ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「障害へ理解得られず」 就労調査 対人関係悩み多く

2011年02月05日 01時09分25秒 | 障害者の自立
 障害者が就労時や働いている際に困ったりつらかったこととして、職場の無理解や対人関係を主に挙げていることが、障害者の就労支援などをする宇都宮市のNPO法人「チャレンジド・コミュニティ」の調査で分かった。
 調査は昨年末、県内の障害者百六十人を対象に実施。十八歳から五十代の男女三十九人から回答を得た。回答には「障害への理解が得られず、隠して働かねばならない」「上司から『治す気がないから障害が治らない』と言われた」など対人関係に関する悩みが多く、トラブルから体調を崩したケースもあったという。また、就きたい職種はパソコンを使う事務作業が多かった。
 栃木労働局によると、県内の昨年の法定雇用率達成企業の割合は1・58%で、全国四十三位と低迷している。
 同NPOは「対人関係は大きな課題。パソコンを活用した在宅勤務の取り入れや意識改革を企業に訴えたい」と話している。 

東京新聞

元障害者施設園長ら書類送検=入浴中の入所者死亡-滋賀県警

2011年02月05日 01時07分40秒 | 障害者の自立
 滋賀県湖南市の知的障害者施設「県立近江学園」で昨年3月、入所していた男性=当時(24)=が入浴中に死亡する事故があり、県警甲賀署は4日、安全確保を怠ったなどとして、業務上過失致死容疑で元園長の男性(61)と職員の男性(46)を大津地検に書類送検した。
 同署によると、元園長は入浴時の事故防止に向けた安全確保を怠り、入浴時の介助を担当していた職員は監視を怠った疑い。(2011/02/04-13:32)

時事通信 -

<はたらく>発達障害の男性の就職 専門機関の支援得て活動

2011年02月05日 01時05分31秒 | 障害者の自立
 学生時代に発達障害の一つ「アスペルガー症候群」の診断を受けた愛知県の男性(26)が、就職支援機関の支援を受けながら就職を果たした。障害者手帳を取得した上で、会社に自分の個性や障害の特徴を伝えたことが、採用につながった。採用までの道のりや工夫を聞いた。 (市川真)
 中部地方の工学系大学に通っていた男性が就職活動を始めたのは、三年生だった二〇〇五年春ごろ。金属加工や電子関係メーカーの会社説明会に出席。卒業までに百五十社を受け、うち百二十社が面接まで行ったが、次々と不採用になった。
 理由は「話が正確すぎて、交渉や指示は優秀だが、日常会話が成立しないのでは」「学生らしさがなく、管理職や教授と話している錯覚を覚える」などというものだった。
 男性は、小学校卒業時の同級生アンケートで、「宇宙人と話してそうな人」の一位に選ばれるなど、言葉のニュアンスを読み取るコミュニケーションが苦手な面がすでに出ていた。しかし、障害には全く気づいていなかったという。
 面接が失敗続きだったため、大学のカウンセラーに相談すると、障害の可能性を指摘された。精神科を受診した結果、「自律神経失調症とうつ」との診断。さらに詳しい診察の結果、アスペルガー症候群であることが卒業間際に判明した。男性は、確定診断を受ける直前の三月、派遣会社の正社員の採用内定を受けていた。
 四月の入社式直前、発達障害と診断されたことを会社に伝えると、営業担当者は「派遣先企業からクレームが来る恐れがある」と難色を示した。男性は退職を申し出た。
 大学祭実行委員を務め、スポーツも好きな積極的な性格だけに、その後立ち直って、学生時代と同じファストフード店でアルバイトをしながら、健常者枠での入社を目指した。
 しかし、求人誌やハローワークで探した会社に手当たり次第に連絡を取ったが、今度は書類提出段階で門前払いが続いた。
 男性は、企業の障害者枠での採用を目指すことに変更し、障害者手帳を取得。ハローワークの紹介で、名古屋市にある「なごや障害者就業・生活支援センター」の支援を受けることになった。
 センターの就業生活支援ワーカー渡辺ゆりかさんは、チームワークで就活を成功させるために、男性との間で三つルールを決め、紙に書き上げた。▽ハローワークに行くのは週一回に限定▽二週間に一回は渡辺さんと一緒に行く▽ハローワークの担当者を決める-。ルールを必ず守る男性の性格を利用しながら、就活の方向性を見定めるためだった。
 また、男性が自分の障害を説明するために用意した書類を大幅に簡略化。「指示の内容や指示する人を決めてほしい」などと、会社への要望を具体的に書いた=表。「障害があるけれど大丈夫と、採用担当者に思ってもらえるかがカギ。面接で実際に話せば、人の良さが分かってもらえる」と渡辺さんは話す。
     ◇
 男性は正社員採用が希望だったが、まずは職歴を積み重ねるために契約社員を目指すことに。大手運輸会社の面接試験を受け、〇九年十月に一年更新の契約社員として採用された。それまでに不採用とした企業は、学生時代から数えると七百五十社に上った。
 男性は今、同社で書類の電子化の仕事に携わる。「障害があると、話を聞いてもらえるまでが長い。一人でうまくこなすのは難しく、支援機関が入ってやっとスタートラインにつけた」と振り返った。
◆アスペルガー症候群の人への就労上のサポート具体例 (午前中に入力の仕事を済ませてほしいとき)
<伝わりにくい指示例>
「お昼休みまでにこの書類を片付けて」
「時間が余ったら、○○さんを手伝って」
「お昼までにできそうもないときは言って」
<よく伝わる指示例>
「12時までにこの資料50部を入力してください」
「50部すべて済ませて時間が余ったら、私の所に指示を聞きにきて」
「11時40分までに入力が終わっていなかったら、残りの部数を伝えて」
<アスペルガー症候群> 知的障害も言葉の遅れもないが、社会性の欠如、コミュニケーション障害、興味の偏りなどの問題を持つ。脳の機能障害による「広汎(こうはん)性発達障害」の一つ。広汎性発達障害は1万人に40~60人といわれる。
<障害者就業・生活支援センター> 障害者の自立・安定した生活実現のため、就業に関する相談、日常・地域生活の助言など、関係機関と連携しながら障害者を総合的に支援する。厚生労働省と都道府県の委託を受け、社団法人などの公益法人、社会福祉法人、NPOなどが運営。就業支援担当2人、生活支援担当1人の専門職員が配置される。各都道府県に数カ所~10カ所程度配置されている。

中日新聞

障害者向け駐車場 久喜市が利用証発行

2011年02月05日 01時02分54秒 | 障害者の自立
 障害者向け駐車場での健常者の無断駐車を防止しようと、久喜市は年内にも、市独自に有資格者に利用証を発行する「パーキングパーミット制度」を開始する方針を固めた。新年度予算案に、百五十五万円の事業費を計上した。市は「本当に必要な人に駐車場を提供したい」と話している。県内での実施は川口市に続き、二例目という。
 障害者向け駐車場には、車いすをデザインした国際シンボルマークなどが使用され、駐車車両もこれらのマークを掲示して止めるのが一般的。だがマークは量販店でも市販され、購入した健常者が障害者を装って“違法駐車”するケースもあるとみられる。
 このため、久喜市の案では、身体や知的、精神の障害があるなど一定の条件の人から申請を受け付け、バックミラーにかけるタイプの利用証を発行。駐車場には利用証がないと利用できないことを明示し、資格外の利用者には指導をする。
 市内五十カ所の公共施設の駐車場に加え、民間についても市の制度に、理解が得られた業者と協定書を結んでいく考えだ。また現行の障害者マークでの駐車を認めるかについて、市は「今後の検討課題」とするが、先行導入した川口市では「利用証にはならない」とうたっている。
 同様の制度は、佐賀、栃木や群馬などで既に県単位で導入。久喜市障がい者福祉課は「駐車場の適正利用とともに、制度が県内に広がるきっかけになれば」としている。 


東京新聞

全国初 発達障害者向けの高校開設へ 県、支援教育の継続目的

2011年02月05日 01時01分17秒 | 障害者の自立
 静岡県は、発達障害がある生徒の教育を目的にした高校の開設を目指す。準備段階として、閉校になった県西部の高校の校舎で今秋、モデル事業を始める。発達障害者に対する支援教育は中学校までで途切れてしまうのが現状で、高校に進学しても不登校になったり、中退するケースが多い。これら生徒を継続支援するのが目的で、文部科学省の担当者は「発達障害者を対象にした高校の開設は、全国でも聞いたことがない」と話す。
秋からモデル事業  モデル事業の対象になるのは、中学で特別支援学級に在籍した生徒や、高校になじめず退学したり、不登校になった生徒ら。
 他人とのかかわりが苦手な発達障害者に配慮し、通信制が基本。対人関係の対応を学ぶ専門家のカウンセリングや、農業、陶芸などの実習体験を取り入れ、自立して社会参加する能力を身につけてもらう。
 2011年度は、保護者のニーズや、特別支援教育に関わる教員、医療関係者の意見を踏まえつつ、数十人規模で試行的にスタート。効果を検証しながら、13年ごろの高校開校を目指す。
 知的な遅れを伴わない発達障害者は現行制度では、小中学校に設けられた特別支援学級などで教育が受けられるが、高校にはそうした学級がなく、知的障害者らが対象の特別支援学校の高等部にも入学できない。
 文科省の全国的な抽出調査(08年度)によると、高校進学者の2・2%が発達障害者ら。毎年2%前後の生徒が中退しており、この中に発達障害者も多く含まれるとみられる。
 発達障害の生徒を専門的に受け入れる高校の開設を求める声は、保護者らの間で強まっており、09年の静岡県議会12月定例会で、岩瀬護県議が設置を提案。川勝平太知事は「適応できず退学した生徒が再チャレンジできる仕組みが必要」と答弁していた。
 今回のモデル事業について、安倍徹・県教育長は「生徒の特性に応じながら、孤立する子どもが社会とつながりを持てるよう取り組みたい」と話している。
杉山登志郎・浜松医科大特任教授(児童青年期精神医学)の話  診断を受けないまま高等教育を受けている発達障害者は非常に多く、彼らの事象のとらえ方の特性を考慮して長所を伸ばす作業と、社会的な谷間を埋める作業の両方が必要だ。早急に取り組まなければならない問題で、静岡県の取り組みは評価できる。

発達障害 脳の機能障害が原因で生じ、社会適応などにさまざまな問題を抱えやすい。自閉症、アスペルガー症候群をはじめ、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)など多くの種類がある。障害の表れ方、症状は多様で、周囲の無理解によって2次的に精神的な問題を抱える場合もある。一方で、特定分野で才能を発揮する人もいる。

中日新聞