◇「アリス・イン・ワンダーランド」上映
入場無料、鑑賞希望300人募集--横浜ラポール、来月6日 耳の不自由な人たちにも映画を楽しんでもらおうと、障害者スポーツ文化センター横浜ラポール(横浜市港北区)が3月6日、聴覚障害者向けの字幕付きで、昨年ヒットした米映画「アリス・イン・ワンダーランド」を上映する。入場無料で定員300人。字幕を担当したボランティアサークルのメンバーは「数少ない機会なので、ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。
同センターの「バリアフリー映画会」の一環。センターを拠点に活動する「まじっく」が字幕を制作した。スタッフの山下武信さん(62)=横浜市神奈川区=は、サークルに参加するようになって8年目。以前勤めていた保険会社で、自身が採用担当者だった時に出会った職場の聴覚障害者の女性から「映画が好きだけれど、字幕がないから見られない」と知らされたのが、きっかけだったという。
セリフ以外にも<足音が聞こえる><鳥の鳴き声>などの背景音を入れ、声に含まれる感情表現を伝える必要があるときは<優しい声で>といった説明も加える。観客は字幕と映像を同時に見るので、いかにセリフを要約するかもポイントだ。「そもそも脚本は一字一句が練りに練られている。セリフの意味やニュアンスを残しながら要約するのが一番難しい」と山下さん。今回は日本語の吹き替え版と字幕版を基に、約2カ月かけて制作にあたった。ファンタジー映画とあって「想像上の動物の鳴き声の擬音も難しかった」と振り返る。山下さんは「耳の聞こえない人、お年寄りで耳が遠い人、知的障害のある人などに楽しんでもらいたい」と話している。
上映は午後2時から。申し込みは、氏名▽郵便番号▽住所▽年齢▽電話(ファクス)番号▽障害の有無を記載し、はがきの場合は〒222-0035横浜市港北区鳥山町1752の横浜ラポール「字幕付き映画会」へ、ファクスの場合は横浜ラポール企画文化担当(045・475・2053)へ。20日必着。問い合わせはラポール(045・475・2055)。
毎日新聞 2011年2月13日 地方版
入場無料、鑑賞希望300人募集--横浜ラポール、来月6日 耳の不自由な人たちにも映画を楽しんでもらおうと、障害者スポーツ文化センター横浜ラポール(横浜市港北区)が3月6日、聴覚障害者向けの字幕付きで、昨年ヒットした米映画「アリス・イン・ワンダーランド」を上映する。入場無料で定員300人。字幕を担当したボランティアサークルのメンバーは「数少ない機会なので、ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。
同センターの「バリアフリー映画会」の一環。センターを拠点に活動する「まじっく」が字幕を制作した。スタッフの山下武信さん(62)=横浜市神奈川区=は、サークルに参加するようになって8年目。以前勤めていた保険会社で、自身が採用担当者だった時に出会った職場の聴覚障害者の女性から「映画が好きだけれど、字幕がないから見られない」と知らされたのが、きっかけだったという。
セリフ以外にも<足音が聞こえる><鳥の鳴き声>などの背景音を入れ、声に含まれる感情表現を伝える必要があるときは<優しい声で>といった説明も加える。観客は字幕と映像を同時に見るので、いかにセリフを要約するかもポイントだ。「そもそも脚本は一字一句が練りに練られている。セリフの意味やニュアンスを残しながら要約するのが一番難しい」と山下さん。今回は日本語の吹き替え版と字幕版を基に、約2カ月かけて制作にあたった。ファンタジー映画とあって「想像上の動物の鳴き声の擬音も難しかった」と振り返る。山下さんは「耳の聞こえない人、お年寄りで耳が遠い人、知的障害のある人などに楽しんでもらいたい」と話している。
上映は午後2時から。申し込みは、氏名▽郵便番号▽住所▽年齢▽電話(ファクス)番号▽障害の有無を記載し、はがきの場合は〒222-0035横浜市港北区鳥山町1752の横浜ラポール「字幕付き映画会」へ、ファクスの場合は横浜ラポール企画文化担当(045・475・2053)へ。20日必着。問い合わせはラポール(045・475・2055)。
毎日新聞 2011年2月13日 地方版