重症心身障害児・者を自宅で看護する家族の負担軽減を目指し、相模原市は14日、2011年度から独自の訪問看護事業を始める方針を明らかにした。既存のサービスと併せ、最長3時間のケアが可能。24時間付きっきり状態の家族に、ほっと一息つける時間を提供する。家族の心身の負担を軽減することにより、看護の充実にもつなげることを目指している。
市障害福祉課によると、常時医療ケアが必要な市内の重症心身障害児・者は38人(昨年12月1日現在)。このうち、25人が在宅で看護を受けている。自力呼吸が困難なため、たんを吸引するなど生活全般のケアが必要な重症心身障害児・者を在宅看護する家族は、24時間休む暇もない状況という。市内では現在、重症心身障害児・者の家族は、健康保険などを活用した無料の訪問看護サービスを受けられるが、週3日、1回最長1時間半となっている。「生活必需品を買いに行くのも限られる」「きょうだいの授業参観にも行けない」など利用者から時間延長を求める声が多かった。
今回の新事業では、看護師資格を持った訪問看護ステーションのスタッフが月4回まで、最長1時間半看護し、その分の費用は市が全額負担する。健康保険のサービスと併用できるので、1回最長3時間の利用が可能となる。市障害福祉課は「家族の自由になる時間を増やし、看護の負担を軽減する。本当に困っている人たちのために手厚い支援を行いたい」としている。
市は11年度当初予算案に646万円の事業費を計上。訪問看護を行うスタッフの研修費も盛り込んだ。市内に17カ所ある訪問看護ステーションのスタッフを対象に、重症心身障害児・者の状況に応じた看護技術を身に付ける研修を実施し、支援体制を整える。
市障害福祉課によると、同様の事業は県内では川崎市が行っているという。
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市障害福祉課によると、常時医療ケアが必要な市内の重症心身障害児・者は38人(昨年12月1日現在)。このうち、25人が在宅で看護を受けている。自力呼吸が困難なため、たんを吸引するなど生活全般のケアが必要な重症心身障害児・者を在宅看護する家族は、24時間休む暇もない状況という。市内では現在、重症心身障害児・者の家族は、健康保険などを活用した無料の訪問看護サービスを受けられるが、週3日、1回最長1時間半となっている。「生活必需品を買いに行くのも限られる」「きょうだいの授業参観にも行けない」など利用者から時間延長を求める声が多かった。
今回の新事業では、看護師資格を持った訪問看護ステーションのスタッフが月4回まで、最長1時間半看護し、その分の費用は市が全額負担する。健康保険のサービスと併用できるので、1回最長3時間の利用が可能となる。市障害福祉課は「家族の自由になる時間を増やし、看護の負担を軽減する。本当に困っている人たちのために手厚い支援を行いたい」としている。
市は11年度当初予算案に646万円の事業費を計上。訪問看護を行うスタッフの研修費も盛り込んだ。市内に17カ所ある訪問看護ステーションのスタッフを対象に、重症心身障害児・者の状況に応じた看護技術を身に付ける研修を実施し、支援体制を整える。
市障害福祉課によると、同様の事業は県内では川崎市が行っているという。
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