ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

映画「ふるさとをください」上映運動2周年で謝恩会

2010年06月09日 01時05分15秒 | 障害者の自立
和歌山市岩橋の障害者総合リハビリテーション施設「麦の郷」をモデルにオール和歌山ロケで作られた、きょうされん30周年記念映画「ふるさとをください」の上映運動2周年記念謝恩会が7日、和歌山市のプラザホープで開かれた。桂文福上映実行委員長や中橋真紀人プロデューサー、映画製作に協力した地元関係者やきょうされん、行政関係者ら100人が参加。精神障害を取り上げた初めての映画となった同作品上映の成果を祝った。


同映画は、ジェームス三木さん脚本で平成20年2月に完成し、この2年間で全国約1000カ所で上映。スペイン語と英語、中国語版も作られて海外8カ国37カ所で上映されてきた。また、ジェームス三木さんの別脚本で演劇としても公演され、秋にはDVDも発売される。

桂文福委員長は、「映画には紀の川筋のいい風景が出てきて『和歌山いいとこやな』と思ってもらえたし、今まで足りなかった精神障害への理解が進んだ。何よりも、同情とかでなく、同じ立場で我々もパワーをいただき、共に生きていくことを学べた」とあいさつ。

中橋さんは5年前の企画からの歩みをたどり、ことし5月に和歌山のライオンズクラブの協力で実施した台湾での上映の様子と、反響の大きさを報告。年間約400本の映画が上映される中でこの映画を約30万人が見たことやテーマが画期的だったこと、精神障害者を地域の交流の中で地域の人々が支えること自体が、日本の精神障害の歴史上画期的だったことなどを話した。そして、「1本の映画が、地域の力で社会的ムーブメントになったことが成果。大きな上映運動はひとまず終了したが、これからは静かに深く広げていきたい。特に学校での上映を大事な取り組みにしたい」と力強く語った。

2010知事選:松本氏が政策 浅川ダム「再検証を」 8分野67項目提言 /長野

2010年06月09日 00時52分29秒 | 障害者の自立
 夏の知事選に立候補を表明した安曇野ちひろ美術館長の松本猛氏(59)が7日、長野市吉田の選挙事務所で会見し、政策発表を行った。「あなたと創(つく)るふるさとのくらし」と題し、子供教育、福祉医療、雇用産業など8分野。また、田中康夫前知事の「脱ダム」を現在の村井仁知事が転換し、4月に着工した県営浅川ダムについては「もう一回検証し直したい。もし問題が多ければ考えていかなければならない」と述べ、再検証の結果次第では工事を中止することにも含みを持たせた。

 松本氏は県の理想像として、子供▽自然▽文化▽高齢者▽障害者をそれぞれ大切にすること、雇用を守り、産業を輝かせることを挙げた。主な8分野の中には、中学校の30人学級化▽里山での体験学習の推進▽福祉医療費の窓口負担額の無料化▽助産所の設置▽滞在型観光の推進▽広域的な自転車道の整備▽健全な財政運営--など67項目の施策を盛り込んだ。

 松本氏は「現場に行って人の声を直接聞くことが大切。県政は一人ではできない。(県民らと)一緒に考えていく」と述べ、対話重視を強調。一方、政策の財源については「県の予算を精査できない立場なので、細かなことは答えられない。不必要な事業を見直し、優先順位をつけたい。医療福祉は優先度が高い」と述べるにとどめた。【渡辺諒】

 ◇松本陣営、市民団体が連携 田中前知事とは一線画す
 県内の経営者や市民団体などの要請で、4月26日に立候補を表明した松本猛氏。この間、ミニ集会や浅川ダムなど課題の現場を視察するなど、全県を回って知名度アップに努めている。12日には松本市に続き、長野市でも事務所開きをする。

 支援組織「わくわく信州」を発足させ、前県人事委員長の市村次夫氏が代表に就任予定。また07年2月に設立され、県政を検証するシンポジウムなどの活動をしていた市民団体系の政治団体「新しい信濃の国」(本部・長野市)も協力し、県内各地の市民団体と連携した「草の根戦術」を狙う。陣営にはかつて田中康夫前知事を支援した人も多いが、陣営幹部は「田中氏の再来を期待しているのではなく、良い点を引き継いだ県政を目指してほしい」と「田中路線」とは一線を画す。

 一方、田中氏時代の「与党」でもあった共産党県委員会や県労連など37団体で構成する「明るい県政をつくる県民の会」は、4月下旬の代表者会議で「支援する候補は政策を見た上で決める」方針を説明している。ただ、「浅川ダムの中止」を掲げる同会と、松本氏の政策には近い点も多く、同氏支援に回る可能性もありそうだ.

毎日新聞 2010年6月8日 地方版

まちなか拠点 福祉喫茶好評 佐野の複合型施設『どんぐり』

2010年06月09日 00時50分05秒 | 障害者の自立
 佐野市の社会福祉法人「とちのみ会」が市中心部の空き店舗を利用して、知的障害者の作業所やケアホームを備えた複合型福祉施設「どんぐり」を開設した。就労訓練のために知的障害者が接客する福祉喫茶が好評で、障害者福祉の情報発信とまちなか活性化の拠点を目指す。 (清水祐樹)

 どんぐりは、県道(旧国道50号)に面した同市大町の元薬局の建物を利用し四月にオープン。二階をケアホーム、一階を福祉喫茶や作業所、障害者らが自由に使える多目的スペースにした。秋には、小児科医による発達障害の相談コーナーも始める。

 同会の高沢茂夫総合施設長は「中心市街地に複合型施設があるのは珍しいが、さまざまな人に利用してもらえ、障害者福祉の質と認知度が高められる」と開設理由を説明する。

 福祉喫茶では、二十~三十代の知的障害者の女性五人が交代で接客や会計を担当。約五十平方メートルのスペースはバリアフリーを徹底し、オープンデッキもある。同会の授産品も販売し、クッキーや漬物は人気商品だ。

 飲み物や軽食は二百~五百円と格安。調理はプロに任せて、おしゃれな内装など質にこだわる。どんぐりの松島延子施設長は「『福祉の店だから中身はいまいち』と思われたくない。社会に当たり前に存在する障害者がたまたま接客している普通の喫茶店を心掛けたい」と話す。

 地元のお年寄りのたまり場になるなどリピーターも増え、集客は上々。一日平均約六十人が訪れ、町内にも「にぎやかになった」と歓迎されている。

 友人と来店した同市黒袴町の主婦熊倉里美さん(53)は「安くておいしく、雰囲気が良い。障害者への理解も深められれば」とファンになった様子。接客担当の中谷ひで子さん(32)、文子さん(31)姉妹は「お客さんから『ありがとう』と言われるのがうれしい」とやりがいを感じている。

 喫茶は午前十一時~午後六時営業、日曜定休。問い合わせはどんぐり=電0283(27)1860=へ。

消えた文言 障害者困惑(1)

2010年06月09日 00時47分13秒 | 障害者の自立
「応益負担という重い負担と苦しみを皆さんに与えている、尊厳を傷つける障害者自立支援法を廃止する」


 集まった障害者と支援者、1万人がどよめいた。


 昨年10月30日。東京・日比谷公園で目の当たりにした長妻昭厚生労働相(当時)の発言に、福井市栄町の山内敬一郎さん(56)は「この一言が聞きたかった」と、車いすの上で胸を高鳴らせていた。


 山内さんは当時、自立支援法が定めた「サービス利用料の原則1割の自己負担」の廃止を求める訴訟を支援していた。自分を苦しめる法律の廃止を、政治家が眼前で約束した。縁遠い「政治」に、自分の思いが届いたと感じられた瞬間だった。


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 山内さんは脳性マヒで両足が不自由だ。手でアクセル操作をするよう改造した乗用車なら運転できるし、車いすで移動もできる。しかし、借家での一人暮らしには、食事づくりや車への乗り込み、目薬を差すのにもヘルパーの介助が欠かせない。


 50代も半ばを過ぎ、近頃は体力の衰えから入浴や着替えが自力では難しくなった。それでも介護や家事援助を必要最小限にしている。「なるべく人に頼らず自分の力で暮らしたい」からだと言う。


 勤続20年の眼鏡工場で、リストラに遭ったのは9年前。心機一転しようと実家を離れた。障害者通所施設で商品の箱詰めやチラシ折りを始めた2006年10月、自立支援法が全面施行された。


 収入は、8千~9千円の工賃と障害基礎年金を合わせて月額9万円余。父親が残してくれた月4万円の共済はすべて家賃に充てている。自立支援法に基づく自己負担は当初、通所施設の利用料の月1万3千円と給食費などの実費で、自ら働いて得る工賃の倍以上に達していた。


 ヘルパーのつくってくれた料理と一緒にたしなむビールや焼酎が、一日のささやかな楽しみ。軽減措置が順次導入されたが、時に親が残した貯金を取り崩した。「晩酌をいつまでできるか心配した時期もあった」と振り返る。


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 山内さんは昨秋、自立支援法の違憲訴訟第3次原告団に加わる予定だった。いくら軽減措置が追加されても、「応益負担」の発想のもと、重い障害の人ほど負担が増える仕組みが受け入れがたかった。


 「水を飲むのもトイレに行くのも、介助されれば『益』なのか。障害は『自己責任』か」。膨らんだ障害福祉費を抑えるため、小泉政権下の「自己責任論」が持ち込まれたとしか思えず、障害者作業所の全国組織が主催した国会請願にも度々同行した。


 政権交代で、状況は一変した。昨年の総選挙で自立支援法の廃止を公約にした民主党が政権につき、就任した長妻厚労相も「廃止」を公言。9月に国が訴訟を争う姿勢からの転換を表明、山内さんは提訴を見送ることになった。


 今年1月の原告と国の合意文書は「障害者の人間としての尊厳を深く傷つけた」と、反省の文言が盛り込まれた。13年8月までに自立支援法の廃止をうたい、新たな福祉法を制定するとあった。


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 しかし、不安の種が生まれた。5月28日、1割負担の発想が残る自立支援法改正案が議員提案され、衆院厚生労働委員会で唐突に可決されたからだ。


 自公両党と民主党が妥協して採決を急ぎ、民主党案にあった同法「廃止」の文言が消えていた。障害者施策に当事者も参画していくはずだったのに、議員提案で蚊帳の外に置かれたと、山内さんは感じている。


 不可解さを残し、鳩山政権は退陣。山内さんには難点の多い改正法案すら、参議院本会議の採決を直前に政局の行方に成否を委ねられた。


 「当事者が意見を言え、蚊帳の外にされない『見える政治』を確立してほしい」。山内さんは参院選を前に、そう思っている。


朝日新聞

身体障害者補助犬への理解を 岡山で盲導犬協会がセミナー

2010年06月09日 00時45分51秒 | 障害者の自立
 盲導犬や聴導犬など「身体障害者補助犬」への理解を呼び掛けるセミナー(日本盲導犬協会主催)が8日、岡山市中区古京町の岡山衛生会館で開かれ、市民ら約30人が視覚障害者への支援について学んだ。

 盲導犬訓練施設・島根あさひ訓練センター(島根県浜田市)の職員が、盲導犬の訓練を実演を交えて紹介。補助犬を法的に位置づけ、レストランやホテルなど施設への同伴ができるようになった身体障害者補助犬法(2002年施行)について説明した。

 盲導犬と生活している県内の視覚障害者はそれぞれの体験や思いを発表。バスやタクシーへの乗車を運転手から嫌がられた最近の出来事が報告された一方、「病院では盲導犬が待機する部屋を設けてくれた」「お店で広めの席を用意してくれた」といった心遣いへの感謝の声も上がった。


山陽新聞