秋田県立大の岡安光博准教授が開発した初の国産「電子白杖(はくじょう)」を、秋田精工(同県由利本荘市)が4月に発売することになった。外国産の同種の製品に比べ半額程度に抑え、軽量化も図ったのが特徴。県は新年度から購入費用を助成する方針で、産学官が連携して普及を目指す。
電子白杖には前方や上方に向けたセンサーが取り付けられ、障害物を感知すると振動で伝える。通常の白杖を利用する視覚障害者にとって悩みである高いところの障害物を把握できるのが強みだ。
岡安准教授によるとイギリスやドイツ、韓国などで製造されているが一番安いものでも約8万5000円。これに対し新製品は二つのセンサーつきが4万3000円、前方は従来通りつえで確認する上部センサーつきは3万円程度の価格を予定している。
10年5月に秋田市で開かれた全国盲人福祉大会に参加した視覚障害者約100人に使ってもらった結果99%が「自分も使いたい」と回答。一方で値段を抑えてほしいという要望も多く、改良やコストダウンの取り組みを重ねてきた。
1月31日に関係者が集まり開かれた会議では、県視覚障害者福祉協会が販売の窓口となり、必要に応じて県盲学校で使用の訓練を受けることができる方針を確認した。同協会の煙山貢会長は「秋田で生まれた電子白杖を広く全国の方に使用してもらいたい」と話している。
毎日新聞
電子白杖には前方や上方に向けたセンサーが取り付けられ、障害物を感知すると振動で伝える。通常の白杖を利用する視覚障害者にとって悩みである高いところの障害物を把握できるのが強みだ。
岡安准教授によるとイギリスやドイツ、韓国などで製造されているが一番安いものでも約8万5000円。これに対し新製品は二つのセンサーつきが4万3000円、前方は従来通りつえで確認する上部センサーつきは3万円程度の価格を予定している。
10年5月に秋田市で開かれた全国盲人福祉大会に参加した視覚障害者約100人に使ってもらった結果99%が「自分も使いたい」と回答。一方で値段を抑えてほしいという要望も多く、改良やコストダウンの取り組みを重ねてきた。
1月31日に関係者が集まり開かれた会議では、県視覚障害者福祉協会が販売の窓口となり、必要に応じて県盲学校で使用の訓練を受けることができる方針を確認した。同協会の煙山貢会長は「秋田で生まれた電子白杖を広く全国の方に使用してもらいたい」と話している。
毎日新聞