東京・有楽町朝日ホールで20日に開かれる「第28回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」(全日本ろうあ連盟、朝日新聞社など主催)に、県立安芸高校3年の坂本雪乃さん(17)=奈半利町=が四国ブロック代表で出場する。全国71人の応募者から本選出場10人の1人に選ばれた。「手話を通して学んだこと、感じたことをしっかり伝えたい」と練習に励む。
母親の美和子さん(47)に誘われ、約1年半前から「中芸手話サークルぬくもり」で週1回、手話を学ぶようになった。坂本さんは「手話で『初めまして』が伝わったとき、うれしかった」と振り返る。同サークルの聴覚障害者と会話し、めきめきと上達。聴覚障害者から「障害者のことをたくさん勉強して」と言われた。地域の福祉イベントの司会なども引き受けた。
演題は「信頼される弁護士を目指して」。冤罪(えん・ざい)事件で大変な苦労をした人がいるのを報道で知り、小学生の頃から「弱い立場に置かれた人の手助けをしたい」と考えてきた。手話を通して聴覚障害者が不便な生活を強いられていることも知った。「障害者に信頼され、様々な場面で頼ってもらえる弁護士になりたい」
本番では、裁判員裁判の裁判員候補になった聴覚障害者が手話通訳を求めたのに高知地裁が準備しなかった例(2010年1月)などを交えて、「障害の有無にかかわらず、分け隔てなく協力しながら、安心して生活できる社会になるように」と訴えるつもりだ。
同サークルからは、04年の同コンテストで当時中芸高3年だった横山里美さん(24)=現日高養護学校教諭=が1位に輝いた。横山さんも指導した手話通訳士で同サークル元会長の上村由子さんは「坂本さんは始めてまだ1年半なのに、すぐに吸収するんです」と上達ぶりに驚いている。

本番を前に自宅で手話スピーチの練習に励む安芸高校3年の坂本雪乃さん=奈半利町
朝日新聞 -
母親の美和子さん(47)に誘われ、約1年半前から「中芸手話サークルぬくもり」で週1回、手話を学ぶようになった。坂本さんは「手話で『初めまして』が伝わったとき、うれしかった」と振り返る。同サークルの聴覚障害者と会話し、めきめきと上達。聴覚障害者から「障害者のことをたくさん勉強して」と言われた。地域の福祉イベントの司会なども引き受けた。
演題は「信頼される弁護士を目指して」。冤罪(えん・ざい)事件で大変な苦労をした人がいるのを報道で知り、小学生の頃から「弱い立場に置かれた人の手助けをしたい」と考えてきた。手話を通して聴覚障害者が不便な生活を強いられていることも知った。「障害者に信頼され、様々な場面で頼ってもらえる弁護士になりたい」
本番では、裁判員裁判の裁判員候補になった聴覚障害者が手話通訳を求めたのに高知地裁が準備しなかった例(2010年1月)などを交えて、「障害の有無にかかわらず、分け隔てなく協力しながら、安心して生活できる社会になるように」と訴えるつもりだ。
同サークルからは、04年の同コンテストで当時中芸高3年だった横山里美さん(24)=現日高養護学校教諭=が1位に輝いた。横山さんも指導した手話通訳士で同サークル元会長の上村由子さんは「坂本さんは始めてまだ1年半なのに、すぐに吸収するんです」と上達ぶりに驚いている。

本番を前に自宅で手話スピーチの練習に励む安芸高校3年の坂本雪乃さん=奈半利町
朝日新聞 -