ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

仮設福祉ハウス開所 被災障害者の自立支援 石巻

2011年06月26日 01時43分54秒 | 障害者の自立
 東日本大震災で被災した障害者とその家族が暮らせる仮設福祉ハウス「日本財団ホーム 小国の郷(さと)」が24日、宮城県石巻市に開所した。スタッフが24時間常駐し、通常の仮設住宅での生活が困難な人々の自立に向けた支援を行う。
 同市の社会福祉法人「石巻祥心会」の依頼を受け、日本財団が全国から寄せられた支援金で建設した。東日本大震災の津波で亡くなった祥心会理事の遺族から提供された約6600平方メートルの土地を活用した。
 障害者とその家族3~4人が暮らせる世帯向けを40戸、単身の障害者向けグループホーム(定員7人)を2棟整備した。
 入り口にスロープや手すりを設けるなどバリアフリーの設計で、併設した事務所につながるコールボタンを全戸に設置。事務所には祥心会のスタッフが常駐し、買い物や通院支援を行うほか、生活相談にも応じる。
 津波で家を流され、家族3人で避難所から移る無職舛野恵美さん(46)=大街道東=は「いつでも相談できる人がいるし、一つの部屋で家族で暮らせる環境はありがたい」と話していた。




河北新報 2011年06月25日土曜日


被災障害者の支援阻む「発見困難」 浜松でNPOら議論

2011年06月26日 01時39分24秒 | 障害者の自立
「個人情報」理由で拒否も

 東日本大震災で被災した障害のある人の支援は、どんな課題を抱えているのか-。被災地に赴いた授産所やNPO法人の職員らが話し合うフォーラムが24日、浜松市中区の地域情報センターであった。 

 岩手県に毎週2人ずつ職員を派遣している授産所の団体「静岡県作業所連合会・わ」の西部地区会が主催し、被災障害者支援のNPO法人「ゆめ・風基金」(大阪市)の牧口一二(いちじ)代表理事を招いた。

 参加者が一様に挙げた課題は、「仮設住宅や避難所を訪れても、障害者が見つかりにくい」こと。

 同法人は阪神大震災を機に、災害時に障害者に活用してもらうための義援金を集め始め、2億円を積み立てた。だが、職員が2カ月以上にわたり現地で対象者を捜しているにもかかわらず、7000万円しか渡せていないという。

 牧口さんは「見た目で分かりにくい知的、精神障害者は、周囲に気づいてもらえない」と話した。被災範囲が数100キロに及んでいることも支援が進まない理由という。

 「浜松協働学舎青葉の家」の吉田時成さんは、4月12日に岩手入り。市町村役場や社会福祉協議会で障害者の所在を確かめようとしたところ、「個人情報」を理由に断られた。

 避難所に暮らす障害者を見つけ、避難所リーダーに支援を申し出ても、障害者がいることを把握していない例もあった。

 「わ」の高木誠一理事長は、「行政と地域、障害者支援団体が災害前に話し合い、お互いの事情を把握しておくことが必要だ」と指摘。東海地震に備え、静岡県でも授産所などを障害者支援の拠点として整備する必要性を訴えた。 

被災地の障害者支援の課題を話す牧口さん(右)=浜松市中区の地域情報センターで

中日新聞

高次脳機能障害者の作業所、工房「羅針盤」2カ所目のオープンへ 大阪府豊中市

2011年06月26日 00時40分38秒 | 障害者の自立
 高次脳機能障害など人生半ばで障害を負った中途障害者を支える大阪府豊中市の作業所、工房「羅針盤」が7月、念願の第2工房を市内にオープンさせる。今月26日には開所式が行われる予定で、利用者や家族らが「見えない障害」への苦悩や、作業所で居場所を見つけた喜びなど率直な思いを語る。

 羅針盤は平成10年4月に開設。わずか約20平方メートルのスペースに、7人の利用者でスタートした。「当時、高次脳機能障害など中途障害への認知度はほとんどなく、不安と戸惑いの中、手探り状態で始めた」と施設長の山河正裕さん(44)。せんべいやケーキなどの菓子作り、木工品の製作など少しずつ作業内容の幅を広げ、最近はアロマキャンドル作りにも挑戦している。

 だが、高次脳機能障害の人々を取り巻く環境は依然厳しく、障害の特徴が周囲に理解されず、居場所がなくて家に閉じこもっている人も多いという。数少ない受け入れ先の羅針盤には、通所希望が相次ぎ、これまで3回の移転拡張を重ねたが、現在地は大阪府や兵庫県から19~81歳の70人が通い、すでに手狭。待機者も6人おり、「これ以上人数が増えると、利用者にもスタッフにも、ストレスがたまる」として、作業所の新設は急務だった。

 資金を工面してようやくオープンにこぎつけた第2工房は、現在地から車で約20分程離れた場所に建つ4階建てのビル。ここで木工製品のほか、新たにオリジナルの焼きドーナツや無添加ジャム作りに取り組むといい、山河さんは「人生半ばで障害を負った人には、働いていた経験がある人も多い。以前と同じようには働けなくても、知識や経験、技術があり、それを引き出して再就職につなげていければ」と話す。

 開所式は、利用者や家族の思いを直接伝える場にする。あいさつに立つ小川和子さん(66)は、亡くなった夫が設立当初の利用者の1人で、現在はボランティアとしてかかわっている。「夫は羅針盤で自分の居場所を見いだし、生きがいを取り戻した。どん底だった我が家にも笑顔が戻った。2カ所目の開所を、亡き夫も喜んでいるはず」などと感謝の気持ちを話すつもりという。

 「新たな出発点と位置づけて頑張りたい」と意気込む山河さん。その言葉通り、すでに次の目標を見据えており、「『親亡き後』の問題は障害者、家族にとって切実。生活の場となるグループホームの設立を目指したい」と話している。


開所を間近に控え、「明るい作業所にしたい」と話す山河施設長(左)と奥田真・第2工房施設長=大阪府豊中市

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