ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

高齢者も社会参加したい “いまの介護保険では困難”

2011年08月02日 01時18分48秒 | 障害者の自立
 全国障害者問題研究会(全障研・荒川智全国委員長)の第45回全国大会は最終日の31日、四天王寺大学(大阪府羽曳野市)で49の分科会と学習講座が開かれました。

 「壮年期・高齢期・中途障害」分科会。共同研究者で「WEBマガジン・福祉広場」編集長の井上吉郎さん(65)は、年齢とともに変化する趣味・嗜好(しこう)を、支援する人が敏感にとらえることで、障害者は個性を発揮した生活を送ることができると強調しました。

 全国で展開した障害者自立支援法違憲訴訟の元原告(71)=大阪府吹田市=は、障害者福祉を利用してきた人が65歳になると介護保険へ移行し、これまで使っていたサービスが利用できなくなっている実態を告発。「高齢者になっても社会参加したいし自立した生活を送りたいけど、いまの介護保険では難しい」と批判しました。

 参加者は、本人や家族の高齢化に伴う問題など活発な議論を交わしました。

 今回の大会には3000人を超える参加者が全国から集まりました。



「船岡寮」建て替え資金難

2011年08月02日 01時14分32秒 | 障害者の自立
時代にそぐわぬ住環境

 北区紫野花ノ坊町に府内で唯一の視覚障害者向けの養護老人ホーム「船岡寮」がある。1974年に開業して37年。施設の老朽化が深刻な問題になっているが、資金不足で建て替え計画は宙に浮いた状態になっている。

 建物は3階建てで延べ1240平方メートル。1室にお邪魔すると、7・4平方メートル(およそ4畳半)の部屋にベッド二つが配置されていた。自由に使えるスペースはベッドとベッドの間ぐらいで、それも人ひとり行き来するのがせいぜい。「狭い部屋なので2人いると窮屈。相手のことも気になるので神経が疲れる」。入所する女性はそう話した。

 船岡寮の定員は50人。65歳以上を対象に生活環境などを考慮して入所が決められる。現在、定員は満員で65~97歳が入所し、2人1部屋の相部屋で暮らしている。それを看護師や介護福祉士などの資格をもつ37人のスタッフで支えている。

 要介護状態の人が入居する特別養護老人ホームではないが、それでも入所者の約1割は認知症を患い、介護保険の介護認定を受けている人が全体の6割を占める。歩行に支障がある人は相部屋でもポータブル(簡易)トイレを使い、臭いが部屋にこもる問題もある。

 職員の伊藤康子施設長は「視覚障害者は臭いや物音に敏感なので、狭い部屋でのこうした問題は大きなストレスになる」と話す。

 船岡寮は、開業した1974年当時の国の基準に沿って造られた。現在、養護老人ホームを新築する場合、個室が基本で、広さも10平方メートル程度以上が求められており、住環境の基準は大きく様変わりしている。

     ◎      

 船岡寮を運営するのは社会福祉法人・京都ライトハウス。府立盲学校(北区)の副校長、そして日本盲人会連合会長も務めた鳥居篤治郎氏(故人)が中心となって1961年に設立した法人だ。

 同法人は点字図書館の開設を始め、視覚障害者の生活環境を充実させる取り組みを進め、船岡寮もその一環として造られた。

 寮ができた当初は、行き場に困っていた高齢者が入所し、「この寮に入って、失明者であることを忘れるほど開放された気分になった」と喜ぶほどだった。しかし時間の流れとともに施設は古くなり、人々の感じ方も変わっていった。

 船岡寮は、手狭な部屋の問題に加え、一部の廊下では雨漏りがあるなど、傷みも進んでいる。建て替えの検討が始まっているが、資金不足が大きな壁になっている。

 視覚障害者向けの養護老人ホームは、船岡寮も含め全国に48か所あるが、こうした施設は、通常の施設と比べても、安全確保のため、スロープや点字ブロックの設置、そして段差を作らないなどバリアフリーをより徹底する必要がある。

 その分、事業費が膨らみやすく、船岡寮では建て替えに総額で少なくとも約9億円が必要と試算。行政からの補助金2億円と自己資金の2億円は、ある程度めどがついているものの、残る不足分をどう集めるかが課題になっている。

 個人や企業からのまとまった額の寄付が欠かせず、ライトハウスの山本たろ法人事務所長(51)は「京都の視覚障害者がよりどころにしているという専門性、そして公共性に思いをはせ、多くの人が支援してくれることを願っている」と話す。


船岡寮の一室。約4畳半に2人が暮らし、「なかなか心が休まらない」という声もある(北区で)

(2011年8月1日 読売新聞)

共同作業で広がる表現力 桜川芸術祭に向け アーティストと障害者

2011年08月02日 01時11分35秒 | 障害者の自立
 桜川市で、市内の障害者と若手のアーティストが手を携えた作品作りが始まった。十二月までに仕上げ、来年一月、つくば市の県つくば美術館で開く展覧会「元気なアートコラボラボ・桜川芸術祭」で披露する。

 市内の福祉施設や作家、同市などでつくる「元気なアートプロジェクト実行委員会」が企画した。参加するのは、市内の授産施設などに通う障害者約百人と、市内や神奈川県、東京都内で活動するアーティスト七人。

 アーティストたちは絵画、陶芸、版画などの創作をしており、障害者とパートナーを組むことで障害者の表現力を引き出し、芸術の可能性を広げる。ボランティアも加わり、在宅の障害者の作品作りを支援する。

 芸術祭は来年一月十七~二十二日で、さまざまな芸術パフォーマンスも計画している。実行委の吉原毅委員長は「共同の作品作りは、アートの原点でもあり、アーティストにとっても創作活動の刺激になるはず」と話す。 


若手アーティストと障害者が一緒に取り組む創作活動=桜川市で

東京新聞

びわ湖夢王国:「国民」募集 「国王」には前滋賀県知事

2011年08月02日 01時04分59秒 | 障害者の自立
 障害者支援に取り組むNPO法人「夢・同人」が、活動を広く知ってもらおうと今春建国した架空の国「びわ湖夢王国」の「国民」を募集している。前文と8条からなる「憲法」も出来上がり、「国王」には同法人理事長の国松善次・前滋賀県知事が選ばれた。

 パロディーを楽しみつつ、多くの人が「国民」として取り組みに参画できるユニークな試みで、既に80人が国民として登録。今年度は300人を目指している。

 7月15日に開いた第1回国民会議には、元県議会議長や元銀行役員、漁連会長など、中心メンバー15人が参加。琵琶湖、夢、福祉をテーマにデザインされた国旗が披露され、国王と総理大臣、官房長官を選出した。

 王国憲法は「環境と福祉にユーモアを交え積極果敢に対応する国づくりを目指す」とされ、条文では「女王はびわ湖の大ナマズとする」「軍隊はびわ湖の生態系を破壊するものに実力を行使する」などと定めた。

 国民の「税金」は年間3650円(1日10円)。国民集めのキャンペーン実施や国歌募集など、今年度の主要事業も決めた。国王となった国松氏は「精いっぱいパロディーの国で頑張りたい」と笑顔であいさつした。

 9月24日には、「首都」の沖島で首都発足フェスタを予定。国民登録などの問い合わせは同法人事務局(0749・22・2353)へ。

毎日新聞 2011年8月1日 22時19分(最終更新 8月1日 22時29分)


東日本大震災:「笑顔に癒やされて」愛知から手作り地蔵

2011年08月02日 01時03分05秒 | 障害者の自立
 東日本大震災の被災者に笑顔を取り戻してもらおうと、愛知県刈谷市の50~70代の女性15人が笑顔の地蔵人形150体を作り1日、宮城県岩沼市へ発送した。現地の知人を通して仮設住宅や老人施設の被災者に届ける。

 15人は市内の障害者支援ショップ「じぃじぃ ばぁばぁ あっぷっぷ『わっ』」で2~3月、廃材工芸の講座を受講した。大震災が起きたのはショップで布切れや不用品でひな人形などを作っている時だった。学んだ技術を生かせればと4月から布切れや段ボール、綿などで150体を仕上げたという。

 体長約10センチの人形は、綿を白い布で包んだ顔に直線で細い目を描き、表情は和みの笑顔だ。ショップ代表の久永美規さんは「人形の笑顔で被災者が少しでも癒やされ、笑顔を取り戻してもらえれば」と話す。


東日本大震災の被災地に送られた笑顔の地蔵人形=愛知県刈谷市の障害者支援ショップで

毎日新聞 2011年8月1日 14時42分(最終更新 8月1日 14時48分)