環境の急な変化に対応するのが苦手な自閉症の人が東日本大震災でどんな問題に直面したのかを知り、よりよい支援につなげようというシンポジウムが東京で開かれました。障害の特性が一見分かりにくいため、ふだんから福祉サービスを受けていた人以外は、支援から漏れたケースも多かったことなどが報告されました。
このシンポジウムは、全国でおよそ100万人いるといわれる自閉症の人への災害時の支援について考えようと、日本自閉症協会などが開きました。この中では、東日本大震災で被災した当事者の家族などが現地の状況について報告を行い、環境の急な変化でパニックになった自閉症の人が避難所で騒いで周囲の人とトラブルになり、車の中や壊れた自宅での生活を余儀なくされたことを指摘しました。また、障害の特性が一見分かりにくいため、ふだんから福祉サービスを受けていた人以外は、支援から漏れたケースも多かったことが報告されました。一方で、一部の避難所では、自閉症の人と家族のために、ついたてで区切った場所を作り、うまく対応できたケースなども報告されたほか、自閉症だとすぐ分かるシンボルマークを作って身につけてもらい、素早い支援につなげるべきだという提案もありました。日本自閉症協会の山崎晃資副会長は「災害という状況は、変化に弱い自閉症の人にとってひときわ過酷です。障害の特性を理解した支援をお願いしたい」と話していました。
NHK
このシンポジウムは、全国でおよそ100万人いるといわれる自閉症の人への災害時の支援について考えようと、日本自閉症協会などが開きました。この中では、東日本大震災で被災した当事者の家族などが現地の状況について報告を行い、環境の急な変化でパニックになった自閉症の人が避難所で騒いで周囲の人とトラブルになり、車の中や壊れた自宅での生活を余儀なくされたことを指摘しました。また、障害の特性が一見分かりにくいため、ふだんから福祉サービスを受けていた人以外は、支援から漏れたケースも多かったことが報告されました。一方で、一部の避難所では、自閉症の人と家族のために、ついたてで区切った場所を作り、うまく対応できたケースなども報告されたほか、自閉症だとすぐ分かるシンボルマークを作って身につけてもらい、素早い支援につなげるべきだという提案もありました。日本自閉症協会の山崎晃資副会長は「災害という状況は、変化に弱い自閉症の人にとってひときわ過酷です。障害の特性を理解した支援をお願いしたい」と話していました。
NHK