ブロードバンド接続サービスの株式会社インターリンクは、社会貢献活動として「インターネットのある生活で、元気に100歳を超えよう」をスローガンに、iPad を使った高齢者向けインターネット教室を全国各地で開催。予定していた全12回を終えて、2011年6月24日に活動報告を行った。
同教室は、ストレスケア病棟や聴力障がい者協会、デイサービスセンターなどで開催。参加人数は計204名(男性94名、女性110名)で、平均年齢は72歳、最高齢は98歳だった。
各講習は、「ゲーム」「新聞の閲覧」「地図検索」「動画鑑賞」「電子書籍の閲覧」「電子メールとフォトフレームの体験」の順で進行。ゲームでは、画面のタッチに慣れてもらえるようなアプリを用意したところ、「漢字力診断」と「天ぷら侍」、「アイスホッケー」が人気で、どの会場も大きな笑いが起こった。あっという間に参加者から、iPad への抵抗が無くなったという。
ゲームに慣れた参加者は、新聞や電子書籍の閲覧時のピンチイン・アウトも難なくこなし、眼鏡なしで文字を読み進められることに驚いていた。「新聞を束ねなくてもよい」、「本棚が不要」などの好意的な感想が大半を占めた。最高齢参加者の男性(98歳・東京都)も、電子書籍に大変強い興味を持ったが、国内の作品が少ないことに不満を漏らしていた。
「地図検索」では、現在地から目的地までの検索を体験。基本的な説明だけで、子供や孫達の住所、さらにはハワイやオーストラリアを目的地として設定し、地図検索機能を使いこなしていた。奈良市聴力障害者協会(第7回)で催された教室では、「旅先では他人に尋ねられないので、旅行が楽しくなる」との意見もあったという。
「電子メールとフォトフレームの体験」は、デジカメ画像付きメールを開封して画像を iPad へ保存した後、フォトフレームで表示することを体験。札幌太田病院ストレスケア病棟/老健施設(第5回)の教室では、家族や友人とのコンタクトに使いたいと好評で、他の教室では災害を知らせるソフトを望む声も上がった。
休憩時間や講習終了後には iPad の質問が集中し、特に端末の購入方法や購入金額、月々の費用に関する内容が数多く寄せられた。修了証書授与では、感極まる参加者も少なくなかった。同社では全12回の講習を通して、iPad は高齢者にも適していることを実感したという。
同報告では、参加者の間で人気が高かった iPad アプリのランキングも公開しており、1位は「標準マップアプリ」、2位は「産経新聞」、3位は「漢字力診断」、4位は「YouTube」、5位は「天ぷら侍」だった。
また、「もし自分専用の iPad があったら何をしたいですか?」を参加者に聞いたところ、1位は「本を読みたい」、2位は「新聞を読みたい」、3位は「デジカメから写真を取り込み、写真の管理がしたい」、4位は「地図・旅行検索」、5位は「インターネット」だった。「iPad は楽しかったですか?」の質問では94%が「楽しかった」と回答し、「iPad をもっと使ってみたいですか?」の質問でも「使ってみたい」の回答が71%にのぼるなど、iPad を好意的に受け止めた参加者が多かった。
「シルバー向け無料 iPad 教室」は2011年4月22日で終了したが、インターリンクは同教室で利用していた iPad 10台のうち、3台を NPO 法人 文化学習協同ネットーワーク(東京)、1台を盛岡地域若者サポートステーション(岩手)へ寄付した。いずれも、不登校やひきこもり、ニートを支援している団体で、文化学習協同ネットーワークでは、iPad アプリ開発への利用や、井の頭公園付近にある「風の駅」に7月30日より設置する予定だという。
毎日新聞
同教室は、ストレスケア病棟や聴力障がい者協会、デイサービスセンターなどで開催。参加人数は計204名(男性94名、女性110名)で、平均年齢は72歳、最高齢は98歳だった。
各講習は、「ゲーム」「新聞の閲覧」「地図検索」「動画鑑賞」「電子書籍の閲覧」「電子メールとフォトフレームの体験」の順で進行。ゲームでは、画面のタッチに慣れてもらえるようなアプリを用意したところ、「漢字力診断」と「天ぷら侍」、「アイスホッケー」が人気で、どの会場も大きな笑いが起こった。あっという間に参加者から、iPad への抵抗が無くなったという。
ゲームに慣れた参加者は、新聞や電子書籍の閲覧時のピンチイン・アウトも難なくこなし、眼鏡なしで文字を読み進められることに驚いていた。「新聞を束ねなくてもよい」、「本棚が不要」などの好意的な感想が大半を占めた。最高齢参加者の男性(98歳・東京都)も、電子書籍に大変強い興味を持ったが、国内の作品が少ないことに不満を漏らしていた。
「地図検索」では、現在地から目的地までの検索を体験。基本的な説明だけで、子供や孫達の住所、さらにはハワイやオーストラリアを目的地として設定し、地図検索機能を使いこなしていた。奈良市聴力障害者協会(第7回)で催された教室では、「旅先では他人に尋ねられないので、旅行が楽しくなる」との意見もあったという。
「電子メールとフォトフレームの体験」は、デジカメ画像付きメールを開封して画像を iPad へ保存した後、フォトフレームで表示することを体験。札幌太田病院ストレスケア病棟/老健施設(第5回)の教室では、家族や友人とのコンタクトに使いたいと好評で、他の教室では災害を知らせるソフトを望む声も上がった。
休憩時間や講習終了後には iPad の質問が集中し、特に端末の購入方法や購入金額、月々の費用に関する内容が数多く寄せられた。修了証書授与では、感極まる参加者も少なくなかった。同社では全12回の講習を通して、iPad は高齢者にも適していることを実感したという。
同報告では、参加者の間で人気が高かった iPad アプリのランキングも公開しており、1位は「標準マップアプリ」、2位は「産経新聞」、3位は「漢字力診断」、4位は「YouTube」、5位は「天ぷら侍」だった。
また、「もし自分専用の iPad があったら何をしたいですか?」を参加者に聞いたところ、1位は「本を読みたい」、2位は「新聞を読みたい」、3位は「デジカメから写真を取り込み、写真の管理がしたい」、4位は「地図・旅行検索」、5位は「インターネット」だった。「iPad は楽しかったですか?」の質問では94%が「楽しかった」と回答し、「iPad をもっと使ってみたいですか?」の質問でも「使ってみたい」の回答が71%にのぼるなど、iPad を好意的に受け止めた参加者が多かった。
「シルバー向け無料 iPad 教室」は2011年4月22日で終了したが、インターリンクは同教室で利用していた iPad 10台のうち、3台を NPO 法人 文化学習協同ネットーワーク(東京)、1台を盛岡地域若者サポートステーション(岩手)へ寄付した。いずれも、不登校やひきこもり、ニートを支援している団体で、文化学習協同ネットーワークでは、iPad アプリ開発への利用や、井の頭公園付近にある「風の駅」に7月30日より設置する予定だという。
毎日新聞