者雇用率を少しでも高くしたいという思いが伝わってくる。この特例子会社の設立支援についても、条例案には含まれている。

 もっとも、条例案では大阪府自身も府の職員に率先して障害者を採用したいということも「基本的施策」のなかに盛り込まれている。大阪府が率先して障害者を雇用するのでなければ、民間企業は障害者雇用をやる気にならないだろう。ぜひ大阪府当局としても障害者雇用を民間企業に対して率先して行なってほしい。


郵便不正、元局長の保釈決定 大阪地裁

2009年10月14日 00時56分07秒 | 障害者の自立
 障害者団体向けの郵便料金割引制度の悪用事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴された厚生労働省の元雇用均等・児童家庭局長、村木厚子被告(53)=大臣官房付=について、大阪地裁は13日、保釈を認める決定をした。保釈保証金は1500万円。大阪地検は同日、決定を不服として準抗告した。

 村木被告の弁護人によると、同被告は6月の逮捕から一貫して「記憶にない。団体のことも証明書のことも知らない」と起訴状の内容を否認しており、公判でも無罪主張する方針という。同被告は7月に起訴され、現在、争点などを絞り込む公判前整理手続き中。

 起訴状によると、村木被告は2004年6月上旬、他の被告と共謀のうえ、活動実態がないとされる障害者団体が割引制度を不正利用するために必要な証明書を偽造。同月10日ごろ、日本郵政公社(現郵便事業会社)に提出したとしている

タンデム車でサイクリング 視覚障害者

2009年10月14日 00時54分50秒 | 障害者の自立
 中津市のメイプル耶馬サイクリングロードで11日、タンデムサイクリング大会があった。タンデム車と呼ばれる2人乗り自転車を使い、視覚障害者にもサイクリングを楽しんでもらおうという企画。1994年に市民の発案で始まり、ことしで16回目。昨年は国体と重なり実施しなかったため、2年ぶりの開催。

 33人の視覚障害者はタンデム車の後ろのサドルにまたがり、前に座っているボランティアの声に誘導されながら、息を合わせてペダルをこいだ。新貝正勝市長や、協賛しているイオンモール三光の岡橋保積ゼネラルマネジャーもボランティアで参加。秋風がそよぐ中、視覚障害者の目となって走った。
 スタート地点の耶馬渓支所から、折り返し地点のコアやまくにまでは約12キロ。往復に11人、片道に22人が挑戦した。途中、同市耶馬渓町の下郷婦人会がお茶などを振る舞い、コアやまくにでは全盲のピアニストの演奏やひょっとこ踊りが披露された。
 片道を走った城戸博勝さん(56)=福岡県行橋市稲童=は「2人乗り自転車は初めてで、こぎ出すときに息を合わせるのが難しかったが、楽しかった。来年もまた参加したい」。一緒に走った広木里香さん(33)=同市西泉=は「来年は息がぴったりのはず」とにっこり。

障害者施設と農家をマッチング 経済的自立促進へ県が新事業

2009年10月14日 00時53分34秒 | 障害者の自立
 障害者の経済的自立を進めようと、県は、農作業の労働力として障害者を仲介する事業をスタートした。人手がほしい農家と仕事がほしい施設をマッチングする取り組みで、障害者の賃金向上や地域での就労機会の確保につなげたい考えだ。

 県内3カ所の障害者・就業生活支援センター(村山、置賜、庄内)と県最上総合支庁福祉課が中心となる。農家側の依頼を受け、担当者が作業内容や報酬などについて確認。作業が可能な施設を取りまとめ、農家に紹介する。農家と施設は詳しい条件を確認した上で契約を交わす。雑草の刈り取りや摘果拾い、堆肥(たいひ)運び、摘み取り・収穫などの作業を想定しており、現場には施設職員が同行する。

 山形市内のサクランボ畑でこのほど、事業を利用した初めての作業が行われた。同市黒沢、農業小笠原一美さん(52)が約22アールの畑で剪定(せんてい)後の枝拾いを依頼、上山市の精神障害者通所授産施設「こまくさの里」の5人が時給650円で担当した。「ブドウのジベレリン処理や房切りなどは、人手を集めるのが大変。短期間で集中的に手伝いが必要な時期に、紹介システムがあれば助かる」と小笠原さん。こまくさの里職員は「工賃アップだけでなく、地域社会で働く機会自体が障害者の自立につながる」と話していた。

 障害者が地域で生活するには、経済的な自立が不可欠。だが、県内の授産施設などで働く障害者の平均賃金は月額1万円に満たず、不況の影響でさらなるダウンが懸念される。事業は、これまでベニバナ摘みなどで試行を重ねた成果を踏まえて実施。企業の下請け受注や授産製品の販売以外に、新たな収入源を開拓する試みとなる。県障がい福祉課は「生産者に取り組みをPRし、需要の掘り起こしに努めたい」としている。

幸地にいなさん車いす200メートルで優勝 障害者スポーツ大会

2009年10月14日 00時52分10秒 | 障害者の自立
 【新潟県=新垣亮】第9回全国障害者スポーツ大会「トキめき新潟大会」(主催・厚生労働省など)は12日、3日目最終日の競技を行った。県勢は車いす200メートルで幸地にいなさん(肢体)が優勝、前日100メートルでの銀獲得に続き2個目のメダルを手にした。また、渡久山勇さん(視覚)が200メートルを制覇、立ち幅跳びで3位、ソフトボール投げで砂川泰輝さん(知的)が2位を獲得。有終の美を飾った。

 大会は同日で全競技を終了。金6銀5銅5の計16個の成績を残した。同日に新潟市の朱鷺メッセで行われ大会は閉幕した。