ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者自立支援法撤廃向け活動続行

2009年10月19日 00時59分08秒 | 障害者の自立
訴訟予定者、窮状訴え

 障害者自立支援法の廃止と、それに代わる新法の制定を目指す緊急学習会が17日、鹿児島市の心身障害者総合福祉センターで開かれ、心身障害者や家族、施設関係者ら約60人が参加した。鳩山政権が同法の廃止を打ち出しているが、撤廃に向け、提訴を含めて今後も活動を続けることを確認した。県内の障害者団体などでつくる鹿児島障害者運動センターが主催した。

 障害者自立支援法は2006年4月に施行され、福祉サービスを受ける際、その費用の原則1割を自己負担する「応益負担」を定めている。このため、共同作業所に通所する人のなかには、月に約1万円の工賃にもかかわらず、利用料の支払いなどで出費の方が上回るケースもある。

 現在、同法は憲法違反だとして、障害者ら約60人が全国13地裁で集団訴訟を起こしている。鳩山政権発足後の9月19日、長妻昭厚労相が廃止を明言すると、同月24日に開かれた広島地裁の口頭弁論では、争っていた国側が「同法を廃止して、総合的な制度を検討する」と主張を変えた。

 この日、障害者の共同作業所などでつくる全国組織「きょうされん」の赤松英知常任理事(44)が「政権交代により、確実に良い方向に変わってきている」としながらも、「安心して暮らせる環境が整うまで、活動を中断せずに頑張らないといけない。我々は新しい法律を作るステージに立っている」と訴えた。

 その後、「同法は人権侵害」として、廃止を求める県内初の訴訟を予定している鹿児島市内の女性2人が胸の内を語った。

 夫も身体に障害のある中山律子さん(55)は、同法によって福祉サービスの時間が減らされたことを挙げ、「家事をしてもらえる時間が1時間半になり、食事もトイレもその間にすまさなければなりません。私たちの生きる権利を無視されていると感じずにはいられない」と怒りをあらわにした。

 村上とし子さん(54)は「どうして、仕事をする作業所にお金を払わないといけないのか。元気だったら、そんなことを考えずに済むのに」と話した。2人は弁護士らと相談し、年内にも鹿児島地裁に提訴するという。

:「福祉のモデル事業、尼崎から」 障害者関連団体の懇話会で /兵庫

2009年10月19日 00時57分21秒 | 障害者の自立
 「尼崎市内障害者関連団体連絡会」が地元選出の田中康夫衆院議員を招いた懇話会が17日、同市立身体障害者福祉会館(同市稲葉荘3)であった。政権交代で「障害者自立支援法」を廃止する動きがあるため、実情を訴えようと開催された。障害者や福祉の現場で働く職員ら約70人が参加した。

 同法により利用者の1割負担となったことについて、市身体障害者連盟福祉協会の伊東勇理事長は「国民の義務である選挙に行くのにさえヘルパーが必要で、負担がかかる」と訴え、重度の障害をもつ娘の母親は「親が死んだ後、娘がどうやって暮らしていけるのか、とても不安」と話し、ケアホーム建設への補助を求めた。

 また介護施設で働く女性は「人間らしく生きられる賃金を保障してほしい」と訴えた。

 田中議員は「福祉は、地域分散型でやる必要がある。地元尼崎からモデル事業をやっていきたい」と意欲を示した。

視覚障害者用機器5台寄贈 多治見市図書館へ

2009年10月19日 00時56分11秒 | 障害者の自立
 中京テレビなど日本テレビ系のチャリティー番組「24時間テレビ 愛は地球を救う」のチャリティー委員会は、寄せられた募金で購入した視覚障害者向けの機器を多治見市図書館に寄贈した。機器は早速、同館2階の大活字本コーナーに設置され、目の不自由な人やお年寄りらに喜ばれている。

 同館は今春、母親らに幼児向けの本の紹介や読み聞かせの実演、指導のほか、絵本作家を迎えての講演会を企画するなどして、文部科学大臣賞を受賞したことなどが評価され、寄贈につながったという。

 贈られたのは、本などを台に置くと、最大50倍まで拡大して映し出される拡大読書機、スキャナーで文書を取り込んで文字を自動音声で流してくれる活字読み上げ機、音訳図書の録音、編集ができる音声パソコン、デジタル録音機、音訳図書の再生機の5点(総額170万円相当)。

 拡大読書機は、手元のダイヤルで明るさや倍率、色調を調整できる。また、読み上げ機は本だけでなく、新聞などでも使える。同館の蔵書以外の書籍持ち込みによる使用もOKという。

 機材の横には、手引書を置いているが、「使い方が分からない場合には、気軽に声を掛けてほしい」と職員らは話している。音訳機器などは同館を拠点に活動する音訳ボランティアらに貸し出しされる。


障害者も一緒「ユニバーサルソーラン」 江別出身の学生ら 来月パリ公演

2009年10月19日 00時54分33秒 | 障害者の自立
 障害の有無や国籍を超えたよさこいソーラン踊り「ユニバーサルソーラン」を提唱する道内出身者を含む、筑波大生ら9人が11月にパリで公演する。同大学院生で代表の守屋俊甫(しゅんすけ)さん(23)=江別市出身、茨城県つくば市=は「パリ市民と一緒に踊り、笑顔を広げたい」と意気盛んだ。

 渡仏するのは、守屋さんが同大北海道民会の学生を誘って昨年設立した「斬桐舞(きりきりまい)」。会員約50人で、うち障害者は7人。全員に同じ動作は強いない。足が不自由な人は手だけで踊り、耳が聞こえない人は仲間の手拍子を見てリズムをつかんで舞う。各自できる範囲で踊るのが特長だ。

 7月に茨城県で開かれた国際交流行事で各国の高校生たちと踊り、スペイン人から「フラメンコと違う情熱を感じる」と称賛された。

 渡仏は在日フランス大使館が後援する日仏交流行事「サムライ・ジャポン」(11月7、8日、パリなど)の実行委の招きで実現した。「人との垣根を取り払う理念と、イベントの趣旨が合致した」(実行委)という。

 守屋さんは「北海道は、出身地を問わず互いに受け入れて発展した土地。道産子の心を世界に発信したい」と燃えている。同チームは渡航費などの募金活動をしている。問い合わせは守屋さん(電)080・5596・9558へ。

全盲でソニーに勤務し富山大大学院に入学・鈴木淳也さん /富山

2009年10月19日 00時52分54秒 | 障害者の自立
 ◇「弱者に優しい機械を」 一度は断たれた夢かなえ--鈴木淳也さん(42)
 障害のある人にも研究の場を提供し、研究に独自の視点や発想を生かそうと、富山大大学院生命融合科学教育部(博士課程)が今年から創設した身体障害者の特別選抜。この制度で初めて入学したのが、ソニーに勤務する全盲の鈴木淳也さん(42)=横浜市。盲学校卒業時に一度は断たれた「大学進学」の夢をかなえ、「高齢者や障害者に優しい機械をつくりたい」と研究への意欲を強める鈴木さんに思いを聞いた。

 ◆物心ついたころから、電気や機械に強い興味を持っていた。

 電灯がついたり消えたりする様子や、電池で動くおもちゃが小さいころから好きでした。両親も「好きなことは伸ばそう」と考えてくれて、子供用の実験キットや、壊れた電化製品などを遊び道具として与えてくれました。説明書通りの方法だけでなく、いろいろな機材を組み合わせたりして、自分なりの新しい遊び方を探すのが好きでしたね。中高生のころは音響に興味が行き、「どうしたら良い音が出るか」とスピーカーの配置や配線、録音の仕方を工夫したりして熱中しました。演劇の音響にも関心を持ち、プロのスタジオで効果音制作の現場を見た時は衝撃を受け「こんな仕事をしたい」と思いもしました。それが「音響工学」という今の専門研究の原点にあるかもしれません。

 ◆小学6年で失明しても、それを「障害」と考えたことはなかった。しかし工学系の大学進学を志した時、初めて「壁」を体感する。

 学校の先生からは、はり・マッサージの資格を取ることや、福祉分野の大学に進むことを勧められましたが、私は「工学一本で学びたい」と強い意志を持っていました。しかし国立、私立を合わせて20大学ほど回りましたが「(視覚障害者では)実験が難しい」などの理由で、受け入れを断られました。これはさすがにショックでしたね。それまで、目が見えないことは自分の人生を阻むものではない、と考えていましたが、現実を見せつけられた思いでした。

 ◆それでも「工学」の思いは捨てず、パソコンソフト開発会社に就職。2年後にはソニーに転職した。

 進学できなかったのは残念だったのですが、一方で「いつか、視覚障害者も進学できる時代が来るはずだ」とも考えていたのです。だから「今はダメでも仕方ない、自分で勉強していこう」と。ソニーに入ったきっかけは、創業者の一人の井深大さんにあこがれ、手紙を書いたことです。音響工学にも強い関心を持っていたし、ぜひ働きたい、と試験を受けました。

 ◆そしてついに15年来の念願がかなう。今年6月、知人の紹介で問い合わせた富山大から、特別選抜を「受験できる」との知らせが入った。

 大学卒業もしていないわけですから、博士課程と聞いて「私は対象にならないな」と思っていました。だから「受験可」の知らせを聞いた時は本当にうれしかった。「何としても合格しなければ」と、試験までの2カ月半、仕事帰りに英語の個人レッスンを受けたり、関連しそうな論文を何本も読んだり、みっちり勉強しました。合格した時は安心した気持ちと、「これで本当に研究できる」という思いでいっぱいでした。

 富山大では「音」について、もっと基礎から掘り下げて学びたいと思います。どうして音は聞こえるのか、なぜ音が聞こえる位置が分かるのか。そうした研究を通じて、音を聞くだけで、映像や図形を表現できる「音響バーチャルリアリティ」の実現を目指したいと思います。

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 ■人物略歴

 ◇すずき・じゅんや
 東京都出身。生まれて間もないころの病気や投薬の影響で小学校6年生の時に失明。東京都立文京盲学校を卒業後、パソコンソフト開発会社に就職。2年後にソニーに転職した。趣味は4~5年前から始めたカメラで、個展を開催したことも。