大相撲の八百長問題で日本相撲協会が地方巡業や春場所を中止すると決定したことを受け、4月10日に予定されていた「福祉大相撲鉾田場所」の場所実行委員会事務局(鉾田市鉾田)では7日朝から問い合わせの電話が相次ぎ、対応に追われた。3176席のうち1割超の374席を福祉招待席として市社会福祉協議会に寄贈され、高齢者や障害者が楽しみにしていただけに、「興業利益を寄付する福祉相撲まで中止とは……」と関係者はショックを受けている。
郡司克巳事務局長によると、地方巡業で「福祉大相撲」と銘打った興行は全国でも同市が初めてで、地元の関心も高かったという。2階の自由席を除き、タマリ席(通称砂かぶり)やマス席など約8割の席が既に埋まっていた。
同場所勧進元で、市内工務店相談役の丸山浩さん(84)は「市内には、高齢者や障害者が多い。不景気や暗いニュースが続く中、相撲で街が明るくなるはずだった。無念です」と悔しそうに話し、「問題が解決し、巡業が始まれば、ぜひ鉾田でやりたい」と巡業再開への期待感を示した。
実行委は8日に会議を開いて今後の対策を協議し、9日からチケットの払い戻しを始める見通しという。
毎日新聞 2011年2月8日 地方版
郡司克巳事務局長によると、地方巡業で「福祉大相撲」と銘打った興行は全国でも同市が初めてで、地元の関心も高かったという。2階の自由席を除き、タマリ席(通称砂かぶり)やマス席など約8割の席が既に埋まっていた。
同場所勧進元で、市内工務店相談役の丸山浩さん(84)は「市内には、高齢者や障害者が多い。不景気や暗いニュースが続く中、相撲で街が明るくなるはずだった。無念です」と悔しそうに話し、「問題が解決し、巡業が始まれば、ぜひ鉾田でやりたい」と巡業再開への期待感を示した。
実行委は8日に会議を開いて今後の対策を協議し、9日からチケットの払い戻しを始める見通しという。
毎日新聞 2011年2月8日 地方版