障害者の自立につなげようと海老名市の女性ラーメン店主らが起こした、企業と障害者地域作業所の橋渡し事業が軌道に乗り始めた。仕事の発注量も増え、受け入れ態勢も整ってきた。地域の理解や支援の輪も広がっている。
ラーメン店を営む鈴木晶子さん(45)が本業の傍ら社長を務める会社が「ECエンターテインメント」。さまざまな業種の企業を回って仕事を受注し、作業所に発注するのが主な業務内容だ。
現在、企業20社と6カ所以上の作業所との業務委託や新規ビジネスの調整、開拓企画役を務め、営業から発注後の品質管理までを担当する。大量発注でも仕事がさばけるようにと、作業スタッフとして子育てママ約30人も登録する。
鈴木社長が障害者と関わるようになったのは、3年前にボランティアを経験してから。活動を通じて特別支援学校卒業生の就職率の低さや障害者の低賃金の実情を知った。2009年夏には店の客の一人でもあった山本准さん(31)らとともに障害者支援ボランティアグループ「EC」を設立。地域作業所に、DVDの付録詰め作業などを取り次ぐ支援を始めた。
ただ、作業所によっては商品の品質保証への意識欠如や納期が守られないことも。「このままでは障害者の自立支援が進んでいかない」(鈴木社長)と感じて、昨年4月に法人化したのが同社だ。
鈴木社長は「障害者の社会進出には、地元企業、住民が一つになって、理解を深めることが大事」と強調。その上で「障害者が持つ能力や仕事に対するひたむきな姿勢を何とか生かしたい」と話す。
20日には、海老名市中央の海老名郵便局で、障害者らの社会見学会を企画している。
鈴木社長は「見学会を通じて、障害者の社会進出への理解が深まるとともに地域交流が盛んになれば」と、企業の協力を呼び掛けている。
問い合わせはECエンターテインメント電話046(207)7339。
カナロコ(神奈川新聞)
ラーメン店を営む鈴木晶子さん(45)が本業の傍ら社長を務める会社が「ECエンターテインメント」。さまざまな業種の企業を回って仕事を受注し、作業所に発注するのが主な業務内容だ。
現在、企業20社と6カ所以上の作業所との業務委託や新規ビジネスの調整、開拓企画役を務め、営業から発注後の品質管理までを担当する。大量発注でも仕事がさばけるようにと、作業スタッフとして子育てママ約30人も登録する。
鈴木社長が障害者と関わるようになったのは、3年前にボランティアを経験してから。活動を通じて特別支援学校卒業生の就職率の低さや障害者の低賃金の実情を知った。2009年夏には店の客の一人でもあった山本准さん(31)らとともに障害者支援ボランティアグループ「EC」を設立。地域作業所に、DVDの付録詰め作業などを取り次ぐ支援を始めた。
ただ、作業所によっては商品の品質保証への意識欠如や納期が守られないことも。「このままでは障害者の自立支援が進んでいかない」(鈴木社長)と感じて、昨年4月に法人化したのが同社だ。
鈴木社長は「障害者の社会進出には、地元企業、住民が一つになって、理解を深めることが大事」と強調。その上で「障害者が持つ能力や仕事に対するひたむきな姿勢を何とか生かしたい」と話す。
20日には、海老名市中央の海老名郵便局で、障害者らの社会見学会を企画している。
鈴木社長は「見学会を通じて、障害者の社会進出への理解が深まるとともに地域交流が盛んになれば」と、企業の協力を呼び掛けている。
問い合わせはECエンターテインメント電話046(207)7339。
カナロコ(神奈川新聞)