ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害乗り越え 奏でる音色  伊奈で25日

2011年02月23日 01時22分22秒 | 障害者の自立
久喜の施設入所者ら トーンチャイム初披露

 久喜市六万部の知的障害者支援施設「久喜けいわ」の通所・入所者8人が25日に、半年間練習した「トーンチャイム」の演奏を施設外で初めて発表する。

 トーンチャイムはハンドベルに似た美しい音色が特徴で、障害者でも扱いやすい。

 ただ、8人が一人でも欠けると曲は完成しない。今月に入り、週1回だった練習を2回に増やし、一丸となって最終調整に励んでいる。

 8人は、施設の音楽クラブの部員のうち、楽器演奏が得意な19~60歳の男女。クラブにボランティアとして参加している白岡町の磯部春代さん(67)と、加須市の川村志賀子さん(同)が、ほかの施設の障害者がトーンチャイムの演奏をしているのを見て活動を提案、昨年9月から練習を始めた。

 8人は、それぞれ割り当てられた音階のトーンチャイム1、2本を持ち、生活支援員の相馬義樹さん(31)の指揮で順番に振って音を出す。

 当初は、自分が楽器を鳴らす順番が来ても周りを見回すなど集中力が続かない部員もいたが、今では指示を予測して楽器を構えるなど、全員でリズムよく曲を奏でられるようになった。休憩を取っていると、部員から「さあやろう」と練習を促す声があがるなど、「みんなとても楽しんで取り組んでいる」(相馬さん)。

 磯部さんは「みんなで一つの楽曲を完成させることで、チームワークが向上している」と部員の変化を指摘する。

 練習の成果は、県民活動総合センター(伊奈町)で開かれる、「彩の国いきがい大学伊奈学園」卒業生による総合文化祭で披露される。

 午後2時50分から特別出演し、「星に願いを」や「アメイジング・グレイス」など3曲を披露する。入場無料。

 初の大舞台を前に、部員の金井崇さん(29)は「聴いてくれる方に楽しんでもらえるよう、頑張りたい」と意気込んでいた。レパートリーは現在5曲あり、クラブでは今後も機会があれば様々な場所へ演奏に出向きたいと話している。

(2011年2月22日 読売新聞)

社説:障害者と司法 供述の特性に配慮を

2011年02月23日 01時19分53秒 | 障害者の自立

 「被害にあうと救ってもらえず、容疑をかけられると過重に罰せられる」。障害者の事件に取り組む弁護士たちからよく聞く言葉である。

 強制わいせつの被害を訴えた知的障害のある女性に対し宮崎地裁延岡支部は「告訴する能力がない」として公訴棄却の判決を出した。供述調書と告訴状の意味の違いなどを女性がうまく答えることができなかったのが理由という。高裁は1審判決を破棄して審理を地裁に差し戻した。

 大阪府貝塚市で起きた放火事件では逮捕された知的障害の男性が「放火があった日時には自宅で寝ていた」と供述したのに、検察官がその部分を削除して捜査報告書を作成するよう警察官に指示、取り調べも執拗(しつよう)に誘導していたことが判明。男性は10カ月間勾留された末に起訴が取り消された。

 いずれも昨年起きた事件である。過去にも「甲山事件」や「島田事件」などで知的障害児者の証言が裁判で認められず冤罪(えんざい)になったケースがある。障害者の「弱さ」につけ込んだ捜査、障害者の供述特性を理解しない取り調べによって過ちが繰り返されているのだ。

 国連障害者権利条約には司法手続きの平等を図るための配慮が定められており、政府は批准に向けた国内法整備を進めている。現在、障害者基本法の改正が検討されているが、(1)司法手続きで障害者との適切な意思疎通の手段を確保するなどの配慮をする(2)関係職員に障害を理解する研修を実施する、などが盛り込まれる予定という。

 知的障害や発達障害の人には、自分の発言が相手にどう思われるかという想像が苦手だったり、目の前の人に迎合しやすい特性がある。障害者の記憶や供述特性の研究は精神医学や心理学の分野で盛んに行われており、イギリスでは障害者が捜査当局に事情聴取される際には専門家や家族が立ち会う制度がある。米国では障害者専門の警察官や検察官を養成したり、言葉による理解が苦手な障害者を事情聴取する際にイラストや人形を使ってコミュニケーションを図ったりしている。

 わが国ではかつて知的障害者などは家族や施設に保護されて生活している人が多く、司法とかかわる場面がほとんどなかった。しかし、自己決定が尊重されるようになり、社会参加や就労が進んできた。犯罪被害に巻き込まれたり加害者になるケースも増えてきた。障害者基本法改正で検討されている「意思疎通の配慮」や「障害理解」は障害者に温情を与えるという意味でとらえるべきではない。誰しもが保障されるべき適正な司法手続きを障害者にも普通に用意しようということなのだ。


毎日新聞 2011年2月22日 2時30分

映画:「アイ・コンタクト」上映へ ろう者サッカー女子日本代表の姿追う /岩手

2011年02月23日 01時18分13秒 | 障害者の自立
 ◇姿追うドキュメンタリー 3月19日・北上市、4月3日・一関市

 聴覚障害者が活躍する「ろう者サッカー女子日本代表チーム」の姿を追った、ドキュメンタリー映画「アイ・コンタクト」(10年、中村和彦監督)の上映会が、3月19日に北上市、4月3日に一関市で開かれる。

 中村監督はこれまでに、サッカーや野球のワールドカップ日本代表らを主役に、数多くのスポーツドキュメンタリーを手がけてきた。「アイ・コンタクト」では、09年9月に台湾の台北で、聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」に出場した女子サッカーチームの選手たちが、大会を通して成長する姿を描いた。迫力ある試合場面に加え、18人の選手の家庭や職場にも密着し、本人や家族が抱える思いや、聴覚障害者教育の現状などを訴えた。

 上映会は、北上市の映画プロデューサー、都鳥伸也さん(28)と双子の兄の拓也さん(28)の呼び掛けで実現。伸也さんは「聴覚障害者が直面する問題が丁寧に描かれている。障害者と健常者の相互理解のきっかけにしてほしい」と来場を呼びかけている。

 上映会場は北上市さくらホール(午後2時、同6時半から)と、一関市文化センター(午前10時、午後1時半から)。問い合わせはロングラン(0197・67・0714)。

毎日新聞 2011年2月22日 地方版

囲碁将棋通じ交流、身障者大会に39人が出場/横浜

2011年02月23日 01時16分18秒 | 障害者の自立
 第25回横浜市身体障害者囲碁将棋大会が20日、同市港北区の障害者スポーツ文化センター・横浜ラポールで開かれ、39人が出場した。

 横浜市身体障害者団体連合会が主催し、神奈川新聞厚生文化事業団などが後援した。囲碁将棋を通して障害者同士が親睦と交流を深め、障害者の社会参加を促進することを目的に毎年開催されている。手話通訳や要約筆記のボランティアらがサポートして大会を盛り上げた。

 競技は、囲碁将棋それぞれAクラス(有段者)とBクラス(級位者)に分かれ、変則リーグ4回戦で行われた。囲碁Aクラスは岩崎守弘さん(旭区)、同Bクラスは加藤統虎さん(都筑区)、将棋Aクラスは権守照雄さん(南区)、同Bクラスは岸久雄さん(港南区)が優勝した。

 権守さんは「2位や3位には何度もなっているが、優勝は初めて。全局を通して自分の力は出せた」と喜びを語った。

 その他の入賞者は次の通り。

【囲碁】
 ▽Aクラス(2)平松儉三(3)中村義幸
 ▽Bクラス(2)花田忠司(3)東城征敏

【将棋】
 ▽Aクラス(2)吉田哲也(3)瀬口寿一郎
 ▽Bクラス(2)桜井敬三(3)佐久間斌

カナロコ(神奈川新聞)

弱者配慮の信号機次々 全国初「歩行者感応式」

2011年02月23日 01時09分33秒 | 障害者の自立
 岡山県内で、お年寄りや障害者ら交通弱者に配慮した信号機が増えている。全国で初めて、横断歩道を渡る速さに合わせて「青」の時間を延ばす最新型の「歩行者感応式」を導入したほか、音で注意を促す従来タイプも順次改良。高齢者の犠牲が目立つ交通事故全体の歯止めにつなげたい考えだ。

 JR岡山駅西口の横断歩道。歩行者用信号機の上にカメラが見える。青信号が点滅を始める直前にカメラが歩道上の歩行者の有無を感知し、通常20秒の青信号を最長10秒間延長する。

 県警が昨年3月、西口広場の再整備に合わせ導入した「歩行者感応式」。夜間など横断する人がいない場合は逆に青を最短10秒に縮め、車の待ち時間を減らす。県警交通規制課は「歩行者の安全確保に加え、車の通行も円滑になる」とし、2011年度は2カ所で増設を検討している。

 昨年、県内の交通事故死者(109人)に占める歩行者の割合は約4割(43人)。このうち65歳以上の高齢者が約7割(31人)に上った。

 こうした傾向もあり、県内で交通弱者に配慮した歩行者用信号機は年々、数や種類が増加。青信号を延長するタイプは1990年代に手動式が登場して以来、高齢者や障害者用の白い押しボタン箱、専用の発信機を携帯して信号を操作するものなどが普及し、10年間でほぼ倍増の204カ所(昨年3月現在)になった。

 目の不自由な人のために「カッコー」「ピヨピヨ」と音で案内する信号機も昨年3月現在105カ所で、10年間で約4割増加。人の声で「信号が赤に変わります」などと知らせるタイプも2003年度から設置されている。

 同課は「せっかくの信号設備を生かすには、交通ルールとマナーの順守が欠かせない。ドライバーは歩行者を思いやり、歩行者も信号の変わり際の駆け込みなどは絶対にしないで」と呼び掛けている。


横断歩道を歩く人を感知して自動で時間延長するカメラ(左上)が付いた最新型の信号機。音声案内のスピーカー(中央上)もある=JR岡山駅西口

山陽新聞