ゴエモンのつぶやき

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障害者の就農広げたい 有機無農薬野菜の栽培本格化 仙台

2009年10月28日 00時51分16秒 | 障害者の自立
 障害者の就労、自立支援を行っている仙台市青葉区のNPO法人「ほっぷの森」が、有機無農薬野菜の栽培と販売を来年度から本格化させる。障害者が草取りや害虫防除などの作物管理を担当、丹精を込めて育てる。有機無農薬栽培という付加価値を生かした価格で販売し、収益を障害者の賃金に充てる。

 「ほっぷの森」は、太白区長町でレストラン「びすた~り」を経営し、食材用野菜を名取市にある農園「びすた~りファーム」(約3000平方メートル)で栽培している。
 現在はレストランとの兼務で5人の障害者が働くが、来年度は新たに5人程度を雇用、栽培に専念させて生産性を高め、収穫した野菜を長町に開設した事務所「びすた~りフードマーケット」やイベント会場などで販売する。

 障害者は土と触れ合い、収穫の喜びを実感しているという。来年度以降、名取市の農家の協力を得て、セリの栽培や収穫、出荷作業にも取り組む。事業が軌道に乗れば、さらに10人ほどの障害者を雇用したい考えだ。

 21日には宮城県内の障害者支援学校や仙台市の担当者を招き、名取の農園で事業説明会を行った。参加した県光明支援学校(泉区)の遠藤誠一教諭(44)は「不況で卒業予定者の就労の場の確保に苦労している。新たな選択肢ができるのはありがたい」と話す。

 農園ではジャガイモやズッキーニ、ニンニクなど約15種類の野菜を有機無農薬で栽培しており、消費者から「滋味にあふれておいしい」と好評だ。

 「ほっぷの森」の白木福次郎理事長(白木屋副会長)は「栽培に手間が掛かる分、価格はスーパーよりも高くなるが、値段に見合った野菜を提供したい。作物を育てる喜びを皆で分かち合いながら事業に取り組み、障害者の自立を支援したい」と張り切る。

障害者とふれあい 有志が共同模擬店

2009年10月28日 00時48分47秒 | 障害者の自立
 中央大学多摩キャンパス(八王子市)で今月末から始まる学園祭「白門祭」に、学生有志が東大和市の知的障害者らと模擬店を出す。手作りクッキーやパウンドケーキを売って、障害者と学生や来場者が触れ合う場をつくろうという初の試み。学生らは「自分たちも含め、障害のことをよく知るきっかけになれば」と準備に熱が入っている。(岩城興)


 鈴木洋一ゼミナールの有志、男女9人が企画している。学園祭(10月31日~11月3日)の前半、31、1日の2日間に出店。東大和市にある授産施設「かたつむりの会作業所」(社会福祉法人「えいぶる」運営)から、女性2人が参加する。


 学生らが7月、作業所運営の喫茶店「ら*ごんた」(東大和市中央4丁目)を訪ねたのがきっかけ。同店は10年前、就労に向けた実習場所として、青梅街道沿いにオープン。知的障害者らが職員の手を借りながら日替わりランチやコーヒーなどを出している。


 学生らの訪問は、地域コミュニティーと障害者のかかわりを調べるためだった。運営の苦労のほか、「地域に出て行く機会が少ない」との悩みを聞いた。聞き取り後、学生の間で「自分たちとして何か出来ることは」との声があがった。学園祭には毎年約6万人が来場しており、「触れ合いにうってつけ」と思いついた。


 学生から模擬店の話を持ちかけられ、渡辺貴美子施設長(65)は「願ってもない機会。うれしかった」。通所者の小川優さん(23)も「たくさんの人と交流するのが楽しみです」と喜ぶ。


 当日販売する菓子は通所者の手作り。ふだん喫茶店で販売している。学生らの発案で、パウンドケーキをさいの目にカットし、生クリームをかけたケーキのパフェも準備している。当日は作業所の活動をチラシで伝える。売り上げは作業所の運営費になる。


 中心で準備している経済学部4年、大西由里子さん(22)は高校3年の妹(18)に難聴の障害がある。「障害者の就職、生活の問題など身近に感じています」。企画責任者の総合政策学部4年、横井恵子さん(22)は「一度きりで終わらせず、後輩たちが受け継いでほしい。また学園祭の可能性を広げる取り組みとして、他の大学にも広がっていけば」と話している。


 31、1日ともに午前11時~午後5時、6号館付近。同大学は多摩モノレール「中央大学・明星大学駅」下車。

難病と闘う森島さん、実体験を劇にして主役--大津 /滋賀

2009年10月28日 00時46分14秒 | 障害者の自立
 ◇作詞家になるまでの道のり--夢だったCDも制作
 難病で車椅子生活を送る大津市の劇団員、森島恵さんが、自身の体験を基にした演劇「スマイル」で主役を演じた。主人公の「舞子」が施設を出て自立し、作詞家になるまでの道のりを描いた作品。4年前に一人暮らしを始め、今年7月には作詞した曲をCD化する夢を実現した森島さん。「これからも私にしかできないことをやっていきたい」と将来を見据えている。

 夕暮れ時の甲良町公民館。用意された約200席は観客でいっぱい。壇上では、障害者らでつくる劇団「まちプロ一座」(大津市大将軍1)のメンバーが熱のこもった演技を披露していた。

 「外に出たいんや。自分の好きなことやって、生きていきたいんや!」

 森島さん演じる舞子の声が響く。障害者訓練施設の退所日が近付いた妹を案じ、新しい入所施設を見つけてきた兄に、舞子は一人暮らしをしたいと打ち明けた。「車椅子のおまえにできるわけがない。平穏無事に暮らしてくれ」。兄は施設のパンフレットを取り出し、「車椅子の重度障害者も、手厚いケアで一生安心して暮らせます」と読み上げた。「それは『職員の厳しい監視によって、一生そこから出られません』って読むねん!」。反発する舞子。「知らん人に頼って、甘えて生きていくだけちゃうんか。おれはそんなん恥ずかしいわ」。舞子は「甘えてへん。恥ずかしいことちゃう。出来ひんことは手伝ってもらってええねん」と訴えた。

 森島さんは4歳の時、日本脳炎にかかり左半身がまひし、小学5年まで施設で過ごした。養護学校に通い、高校卒業後は実家に戻ったが、徐々に歩けなくなり、約10年前から車椅子生活に。神経障害を引き起こす難病「後縦靱帯(じんたい)骨化症」と診断され、施設に再入所したが、その後一人暮らしを決意。自ら家を探し、家族に反対されながらも意志を貫いた。

 劇には兄妹を見守る友人も登場。妹に苦労をさせたくないと話す兄に、車椅子の男性が「人間って苦労する中で成長するんと違いますか?」と諭したり、施設の職員がこっそり家探しを手伝ってくれたり、ほろりとさせる場面も。重いテーマながら、流行の音楽が手話つきで流れるなど、上演時間の1時間は瞬く間に過ぎた。

 劇中、舞子は「書きためた詩を世に出す」という夢も実現させる。森島さんも中学のころから詩を書き始め、障害と共に生きる中で感じたことをつづってきた。

 「心では泣いていても 大きな声で笑っていたい/そのうち声につられて 心まできっと笑い出すでしょう」「どんなにつらくても他人とは比べない そう 私はわたしさ」「誰かのためじゃなくて 僕のためにこの道をゆこう」

 昨年夏。デイサービスセンターなどで出張コンサートを行っているNPO「おんがくであかるいまちづくり実行委員会」のメンバーで歌手のAKIRAさん(30)=大津市=が作業所を訪れたのを機に、自作の詩に曲をつけてもらうようになった。今年7月にはAKIRAさんが作曲とボーカルを担当した3曲を収めたCD「スマイル」(1000円)が完成した。

 AKIRAさんは「森島さんの詩は常に前向き。生きていることの美しさを感じさせる」と話す。森島さんも「中学のころからの夢がかなった。詩を書き続けてきてよかった」と笑う。

 現在、森島さんは週2回の劇団練習と自主トレに汗を流す。9月には作詞を請け負う「オフィス森島」を開設した。森島さんはこう語る。「汗を力に変えたりしながら、もっと、ずっと、素敵な生き方ができたら、と思います」

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 CDの問い合わせは、NPO「おんがくであかるいまちづくり実行委」会長の佐藤純生さん(090・3708・5991)。

視覚障害者の空間認知能力 /静岡

2009年10月28日 00時44分48秒 | 障害者の自立
 小児がんの一種である網膜芽細胞腫で2歳半までに全盲になった土居由知(よしとも)さん(41)は、今年7月から県視覚障害支援センターのスタッフとして障害者の生活相談に応じている。

 来月1日に浜松市、21日に静岡市で開かれる視覚障害者のNPO・六星が主催し点字毎日が協力する「点字関連三偉人を讃(たた)える集い」の実行委員会メンバーでもある。

 途中失明だが、「普通の人の見ている世界と自分が想像する視界が同じか分からない」と言う。しかし、先日、浜松市内で一緒に車に乗っていて急勾配(こうばい)の道にさしかかると「すごい坂ですね」と話し出した。バランスから感じ取っているのだ。歩いて道に迷った時、健常者に正しい道を指摘することもあるという。

 視覚障害者の位置認識方法は、二つのタイプに分かれるそうだ。頭の中に地図を描き、自分がどこにいるか認知できる人と、進む方向にしか位置を把握できない人だ。

 前者は空間認知能力が高く、障害物を意識して歩けるが、後者はなかなかできない。土居さんは前者なのだろう。音声付きのパソコンなど視覚障害者用の機器の開発が進み、障害者に暮らしやすい社会になってきた。空間認知能力が高くなくても、機器類が補ってくれる。

 しかし、土居さんは、情報不足に陥りがちな状況を避けるツールとしての機器類の活用は勧めるが、それに頼って1人の世界に閉じこもってしまうことに警鐘を鳴らす。真の生活向上には人間同士のコミュニケーションが不可欠と考えるからだ。

 接することで人が何に悩み、何を必要としているかが分かる。助け合うことで仕事も円滑に進められる。出歩いて人と接するのが好きな土居さん。空間認知能力は、他人と交わる能動的な生活で高められたと思う。

高卒者、障害者雇用拡大を 県など4経済団体に要請

2009年10月28日 00時39分53秒 | 障害者の自立
 岩手労働局と県、県教委、県高校教育研究会は26日、新規高卒者求人確保キャンペーンとして県内の4経済団体に採用枠拡大を要請した。労働局と県は合わせて、障害者の雇用維持・雇用機会の拡大も求めた。

 山崎真司局長、達増知事らが盛岡市の県商工会連合会を訪問。達増知事は「昨年からの世界的不況で県内企業も経営が大変だろうが、将来ある若者たちが地元就職できるよう配慮願いたい」と、千葉庄悦会長に連名の要請書を手渡した。

 千葉会長は「産業人材の確保は常なる課題。要請を周知徹底し、速やかに応じることができるよう努めたい」と話した。

 県内企業の高卒者対象求人は8月末現在で前年同月比5割減と、県内就職を希望する高校生にとって厳しい情勢が続いている。

 キャンペーンは12月25日まで企業訪問による求人開拓、就職面接会の開催などを展開する。