ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

自閉症の被災者 支援考える会合

2011年06月19日 02時00分05秒 | 障害者の自立
環境の急な変化に対応するのが苦手な自閉症の人が東日本大震災でどんな問題に直面したのかを知り、よりよい支援につなげようというシンポジウムが東京で開かれました。障害の特性が一見分かりにくいため、ふだんから福祉サービスを受けていた人以外は、支援から漏れたケースも多かったことなどが報告されました。

このシンポジウムは、全国でおよそ100万人いるといわれる自閉症の人への災害時の支援について考えようと、日本自閉症協会などが開きました。この中では、東日本大震災で被災した当事者の家族などが現地の状況について報告を行い、環境の急な変化でパニックになった自閉症の人が避難所で騒いで周囲の人とトラブルになり、車の中や壊れた自宅での生活を余儀なくされたことを指摘しました。また、障害の特性が一見分かりにくいため、ふだんから福祉サービスを受けていた人以外は、支援から漏れたケースも多かったことが報告されました。一方で、一部の避難所では、自閉症の人と家族のために、ついたてで区切った場所を作り、うまく対応できたケースなども報告されたほか、自閉症だとすぐ分かるシンボルマークを作って身につけてもらい、素早い支援につなげるべきだという提案もありました。日本自閉症協会の山崎晃資副会長は「災害という状況は、変化に弱い自閉症の人にとってひときわ過酷です。障害の特性を理解した支援をお願いしたい」と話していました。

NHK

東日本大震災:忍び寄る肺炎 水道戻らず、歯磨き不十分 宮城・石巻で増加

2011年06月19日 01時58分03秒 | 障害者の自立
 ◇「阪神」死者200人

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城両県の沿岸部で、口の中で繁殖した雑菌が気管に入ることで起きる誤嚥(ごえん)性肺炎が多発する危険性が指摘されている。発生から3カ月が過ぎても水道が復旧せず、歯磨きが十分にできていない地域があるためだ。昨年より誤嚥性肺炎の死者が増えた病院もあり、医療関係者は雑菌の繁殖しやすい夏場に向け、警戒を呼び掛けている。【川名壮志】

 誤嚥性肺炎は95年の阪神大震災後、被災地の高齢者に多く発生した。神戸常盤大短大などの調査によると、約1000人に達した震災関連死のうち、肺炎が2割以上を占める。このため04年の新潟県中越地震では、県歯科医師会などが歯磨きやうがいの指導を徹底、肺炎による死者を1桁台にとどめた。

 ところが、東日本大震災では被災地域が広範囲にわたり、水不足やマンパワーの不足で口の中のケアに手が回らない状況が続いている。津波で大きな被害が出た宮城県石巻市にある石巻赤十字病院では、先月9日までに昨年の同時期の約1・6倍となる14人が誤嚥性肺炎で死亡。同病院は「避難所生活が続き、不衛生な状態のお年寄りが犠牲になっているのではないか」とみる。

 岩手県歯科医師会所属の歯科医、佐々木秀幸さん(49)は先月5日、同県大槌町の特別養護老人ホームでお年寄りのケアにあたった。施設には定員いっぱいの約100人が入所。うち2割が震災直後から約2カ月にわたり歯を磨けていなかった。食べかすが残り、歯茎が腫れた状態だった。同月26日に入った山田町でも、水不足で歯磨きが十分にできない被災者が目立ったという。

 歯科医院が津波で流されて診療できなくなっていたり、介護職員も被災してスタッフが足りないことが背景にあるとみられる。現地に入った歯科医からは「歯ブラシや歯磨き粉があっても、水不足で飲み水が優先されてしまう」との声も上がっている。

 阪神大震災で被災者支援にかかわった足立了平・神戸常盤大短大教授(口腔(こうくう)保健学)は「歯磨きやうがいは被災地では生死にかかわる。免疫力が落ちた障害者や高齢者には支援が絶対に必要だ」と注意を促している。

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 ■ことば

 ◇誤嚥性肺炎
 唾液や食物などが誤って気管に入り、口の中の細菌が肺に達することで発症する肺炎。物を飲み込む力や異物を吐き出す力が落ち、免疫力も低下する高齢者がかかりやすい。予防するには、うがいと歯磨きで口の中を清潔にすることが重要になる。

毎日新聞 2011年6月18日 東京朝刊


おもしろインタビュー:想田和弘監督 カメラを回せば予想もつかないことが

2011年06月19日 01時50分19秒 | 障害者の自立
 テーマを決(き)めずにカメラを回(まわ)し続(つづ)け、ドキュメンタリー映画(えいが)を作(つく)る手法(しゅほう)が世界的(せかいてき)に評価(ひょうか)されている想田和弘監督(そうだかずひろかんとく)の最新作(さいしんさく)「Peace(ピース)」が公開(こうかい)されます。「泥棒猫(どろぼうねこ)」と呼(よ)ばれる野良猫(のらねこ)、野良猫(のらねこ)の世話(せわ)をする監督(かんとく)の義父(ぎふ)、残(のこ)された余生(よせい)を生(い)きる91歳(さい)の橋本(はしもと)さん……。淡々(たんたん)と流(なが)れる日常(にちじょう)の中(なか)で、それぞれの人生(じんせい)が交錯(こうさく)します。想田(そうだ)さんに話(はなし)を聞(き)きました。【中嶋真希(なかじままき)】

 ☆テーマを決(き)めずにカメラを回(まわ)すそうですね。

 ★目(め)の前(まえ)のことが観察(かんさつ)できなくなるので、テーマは決(き)めません。岡山(おかやま)の妻(つま)の実家(じっか)にいたら、義父(ぎふ)が野良猫(のらねこ)にエサをやっていて、そこに「泥棒猫(どろぼうねこ)」が仲間(なかま)に入(はい)ろうとやってきた。一体(いったい)どうなるんだろう?と思(おも)って撮(と)り始(はじ)めました。そのうち、義父(ぎふ)がやっている福祉車両(ふくししゃりょう)を運転(うんてん)する仕事(しごと)に興味(きょうみ)を持(も)って、91歳(さい)の橋本(はしもと)さんに出会(であ)いました。とにかくカメラを回(まわ)していれば予想(よそう)もつかないことが起(お)きる。それがドキュメンタリーの魅力(みりょく)です。

 ☆見終(みお)わってから、もやもやと考(かんが)えさせられる作品(さくひん)でした。

 ★もやもやするように作(つく)ってます。この映画(えいが)は、平和(へいわ)(Peace(ピース))について答(こた)える映画(えいが)ではなくて、問(と)う映画(えいが)。疑問(ぎもん)の種(たね)を宿(やど)すような作品(さくひん)です。

 ☆想田(そうだ)さんにとって平和(へいわ)(Peace(ピース))とは。

 ★社会(しゃかい)の状態(じょうたい)だったり、国(くに)と国(くに)の関係(かんけい)のことがよく言(い)われますが、「心(こころ)の平和(へいわ)」とも言(い)いますよね。橋本(はしもと)さんは大変(たいへん)な病気(びょうき)を抱(かか)えて、身(み)よりもなく、厳(きび)しい状況(じょうきょう)なのに笑顔(えがお)を絶(た)やさない。ユーモアがあってみんなに好(す)かれています。心(こころ)が平和(へいわ)なんですね。

 ☆義父(ぎふ)のストレートな言葉(ことば)に、逆(ぎゃく)に優(やさ)しさを感(かん)じました。

 ★義父(ぎふ)はドキッとするようなことを言(い)うことがありました。障害(しょうがい)のあるおじさんが「ぼくはかたわ(障害者(しょうがいしゃ)の差別用語(さべつようご))だから嫁(よめ)が来(こ)ないんだ」と言(い)った時(とき)、「まあ、嫁(よめ)には来(き)てくれまあなあ(来(き)てくれないよなあ)」と返(かえ)したわけです。何(なん)ていう相(あい)づちだとびっくりしました。でも、そういう言葉(ことば)がすらっと出(で)るのは差別意識(さべついしき)がないからかも。障害者(しょうがいしゃ)が受(う)け入(い)れられない現実(げんじつ)があって、義父(ぎふ)はおじさんと同(おな)じ気持(きも)ちになって答(こた)えたのでしょう。

 ☆ところで想田(そうだ)さんはどんな子(こ)どもでしたか。

 ★何(なに)かに興味(きょうみ)を持(も)つと、とことんやる子(こ)でした。すぐ飽(あ)きるんですけど。理科(りか)で星座(せいざ)を勉強(べんきょう)したら面白(おもしろ)くなって、天体望遠鏡(てんたいぼうえんきょう)を作(つく)りました。月(つき)のクレーターまで見(み)えるんです。今度(こんど)は月(つき)を写真(しゃしん)に撮(と)りたくなって、カメラをつなげるためのアダプターを買(か)ってきて……。幼(おさな)くして写真(しゃしん)やメカの基礎(きそ)ができたから、今(いま)の仕事(しごと)につながってる。小学生(しょうがくせい)にもドキュメンタリーに挑戦(ちょうせん)してもらいたいですね。普通(ふつう)の人(ひと)たちの生活(せいかつ)を撮(と)るだけで、思(おも)いもよらないことが起(お)こる。やってみたら、楽(たの)しいですよ。

 ◇7月(がつ)16日(にち)、東京(とうきょう)・渋谷(しぶや)のシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開(ぜんこくじゅんじこうかい)
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 ◇プロフィル◇
 1970年(ねん)、栃木県生(とちぎけんう)まれ。93年(ねん)からアメリカ・ニューヨークで暮(く)らし、NHKなどのドキュメンタリー番組(ばんぐみ)を40本以上手(ぽんいじょうて)がけた後(あと)、脚本(きゃくほん)やナレーションを使(つか)わない「観察映画(かんさつえいが)」というドキュメンタリーの方法(ほうほう)を提唱(ていしょう)、実践(じっせん)。「選挙(せんきょ)」(2007年(ねん))、「精神(せいしん)」(08年(ねん))は海外(かいがい)の映画祭(えいがさい)などで高(たか)く評価(ひょうか)され、さまざまな賞(しょう)を獲得(かくとく)した。7月(がつ)15日(にち)、「なぜ僕(ぼく)はドキュメンタリーを撮(と)るのか」(講談社現代新書(こうだんしゃげんだいしんしょ))を刊行予定(かんこうよてい)。

毎日小学生新聞 2011年6月18日


養殖カブトムシ出荷始まる 太良町「佐賀西部コロニー」

2011年06月19日 01時48分35秒 | 障害者の自立
 どんよりとした梅雨空が続いているが、太良町では早くも夏の気配が漂い始めた。大浦の心身障害者授産施設「佐賀西部コロニー」は、養殖したカブトムシの出荷をスタートした。8月中旬までに約24000匹を出荷する予定という。

 この日はおがくずを敷き詰めたプラスチック容器に、200匹の成虫をオス・メスのペアで入れて白石町の佐賀西部コロニー経営の「こだわり館」に車で運んだ。

 価格はオスが380円、メスが170円。「昨年は5月の冷え込みで出荷が1カ月遅れたが、今年は例年通り。元気の良いカブトムシに育った。子どもたちの喜ぶ顔が楽しみです」と飼育担当者。佐賀西部コロニー=0954(68)3211。

=2011/06/19付 西日本新聞朝刊=


持ち味生かし、被災地支援 宇治の福祉施設

2011年06月19日 01時45分56秒 | 障害者の自立
 東日本大震災で被災した仲間を支援しようと、宇治市内の障害者福祉施設で活動している利用者たちが自分たちの持ち味を生かした復興支援の活動に取り組んでいる。NPO法人就労ネットうじ「みっくす はあつ」では、現地で復旧作業にあたるボランティアが着用する作業用ベスト(ビブス)の洗濯を代行。すでに200着以上を引き受けているほか、宇治東福祉会では夏のボーナスづくりの一環で取り組んでいる物品販売に宮城県の福祉会が販売しているレトルト食品を紹介し、販路拡大に協力。無理せず続けられる取り組みとして被災地との連帯感にもつながっている。

 就労ネットうじ「みっくす はあつ」=宇治市小倉町、西山治理事長=は、障害と向き合いながら市内で活動する「うじ・はんどめいどショップ」「コーヒーハウスぱれっと」「くりーんねっと」が統合し、2年前に結成した。
 利用者は18歳~66歳まで28人(男性12人、女性16人)。20人のスタッフと清掃業務や食事もできる喫茶店、さをり織や手芸などの製品づくり、各地の障害者施設で作られた製品の販売など就労継続支援(A型、B型)に向けた幅広い活動を展開している。
 テレビや新聞で被災地の惨状を知り、利用者たちが話し合い、ワンオーダーにつき10円を売上金の中から義援金に充てる活動などを続けてきた。
 福祉まつりのスタッフが着用するベストの洗濯を請け負ってきた実績があり、市社会福祉協議会の紹介で災害ボランティアセンター京都が被災地で使用した汚れた作業用ベストの洗濯を5月から引き受けることにした。
 泥がこびり付いたベストはゼッケン付きのため洗濯機は役に立たず、洗濯は手洗いが不可欠。一回の洗濯では泥が取れず、乾いた後に土の汚れが浮き出るケースも多く、2度洗いが不可欠。
 1着300円の工賃で引き受けているが、透明の衣装ケースに1着ずつ水につけ、ゴム手袋をつけながら粉石けんで丹念に泥をこすり取る作業はかなりの重労働だ。
 6月には追加で120着が届き、「かんしゃ工房」と名づけた洗濯班の利用者とスタッフが丹念に手洗いし、干して乾燥させたベストをたたんでボランティアセンターに納品する。
 信頼と実績を通じた無理せず続けられる間接的な支援活動に、管理者の小畑治さんは「利用者の工賃の捻出だけでなく、被災地での復興作業に自分たちも間接的に関わっているという実感がともない、利用者にとってもやりがいのある作業になっています」と話す。
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 ワークセンター宇治作業所=宇治市五ヶ庄二番割、西山治総合施設長=を運営する社会福祉法人・宇治東福祉会(池田正彦理事長)
では、仲間の夏のボーナスづくりとして取り組んでいる夏の物品販売で、震災で被害を受けた宮城県の「はらから福祉会」で取り扱っている「油麩丼」(あぶらふどんぶり、1袋350円)、「牛タンカレー」(1袋500円)を加え、商品斡旋を始めた。
 同作業所の生活支援員の尾崎賢太さん(35)が5月に仙台市内の被災障害者総合支援本部に派遣。ハンデがあり、避難所生活も送れず、半壊した家で不自由な暮らしを続けている障害者の現状をつぶさに見てきた。
 痛感したのが、「早く作業所や授産施設で仕事がしたい」という生の声や、障害のハンデを抱えながらも働く場所や仕事があることの大切さ。
 宇治に戻ってから、現地支援センターとやり取りするなか、B級グルメの宮城県代表に輝いたレシピを元に商品化した富米名物のヘルシーでおいしい「油麩丼」と「牛タンカレー」なら商品提供できることがわかり、販売ちらしに被災地の商品を加えることにした。
 ワークセンター(定員40人)、生活介護施設「デイセンター宇治作業所」(同20人)では現在70人が利用。
 夏のボーナスづくりをめざした物品販売では1人1万円を目標に積み立て、一泊旅行の費用に充てている。
 尾崎さんは「厳しい条件下に置かれた被災地で暮らす障害のある人たちと接して、日々やりがいを感じる上で、仕事があることの大切さを改めて痛感した。少しでも注文を取ることが被災地の福祉会の活動にも大きな励みとなるので、ぜひ物品販売に協力してほしい」と呼びかけている。
 仲間の自主製品、味と暮らしの特選品の販売に関する問い合わせは宇治東福祉会(℡32―2024、FAX32―2180)まで。