ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

被災障害者の今 (中)「動くだけで迷惑がかかる」と避難所去る

2011年08月21日 00時59分34秒 | 障害者の自立
 被災した障害者は自宅で耐えていた。

 「うちに帰っても何もなかったけど、その方がまだ生活しやすかった」。全壊した自宅で暮らす宮城県石巻市の鈴木明美さん(51)は、ぽつりと言った。

 鈴木さんは6年前、多発性硬化症という難病を発症。視神経など中枢神経系に炎症を繰り返す病気で、目の前のものがほとんど見えなくなり、しばしば右半身がしびれて立ち上がることすらできなくなる。

 震災で自宅が津波にのまれ、近くの避難所に向かった。しかし薄暗い体育館では介助がなければ歩くことができなかった。「道を覚えていればゆっくりでも歩けるが、広い体育館に人の頭や足、ストーブがあったりで、どうしようとパニックになってしまって」

 トイレを我慢すればいいと考えたが、水を控えると体調を崩し、体が動かなくなった。家族を失った人や自分より高齢の人が協力して避難所を運営しようとしているなか、「自分が動くだけで誰かに迷惑がかかる」と思うとつらくてたまらなくなり、震災から2日後、泥まみれの自宅に戻った。

 2人の息子は独立して今は夫と2人暮らし。自宅は「明るい方が見えやすいから」と昨年大きな窓にリフォームしたばかりだった。基礎が崩れ、1階は床上1・8メートルほど浸水。壁には穴が開いた。必需品もほとんどが流されていた。自宅に残った食料と、近所の人が分けてくれたものでしばらく命をつないだ。

 4月に入り、通っていた難病支援センターの職員が連絡をくれ、支援団体につないでくれた。一方で石巻市が派遣した保健師が来てくれたのは6月。「高齢者や障害者のサポートはないんですか」と尋ねると、「避難所でないと支援は受けられない」と言われた。


仏画家が障害者支援 「ひまわりの家」慈善絵画展 香川・小豆島

2011年08月21日 00時53分44秒 | 障害者の自立
 小豆島で20日開幕するチャリティー展「現代国際巨匠絵画展」の成功を願って、出品者の一人でフランス人画家のジャン・フランソワ・ミランさん(71)が19日、小豆島を訪れた。チャリティー展は地元の社会福祉法人「ひまわり福祉会」が主催し、収益は知的障害者の自立を支援するグループホームやケアホームの設立に充てられる。ミランさんは22日までの開催期間中、小豆島に滞在して開催を支援する。

 ひまわり福祉会は多機能型の障害福祉施設「ひまわりの家」を拠点に、一般の事業所で働くことが困難な知的障害者を支援。今年で法人化から10周年を迎え、記念事業としてチャリティー展を企画した。小豆島町のサン・オリーブを会場に、世界的に活躍する画家の作品のほか、ピカソ、シャガール、東山魁夷、平山郁夫らの石版画など約350点が展示・即売される。

 欧州を中心に活躍するミランさんもチャリティー展の趣旨に賛同し約70点を出展。開催を盛り上げようと小豆島を訪れ、期間中は毎日3回サイン会を行う。

 この日、小豆島入りしたミランさんはひまわりの家に招かれ、施設の利用者33人と歓談。利用者が描いたヒマワリと虹の絵にミランさんもヒマワリを描き入れ、「親愛を込めて」の言葉とサインを添えて完成させた。絵はチャリティー展の会場の入り口に飾られる。

 ミランさんは「期間中に利用者とさらに交流を深められることを楽しみにしている」と話した。

MSN産経ニュース

野菜ピクルス:障害者支援施設「セルプちくほ」オリジナル商品、あすから販売 /福岡

2011年08月21日 00時49分54秒 | 障害者の自立
 飯塚市長尾の障害者支援施設「セルプちくほ」が21日、オリジナル商品「野菜ピクルス」の販売を始める。韓国の料理研究家の指導を受けて、障害者がスタッフと一緒に作ったピクルスで野菜たっぷり。さわやかな酸味とほどよい辛さが特徴だ。販売初日は午前10時半から、同市秋松のハローデイ穂波店で、試食・販売会がある。

 「セルプちくほ」は、障害者に働く場を提供し、自立を支援している。食品トレーにシートを貼る作業やダイレクトメールの梱包(こんぽう)などさまざまな作業を請け負ってきたが、不況の影響もあり、仕事量は減少傾向という。

 そこで、新たに計画したのが、韓国料理などの製造・販売事業。施設にキムチ食品工房を新設し、5月には、韓国伝統薬膳料理研究家の鄭英淑(ジョンヤンスク)さんを招いて、料理指導を受けた。

 ピクルスは、鄭さんに教えてもらった料理の一つという。「野菜ピクルス」(300グラムで300円)は大根、ニンジン、キュウリ、タマネギ、パプリカなどを使い、障害者は野菜の刻みや、袋詰め作業を担当した。「ご飯のお供にも、お酒のつまみにもぴったり」と担当者。

〔筑豊版〕毎日新聞 2011年8月20日 地方版