久喜の施設入所者ら トーンチャイム初披露
久喜市六万部の知的障害者支援施設「久喜けいわ」の通所・入所者8人が25日に、半年間練習した「トーンチャイム」の演奏を施設外で初めて発表する。
トーンチャイムはハンドベルに似た美しい音色が特徴で、障害者でも扱いやすい。
ただ、8人が一人でも欠けると曲は完成しない。今月に入り、週1回だった練習を2回に増やし、一丸となって最終調整に励んでいる。
8人は、施設の音楽クラブの部員のうち、楽器演奏が得意な19~60歳の男女。クラブにボランティアとして参加している白岡町の磯部春代さん(67)と、加須市の川村志賀子さん(同)が、ほかの施設の障害者がトーンチャイムの演奏をしているのを見て活動を提案、昨年9月から練習を始めた。
8人は、それぞれ割り当てられた音階のトーンチャイム1、2本を持ち、生活支援員の相馬義樹さん(31)の指揮で順番に振って音を出す。
当初は、自分が楽器を鳴らす順番が来ても周りを見回すなど集中力が続かない部員もいたが、今では指示を予測して楽器を構えるなど、全員でリズムよく曲を奏でられるようになった。休憩を取っていると、部員から「さあやろう」と練習を促す声があがるなど、「みんなとても楽しんで取り組んでいる」(相馬さん)。
磯部さんは「みんなで一つの楽曲を完成させることで、チームワークが向上している」と部員の変化を指摘する。
練習の成果は、県民活動総合センター(伊奈町)で開かれる、「彩の国いきがい大学伊奈学園」卒業生による総合文化祭で披露される。
午後2時50分から特別出演し、「星に願いを」や「アメイジング・グレイス」など3曲を披露する。入場無料。
初の大舞台を前に、部員の金井崇さん(29)は「聴いてくれる方に楽しんでもらえるよう、頑張りたい」と意気込んでいた。レパートリーは現在5曲あり、クラブでは今後も機会があれば様々な場所へ演奏に出向きたいと話している。
(2011年2月22日 読売新聞)
久喜市六万部の知的障害者支援施設「久喜けいわ」の通所・入所者8人が25日に、半年間練習した「トーンチャイム」の演奏を施設外で初めて発表する。
トーンチャイムはハンドベルに似た美しい音色が特徴で、障害者でも扱いやすい。
ただ、8人が一人でも欠けると曲は完成しない。今月に入り、週1回だった練習を2回に増やし、一丸となって最終調整に励んでいる。
8人は、施設の音楽クラブの部員のうち、楽器演奏が得意な19~60歳の男女。クラブにボランティアとして参加している白岡町の磯部春代さん(67)と、加須市の川村志賀子さん(同)が、ほかの施設の障害者がトーンチャイムの演奏をしているのを見て活動を提案、昨年9月から練習を始めた。
8人は、それぞれ割り当てられた音階のトーンチャイム1、2本を持ち、生活支援員の相馬義樹さん(31)の指揮で順番に振って音を出す。
当初は、自分が楽器を鳴らす順番が来ても周りを見回すなど集中力が続かない部員もいたが、今では指示を予測して楽器を構えるなど、全員でリズムよく曲を奏でられるようになった。休憩を取っていると、部員から「さあやろう」と練習を促す声があがるなど、「みんなとても楽しんで取り組んでいる」(相馬さん)。
磯部さんは「みんなで一つの楽曲を完成させることで、チームワークが向上している」と部員の変化を指摘する。
練習の成果は、県民活動総合センター(伊奈町)で開かれる、「彩の国いきがい大学伊奈学園」卒業生による総合文化祭で披露される。
午後2時50分から特別出演し、「星に願いを」や「アメイジング・グレイス」など3曲を披露する。入場無料。
初の大舞台を前に、部員の金井崇さん(29)は「聴いてくれる方に楽しんでもらえるよう、頑張りたい」と意気込んでいた。レパートリーは現在5曲あり、クラブでは今後も機会があれば様々な場所へ演奏に出向きたいと話している。
(2011年2月22日 読売新聞)