ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

被災者 孤独死させない 仙台で有識者会議

2011年06月15日 01時36分16秒 | 障害者の自立
 東日本大震災の被災者が、避難生活を送る仮設住宅などで孤独死するのを防ぐための有識者会議(内閣府主催)が12日、仙台市で開かれ、大学教授や被災自治体の首長ら8人が高齢被災者の生活支援などについて意見を述べた。

 岩手県釜石市の野田武則市長は、高齢者が暮らしやすいバリアフリー構造の「コミュニティーケア型仮設住宅」を市内に建設している事例を紹介。「人々の絆を強められる住宅を6月中に建設したい」と話した。
 被災者が避難所から仮設住宅に移った後も、夕食の配給を続けている相馬市の立谷秀清市長は「1人で暮らす高齢者のためにも(仮設住宅近くの)集会所に集まり、みんなで食事をしてもらっている」と語った。
 兵庫県の社会福祉法人きらくえんは阪神大震災の後、高齢者や障害者が対象のグループホーム型仮設住宅を運営した。法人の市川礼子理事長は「高齢者らを見守る体制を築き、生活の不安を取り除いてほしい。古新聞の回収など、ちょっとしたサポートを積み重ねることも大切」と強調した。
 会議の座長を務めた、さわやか福祉財団(東京)の堀田力理事長は「自分たちの地域をどうするか、被災者が集まって議論を重ねることが重要」と述べ、被災者同士が交流を深めるための環境整備を行政側に求めた。


河北新報

日常の美、切り取る 脳性まひの女性が愛媛・松山で個展

2011年06月15日 01時33分45秒 | 障害者の自立
 愛媛県西条市出身で、脳性まひの田坂暁子さんが、松山市湊町4丁目の「アートギャラリー風」で、初めての個展を開いている。病院暮らしの田坂さんのはり絵、水彩画など約70点には、何げない日常の一瞬に潜む「美」が切り取られている。

 田坂さんは、脳に酸素が行き渡らず仮死状態で生まれ、脳性まひの1級障害者になった。ずっと寝たきり生活だ。

 三十数年前。田坂さんは同じ病室にいた脳性まひの友人がはり絵をするのを見て、自分もやってみたいと思うようになった。今では1週間の半分、1日2時間ほど制作する。

 液体のりのチューブを口にくわえ、微量ののりを色紙に塗る。和紙を頭の下に敷き、左手首や指と指の間で、こするようにちぎって張っていく。限られた部位だけを使い、かすかな動きを繰り返す。早くて1週間、長いもので数カ月はかかる。

 作品は、大好きなバラやしまなみ海道、節分などの季節をカラフルに表現している。幼稚園児の笑顔など一見めずらしくない光景も、ベッドで過ごす田坂さんにとって特別な一瞬だ。個展は14日まで、無料。問い合わせは同ギャラリー(089・921・8750)。


作成中のはり絵を横に笑う田坂さん

朝日新聞

生活保護:「震災で」549世帯 受給者202万人超

2011年06月15日 01時09分23秒 | 障害者の自立
 3月時点の生活保護受給者数が202万2333人に上り、戦後混乱期の51、52両年度の月平均204万人並みの水準になったことが14日、厚生労働省の集計で分かった。2月時点は198万9769人だったが、東日本大震災の影響で福島県(郡山市を除く)で集計ができなかったため、実質的には2月も200万人を超えていたとみられる。

 統計を取り始めた51年度は204万6646人、52年度は204万2550人。3月時点はこれに並ぶ水準だが、10年度の月平均(概数)は195万2022人だった。

 受給世帯数は145万8583世帯で過去最多を更新した。このうち高齢者世帯が62万3720世帯と全体の43%を占めた。一方、働ける年代層とみられる「その他世帯」も24万3936世帯と全体の17%に上った。

 震災の影響で新たに生活保護を受けるようになった世帯数(宮城県の一部を除く)は、3、4月の2カ月で549世帯だった。ただ、4月時点では食事などが確保された避難所にいる人が多く、仮設住宅などへの移転が進むにつれて受給世帯が増える可能性がある。

 県別では福島(335世帯)が最も多く、次いで宮城(116世帯)▽茨城(58世帯)▽岩手(31世帯)▽青森(3世帯)▽その他(6世帯)だった。

 世帯構成ではその他世帯が半数近い268世帯。次いで高齢者世帯が122世帯、障害・傷病者世帯112世帯、母子世帯47世帯

毎日新聞 2011年6月14日 19時55分(最終更新 6月14日 22時41分)

生活保護、1万世帯超す 高齢者世帯が43%

2011年06月15日 01時05分16秒 | 障害者の自立
 徳島県内の生活保護受給世帯が13年連続で増え続け、2010年度は初めて1万世帯(年度平均)を突破したことが県のまとめで分かった。県は、低所得の高齢者世帯の増加に加え、リーマン・ショック以降、長引く不況が影響しているとみている。 

 県地域福祉課によると、10年度の生活保護受給世帯は10284世帯で、前年度を713世帯上回った。受給人数も前年度を906人上回る1万4216人と最も多かった。

 世帯別にみると、65歳以上の高齢者で構成されている「高齢者世帯」が全体の43%でトップ。世帯主がけがや病気、障害のために働けない「傷病・障害者100+ 件世帯」が38%と続いた。母子世帯は6%だった。

 一方、世帯主が働いているものの所得が低い、または、健康だが働き口がないなどの理由で受給する「その他世帯」は全体の12%。リーマン・ショックの前年の2007年度より4ポイント増加しており、厳しい雇用環境が受給世帯増につながっている実態が浮き彫りになった。

 各社会福祉事務所によると、世帯主が40~50代であっても、「会社をリストラされ、再就職先がない」などと申請する人が多いという。低所得の高齢者世帯の増加が避けられない中、「その他世帯」への就労支援が受給世帯を抑える鍵となっている。

 県地域福祉課は「働ける人がいる世帯に対しては、ハローワークとも連携して積極的に職業紹介を行いたい」と話している。

徳島新聞

2011年6月14日(火)

2011年06月15日 01時02分47秒 | 障害者の自立
 打順を告げる女性のアナウンスが響く。「1番大澤、背番号18、弱視」。打席に立ちバットを構える。手をたたく捕手の合図で、全盲の投手がハンドボールの球を転がす。地面すれすれを思い切って振った。おっ、いい当たり。

 視覚障害者の野球「グランドソフトボール」は、普通の野球と違って遊撃手が2人いる。1チーム10人制だ。選手同士がぶつからないよう守備用と走塁用のベースが分かれている。外野へ抜けたゴロでも全盲選手が捕球すればアウトだ。ルールを知ると面白みが増す。

 青森市の合浦公園広場でおととい、全国障害者スポーツ大会グランドソフトボールの東北・北海道地区予選があった。福島で開くはずが震災でできなくなり、急きょ青森が引き受けた。被災した福島と宮城のチームが棄権したのは残念だったが、手作り大会ならではの良さがあった。

 選手をトイレに案内したり、飲み物を買うのを手伝ったりしたボランティアは心がこもっていた。ベンチ代わりの木陰には、秋田県の選手にお供してきた盲導犬「ランちゃん」がいて、主人の試合中きちんと足をそろえて行儀良く見物していた。ピンチにも動じず、偉かった。

 結果は、本県が連覇を飾り全国大会出場を決めた。監督の県立盲学校教員小山田寛さんは「優勝よりも、大会を開けたことがうれしい。審判を引き受けてくれた青森市ソフトボール協会のみなさんをはじめ、裏方さんたちに感謝したい」と話した。爽やかな風が吹き抜けたようだった。

東奥日報