ゴエモンのつぶやき

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「停電弱者」の輪育て 人工呼吸器使う京のALS患者ら集会計画

2011年08月09日 01時43分24秒 | 障害者の自立
 電力の供給不足が問題になる中、京都市で人工呼吸器を使い在宅で暮らす難病患者や重度障害者が、東日本大震災の被災地の福島県や計画停電が実施された千葉県で生命の危機に直面した人工呼吸器患者を京都に招き、9月に集会を開く。府内では在宅で人工呼吸器や吸引機を使う「停電弱者」の実態さえ把握されておらず、当事者同士で連携の構築を目指す。

 呼びかけているのは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の増田英明さん(68)=左京区=と、筋ジストロフィー患者でNPO法人「ゆに」代表の佐藤謙さん(27)=右京区=。ともに人工呼吸器を装着し、在宅でヘルパーの介助を受け暮らしている。

 増田さんは「どう危機をしのいだのか、経験に学び、京都でも平時から人の輪を築くきっかけにしたい」と話している。

 千葉市のALS患者などが利用する介護事業所は「突然の計画停電で、呼吸器の内蔵電源が説明書の半分しか持たなかったり、エアマットの空気が抜けるなど対応に追われた。懐中電灯で照らしながらのたん吸引は綱渡りだった」と振り返る。

 増田さんなどの呼びかけに、障害者でつくる日本自立生活センター(JCIL・南区)や難病患者支援者、立命館大生存学研究センターが応じ、9月18日開催へ向け準備を進めている。福島市で独居生活するALS患者らの参加を予定している。

 バッテリーなど停電への備えについても情報交換する予定。問い合わせは、JCIL自立支援事業所TEL075(682)7950。


人工呼吸器を使って在宅で暮らすALS患者増田さん(写真右)と筋ジストロフィーの佐藤さん(写真中央)=京都市北区・立命館大+


【 2011年08月08日 09時08分 】

震災の仮設住宅、バリアフリー化へ 佐大・松尾教授

2011年08月09日 01時12分14秒 | 障害者の自立
 東日本大震災の仮設住宅に対して「段差が多く不便」などの声が上がっていることから、佐賀大学大学院医学系研究科の松尾清美准教授(リハビリテーション工学)が9日から、宮城県名取市を訪れ、高齢者や障害者などそれぞれの身体機能に応じた住宅改修を支援する。自身も車いすを使う松尾准教授は「私が活動することで、体の不自由な人たちに励ましのメッセージを送りたい」と語る。

 支援は、松尾准教授が副会長を務める「日本リハビリテーション工学協会」(横浜市、900人)が企画した。大学生や現地スタッフ約50人のチームが、名取市の仮設住宅団地(102世帯)に入って活動する。

 松尾准教授は、福祉用具の開発や障害に応じた住宅改修を手掛けており、研究を通じて交流がある矢崎化工(静岡市)に協力を要請。福祉用具を組み立てるパイプ数千本を無償で譲り受けた。事前調査で、入口や浴槽の段差が問題点として上がったため、踏み台による浴室の段差解消をメーンに、松尾教授が各世帯を訪問して利用者に聞き取りしながら、身体機能に応じた改修作業に取り組む。

 松尾准教授は「仮設住宅のバリアフリーについては阪神大震災の教訓が全く生かされていない。今回訪れるのは数百カ所ある団地の一つだが、ちょっとした工夫で生活が大きく改善することをアピールし、支援する側の意識も変えていきたい」と話す。


浴槽の段差を解消する踏み台などで仮設住宅の改修を支援する松尾清美准教授=佐賀大医学部

佐賀新聞

特捜部、特刑部事件、可視化実施は10件

2011年08月09日 01時08分18秒 | 障害者の自立
 法務省によると、今年3月以降に試行されている各地検の特捜部、特別刑事部事件の可視化は7月末時点で、18人の容疑者の計10件の事件で実施され、回数は101回になったという。実施した中には、全過程の可視化も含まれている。

 また、4月以降試行されている容疑者などが知的障害者の取り調べでは、39人計45事件で可視化を実施、回数は136回だった。

 省内勉強会では、特捜部事件や、知的障害者の事件などの実施件数が少ないことから、「検察の検証結果を踏まえて検討を行うのが相当」と指摘し、報告では制度化の是非などに言及しなかった。

 不祥事を受けた検察改革の一環として、検察当局は東京、大阪、名古屋の各特捜部や、全国10地検に設置されている特別刑事部でも可視化を実施。来年4月に試行の検証結果を公表することにしている。

MSN産経ニュース

労災の認定基準示せ

2011年08月09日 01時05分17秒 | 障害者の自立
 日本共産党の田村智子参院議員は3日の参院行政監視委員会で、障害者の過労死認定判決を受け障害者の労災認定基準を示すよう国に迫りました。

 田村氏が取り上げたのは、心臓に障害をかかえ愛知県豊川市のマツヤデンキに勤務していた小池勝則さん=当時(37)=の過労死裁判。心臓疾患の危険が増えるとされる月45時間の時間外労働という「平均的」労働者の労災認定基準を機械的に障害者に当てはめられるのかが争われた裁判でした。名古屋高裁は「当該労働者(の症状)が基準となる」として過労死と認定しましたが、国が上告。最高裁は上告を受理せず、高裁判決が確定しました。心機能障害をもつ障害者の過労による労災認定は初めてです。

 田村氏は、同高裁の判決の労働基準監督署への徹底を求めるとともに、重篤な基礎疾患を持つ労働者の「業務が過重か」をどう判断するのか質問。厚労省の鈴木幸雄労働基準局労災補償部長は、「平均的な同僚」との比較で労災認定を行うとしました。

 田村氏は「それでは重篤な内部障害を持つ障害者には、業務が過重かどうかの判断基準はないに等しい」と批判。さらに内部疾患を持ちながら働く障害者の数は12万人近いと推計され、改正障害者基本法では、障害者の社会参加における社会的障壁を取り除く義務が国にも課せられていると指摘。「このままでは障害者は労災認定で差別されている。安全管理の基準、労災認定の基準を踏み込んで検討すべきだ」と重ねて求めました。

 細川律夫厚労相は、「障害者雇用に関する『合理的な配慮』の検討状況も踏まえて、検討していきたい」と述べました。


質問する田村智子議員=3日、参院行政監視委

わたぼうし音楽祭:わたぼうし大賞を受賞 小林さんとほんださん、喜びの声 /奈良

2011年08月09日 01時00分20秒 | 障害者の自立
 ◇「夢みたい」
 奈良市登大路町の県文化会館で7日に開かれた「第36回わたぼうし音楽祭」。「空からのキャスティング」が最高賞の「わたぼうし大賞」に決まった瞬間、作詩者の小林聡さん(45)=大阪市鶴見区=と、作曲したほんだすぐるさん(32)=富山市=は手を取り合って喜んだ。小林さんは「びっくりした。夢みたいです」。約1000人の来場者は、2人に惜しみない拍手を送った。

 ◇「空からのキャスティング」
 小林さんは脳性まひで、子どものころから歩くのが不自由だった。障害を理由にいじめられることもあったという。当時は「悔しい」という気持ちが大きかったが、徐々に「自分はこの困難を乗り越えられるからこそ、空から与えられたんだ」と考えるようになった。

 同じ時代の中で 何十億の物語が流れ 交差している

 空から下りてきたキャスティングを

 僕はうらんではいない

 この役は僕にしかできないからだ

 「障害の有無も生まれた環境も、『選べない』んじゃなくて『選ばれた』んだと思う」。わたぼうし大賞受賞に「いろんな挫折があるからこそ、ここまで来られた。とてもうれしい」と満面の笑みで話した。

 ほんださんは「詩は自分に言われているみたいですごく共感できた。すぐメロディーが浮かんできました」。来年3月には第1子も誕生予定で「ダブルでうれしい」と話した。

 大和郡山市の通所授産施設「ひかり園」の約50人による「ひかり園音楽隊」がゲストとして、マリンバやドラムで「威風堂々」など4曲を合奏。元気いっぱいの演奏を会場中に響かせた。

毎日新聞 2011年8月8日 地方版