ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

現代うつ病Q&A~メンタルケアの最前線から~

2011年08月16日 01時45分43秒 | 障害者の自立
 近年、うつ病患者の増加が社会問題になっています。うつ病など「気分障害」の患者数はここ10年で急増し、100万人を超えています。年間3万人以上の自殺者のうち、うつ病が原因だと判明した人は2010年に7000人を超え、状況は深刻です。

 果たして、うつ病とはどんな病気なのでしょう? どうすれば再発は防げるのでしょう? 最近よく聞く「軽症うつ」とは? 治療・予防法、復職へのプロセスは?―。こうした疑問を解消しつつ、うつ病への理解を深めるため、メンタルケアの最前線に立つ専門医に具体的な事例を交えて解説してもらいます。お話は「とわたり内科・心療内科」(名古屋市)の唐渡雅行先生です。
【唐渡先生プロフィール】唐渡雅行氏(とわたり・まさゆき)

総合内科、精神科、心療内科などの専門医。1961年、徳島県生まれ。名古屋大医学部卒。内科医として病院勤務の後、同大大学院で白血病の研究に取り組み、1992年から3年間、英国がん研究所に留学した。帰国後、名古屋大医学部第一内科で勤務したが、「うつ病患者が安心して受けられる医療の受け皿が少ない」との危機感から精神医療の世界に転じ、2004年に「とわたり内科・心療内科」を開設。内科専門医としての経験を生かし、患者の心と体を統合的に診察し続けている。著書に「うつ病診療最前線」(時事通信社)などがある。

 ―最初に「うつ病」について概要の説明をお願いします。まず、うつ病の原因は何だと考えられているのでしょう。

 うつ病は「心の病気」と言われますが、実際には「脳の病気」です。原因はまだ分かっていません。「この薬を飲むとうつ病が改善される」ことが分かり、ならば「セロトニン」といった脳内ホルモンがうつ病の原因ではないか…。そんなプロセスで病気の研究が進んできました。

 ただ、セロトニンを増やせばうつ病が治るかといえば、そうではありません。がんの発生は複数の遺伝子の変異が原因になっていますが、うつ病もおそらく同じで、単一の要因だけでは説明できないのです。脳のどの辺りに異常があってこの病気になるのか、本当の意味で分かるのはずっと先のことでしょう。

 ―病気として特徴的なことはありますか。

 早期の段階で診察に来て、ありとあらゆる治療を行い、回復したから治ったのかと言えば、必ずしもそうではありません。何度も再発し、慢性化することが実に多い病気なのです。治ったと思っても、またひょこっと顔を出すので、根気強く付き合っていかなければなりません。

 一方、がんや糖尿病などの患者は、うつ病の合併がしばしば起こります。パーキンソン病の患者の3~5割はうつ状態とも言われています。このため、医師が診察するときは、うつ病だけでなく、さまざまな角度から注意深く患者と向き合う必要があるのです。

現代うつ病Q&A~メンタルケアの最前線から~病気の客観視が必要 ―完治するのでしょうか。

 うつ病によって低下した判断力や決断力などの高度な認知機能が回復し、仕事や趣味、家族などへの興味・関心が罹患(りかん)前と比べて9割以上戻ったと感じられれば、初めて「寛解」(治癒)したと言える―。私はそう考えています。

 ただ、1年から1年半、服薬を続けても、必ずそのレベルに達するとは限りません。本当の意味で「その人らしさ」が戻ってくるまでに、2~3年かかる場合もあります。

 また、うつ病を含む「気分障害」の中でも、うつ状態と躁(そう)状態を繰り返す双極性障害はさらに時間が掛かり、年余にわたって病気と付き合わなければいけないこともあります。

 ―治療法は。

 治療としては、まず薬物療法で気分を安定させ、非薬物療法(心理療法、運動療法など)で下支えをするのが一般的です。

 私は認知療法(認知行動療法)を早くから重視し、導入しています。患者さん自身が病気や自分の状況を客観的に理解し、偏った考え方に陥りそうになったときに、自分で回避する方法を身に付けることが必要だからです。

 また、血液検査を行い、そのデータを参考にすることがあります。例えば、女性の患者さんで貧血が強い場合、貧血の治療をすれば格段に活動性が向上します。ほかにも、生活・栄養指導を行うことで、うつ病の症状が改善されることもあります。漢方薬を併用したり、アロマセラピーやリフレクソロジーなどを行ったりもして、患者さんに合うと思われるものは基本的に全部やっています。

時事通信

ひと:新井祥さん 性的マイノリティーを描く漫画家

2011年08月16日 01時40分34秒 | 障害者の自立
 無造作にひげを生やした風貌からは、かつて女性として生活していたとは想像しづらい。染色体やホルモンの異常で男女を区別しにくい「性分化疾患」を抱えて生きる。

 女性として何の疑問も持たずに育ち、ファッション系の専門学校で学んだ後、雑誌に漫画を描き始めた。25歳で結婚したが、5年後、体毛やひげが濃くなり生理も滞るように。体の変化を心が追うように、可愛らしさよりたくましさを求めている自分に気付いた。

 検査で染色体異常が判明し、謎が解けた。「もう女性には戻らない」と確信し、より男性に近付くホルモン治療を医師に求めた。返ってきた言葉は「ご主人のためにも女に戻すべきだ」。性の押しつけ。わき上がる怒りを漫画の笑いに変え、現実を伝えようと決めた。

 以来“中性漫画家”を名乗り、「性器が小さすぎて立ち小便できない」などと実体験を開けっ広げに4コマ漫画に描く。「シリアスに描くより自虐的な方が受けるから」。最新刊「『性別が、ない!』人たちとのつきあい方」(ぶんか社)は、性分化疾患や性同一性障害、同性愛者らを20に細分し、「元は男だからと胸を触らない」「下半身の手術の有無を詮索しない」と、ケースに応じた接し方を記す。

 読者のメール相談に乗っている経験から、職場や学校で心に受けた傷を癒やせるのは、家族や友人たちだと信じている。「身近な人こそ逃げないで。まずは勉強して知り、そして味方になってほしい」 【丹野恒一】

 【略歴】新井祥(あらい・しょう)さん 東京都出身。名古屋デザイナー学院講師。名前は変えたが戸籍は女性。離婚した元夫は今も仕事のパートナー。40歳。

毎日新聞 2011年8月16日 0時08分


家族の絆 伝える

2011年08月16日 01時24分23秒 | 障害者の自立

手話の練習をする図司裕亮さん=近江八幡市土田町



【高校生手話コン出場の図司さん】


 20日に東京・有楽町朝日ホールである「第28回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」(全日本ろうあ連盟、朝日新聞社、朝日新聞厚生文化事業団主催)に東近江市の県立八幡高校3年、図司裕亮(ずしゆうすけ)さん(17)が出場する。スピーチのテーマは「日本に豊かな心の絆を回復させよう」。国際交流活動を通じて同年代の若者たちと触れあった経験を元に、人と人との絆の大切さを表現する。


 図司さんは高校入学後、ボランティア活動に取り組む社会福祉部に入り、そこで手話と出合った。


 昨年11月、静岡県御殿場市であった青少年赤十字の国際交流事業に参加し、各国の若者たちと失業問題などについて語り合った。


 パラグアイの男性は「家族や親戚の絆が一番大切。失業問題では特にそうだ」と語り、ベトナムの女性も「紛争の間は家族と一緒につらいことや困難なことも乗り越えようと思う」と話し、感銘を受けたという。


 一方で、日本は核家族化とともに共働きの家庭も増え、1人でご飯を食べる子どもも多く、家族の絆が薄れつつあると感じるという。10代の自殺やいじめ、児童虐待の問題も深刻化しており、こうした思いを手話にして伝えようと思ったという。


 学校近くに住む聴覚障害者の塚前公子さん(53)から手話の指導を受ける。伝えたいことは身ぶり手ぶりだけでなく、表情も使って表現することを目指す。図司さんは「人には絆が大事だということを、今回のコンテストを通して伝えたい」と意気込んでいる。
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〕「政策推進の全体像」の要旨

2011年08月16日 01時19分08秒 | 障害者の自立
[東京 15日 ロイター] 政府は15日の閣議で、今後の主要経済政策の運営方針となる「政策推進の全体像」を決めた。要旨は以下の通り。
 

 1.東日本大震災を踏まえた経済財政運営の基本方針

 

 (1) 東日本大震災の日本経済への影響

 ・震災は日本経済に大きな影響。被災地を中心にストックがき損、サプライチェーンの障害、東京電力や東北電力管内での電力供給制約の下で、生産活動や輸出が減少。

 ・震災から5か月を経て、被災地を中心とする民間の努力と政策の下支えで景気は持ち直している。雇用情勢は現在も厳しい状況。物価は依然として緩やかなデフレ状況だが下落テンポは鈍化。

 

 (2) 当面、短期、中長期の経済財政運営の基本方針
 ・第1次、第2次補正予算を迅速に執行。復興基本方針に示した施策の実現に全力。被災地復興は日本再生の先導的役割を担うもの、日本経済の再生なくして被災地域の復興はない。

 ・電力供給制約は、今夏以後も成長を制約するリスク。コスト上昇による悪影響、企業・人材の流出など、中長期的な成長へのマイナス効果も懸念。需要・供給両面から早急に取り組む。

 ・海外経済の悪化や円高などによる景気の下振れリスクに留意。復興には金融・資本市場、為替市場の安定が極めて重要。為替市場の過度な変動は、経済・金融の安定に悪影響を及ぼす。引き続きその動向を注視するとともに、必要な時には断固たる措置をとる。空洞化防止などの取り組みを第3次補正予算などで早急に進める。日銀にはマクロ経済運営に関する基本的視点を共有し、引き続き、政府との緊密な情報交換・連携の下、適切かつ機動的な金融政策運営により経済を下支えするよう期待する。

 ・金融市場の安定と市場の信認確保に万全を期すことが一層重要。社会保障・税一体改革や復興基本方針などを踏まえ、社会保障・財政の持続可能性を確保するため法制上の措置を含め、必要な取り組みを進める。行政刷新、財政健全化の取り組みを着実に進める。

 

 (3)経済財政の展望

 ・震災の影響で11年度は実質で0.5%程度の成長率だが、復興基本方針の施策などを通じてストックの再建が進むなど、復興需要は着実に増加。12年度は名目、実質とも2%台後半の成長が見込まれる。

 ・中長期的にも、震災からの早期立ち直りに取り組む。産業空洞化を防止するため、成長力強化への取り組みを始めとする自律的成長への土台作りなど、必要な改革を進める。これによりデフレを終わらせ、11年度以降20年度まで平均で名目3%程度、実質2%程度の成長の実現は可能と考える。
 ・物価は景気回復に伴って上昇率が徐々に高まり、その後安定的に推移していく。

 ・雇用は被災地でのきめ細やかな対策により、被災者の生活安定を図るとともに、新たな成長に向けた取り組みを進める中で、雇用創出効果の高い施策を実施。失業率は早期に3%台まで低下することが期待される。

 ・財政は財政運営戦略で定めた目標達成に向けた取り組みを推進、健全化の方向に進んでいくと見込まれる。


 2.日本再生に向けた再始動

 

 1.財政・社会保障の持続可能性確保

 ・財政運営戦略
 震災からの復旧復興で財政に新たな負荷。別途財源を確保し、多年度で収入と支出を完結させる枠組みなどで配慮する。健全化に向けた取り組みは着実に推進。改訂した中期財政フレームに基づき、12年度予算編成の準備作業を進める。

 ・社会保障・税一体改革

 成案で示した具体的方向を踏まえ、子ども子育て・医療・介護・年金など個別分野の改革を推進。税制抜本改革は11年度中に必要な法制上の措置を講じる。

 

 2.新たな成長へ向けた国家戦略の再設計・再強化

 ・成長戦略

 震災を機に一層強化する必要。「新成長戦略」は原則として目標・工程を堅持し、実現に取り組むとともに、新たな成長へ戦略の再設計・再強化を行い、年内に「日本再生のための戦略」を策定。

 ・革新的エネルギー・環境戦略
 1)需要構造の改革、2)供給の多様化、3)電力システム改革、4)原子力安全対策の徹底、を進める。来夏の1割弱のピーク時の電力不足と、年間で約2割のコスト上昇のリスクを最小化する。今秋を目途に第3次補正予算、規制・制度改革などあらゆる政策を総動員し、対策を具体化。

 現行のエネルギー基本計画を白紙から見直し、新たなベストミックスの実現に向け、原発依存度低減シナリオを作成。原子力政策の徹底検証などを行う。グリーン・イノベーション戦略は前倒し。分散型のエネルギーシステムを構築。年末を目途に戦略の基本的方針を定める。来年には、新たなベストミックス(新エネルギー基本計画)、エネルギー・環境産業戦略、グリーン・イノベーション戦略などの「革新的エネルギー・環境戦略」を策定。

 ・空洞化防止・海外市場開拓

 電力制約や原発事故の不安要因払拭に全力。サプライチェーンの復旧・再構築を推進し、「国際的風評被害対策・日本ブランド再構築に関する政府・関係機関の連絡会議」を開催し、風評被害を払拭。日本ブランドの回復・再構築を図る体制を構築。

 ヒト・モノ・カネの流れを拡大して国際競争力を強化。環境変化に対応した新たな産業・市場構造への転換が重要。1)立地競争力の強化やアジア拠点化推進、2)グローバル人材の育成・活用、外国人高度人材の受け入れ、3)インフラ海外展開の推進、クールジャパン戦略の強化などによる海外市場開拓、海外展開支援、4)人材の移動が容易な労働市場の構築、金融資本市場の機能強化、中小企業の経営力強化、5)イノベーションの推進、情報通信技術の活用や未来志向・国際志向の規制・制度改革、に取り組む。

 ・国と国の絆の強化

 高いレベルの経済連携推進や経済安全保障の確立など、国と国との絆の強化に関する基本的考え方や進め方を、震災や原子力災害によって大きな被害を受けている農業者・漁業者の心情、国際交渉の進捗、産業空洞化の懸念等に配慮しつつ検討。

 日EU・EPA交渉の早期開始、日中韓FTA共同研究の年内終了・明年の交渉開始合意を目指す。日豪EPA交渉推進・日韓EPA交渉早期再開に向けて取組を強化。日加EPA共同研究の早期終了、日モンゴルEPA、東アジアでの経済連携・自由貿易構想(CEPEA、EAFTA)の交渉開始に積極的に取り組む。環太平洋パートナーシップ(TPP)は被災地の農業の復興にも関係しており、国際交渉の進ちょく、産業空洞化の懸念など踏まえてしっかり議論し、協定交渉参加の判断時期は総合的に検討、できるだけ早期に判断。
 ・農林漁業再生戦略

 農林漁業の競争力・体質強化、地域振興を5年間で集中展開。6次産業化や農山漁村の資源のエネルギー生産への活用、「森林・林業再生プラン」の推進、近代的かつ資源管理型の水産業構築、震災に強い農林水産インフラの構築、原子力災害対策などに取り組む。

 高いレベルの経済連携と農林漁業の再生の両立を実現するには、国民の理解と安定した財源が必要。消費者負担から納税者負担への移行、直接支払制度改革、恩恵の分配メカニズムの構築も含め、今後具体的に検討。

 「包括的経済連携に関する基本方針」に代わる新たな工程を、日本再生全体のスケジュールや復旧・復興の進行状況を踏まえて検討。

 ・成長型長寿社会・地域再生

 若者、女性、高齢者、障害者など働くことができる人の就労促進などを図り、全員参加型社会の実現。成長を支える人材の育成・確保を図る。

 革新的な医薬品や医療機器の実用化など規制・制度改革や政策資源投入方法の重点化を図る。情報通信技術を活用した新サービスや、公的保険外の医療・介護周辺サービスの創出、医療の国際化、高齢者向けの商品開発・普及などを推進。

 ワンストップの支援体制の確立や、地域再生制度の見直しなどを通じて総合的な支援を進める。雇用や経済を支える中小企業等の活性化、地域再生等の基盤となる災害に強い地域・国土づくりを推進。

ロイター -

祭壇 人の姿絶えず

2011年08月16日 01時11分09秒 | 障害者の自立
 熊本市のスーパーに買い物に来ていた3歳の清水心ちゃんが殺害され、水路で遺体が見つかった事件から5カ月余り。同市の元大学生山口芳寛容疑者(20)は13日、精神鑑定によって「刑事責任を問える」として殺人罪などで起訴され、真相究明の場は裁判員裁判の法廷に移る。当時の現場はいま、どうなっているのか。改めて歩いた。


  住宅街が広がる同市高平2丁目のスーパーには子ども連れの家族が目立つ。いつもと変わらぬ風景だ。女児が殺害された障害者用トイレは店内の隅。室内は約2メートル四方で便器と洗面台、ベビー台の他は何もない。店によると、車椅子での買い物客向けだが、ほとんど使われていないという。


  事件後、トイレ周辺の蛍光灯をより明るいものに換え、壁の色も塗り直した。障害者用に加えて、男女各トイレの入り口のドアを常に開放。中の様子をうかがいやすいようにした。さらに店内に10台あった防犯カメラを26台に増やし、常に事務所で確認できるようにしている。


  店をよく利用するという女性(65)は「事件後、トイレにどんな人がいるのか不安だった。ドアを開けておくことで安心感につながる」と店の対応を歓迎。6歳と4歳の娘を連れていた女性(37)は「あれから、挙動不審な人が近くにいないか常に注意するようになった。子どものトイレにも必ず一緒に行く」と話した。


   □■□


  女児が遺棄されていた水路の上の道路には小さな祭壇があり、ホオズキやヒマワリの造花が飾られていた。女児の友達が書いたのだろうか、「今までありがとう」の文字の隣にイラスト入りの手紙も。近所の人によると散歩中に手を合わせたり、自主的に祭壇の掃除をしたりする人の姿が絶えないという。


  地域の人たちは10年近く前から毎年8月に水路が流れ込む坪井川に入り、子供も交えた清掃活動を実施してきた。しかし、今年は事件の影響で中止に。幼い子どもたちの気持ちに配慮したためだ。


  水路の入り口は当時と同じで、無機質な可動式の鉄格子(高さ1・8メートル、幅2・6メートル)で閉じられていた。山口容疑者が「子どもの頃に遊んだ場所」(捜査関係者)とされる。大人1人ではなかなか動かない。長年近くに住む男性(74)は「ここは危険。子どもたちの姿など見たことがない」。水路内をのぞくと、中は暗く格子にはクモの巣が張り付いていた。(安倍龍太郎)


  ■事件をめぐる動き(熊本県警などによる)
3月3日
 16:00ごろ 山口容疑者がスーパー入店
 19:20ごろ 清水心ちゃんら家族がスーパー入店
 19:30ごろ 防犯ビデオの映像にトイレに入る女児の姿。続いてリュックを背負った山口容疑者の姿も
 19:45ごろ 山口容疑者が殺害した心ちゃんをリュックに入れ、トイレを出る
 20:00ごろ 母親が110番
       山口容疑者が心ちゃんを市内の水路に遺棄
 20:30ごろ 県警が店内捜索。防犯ビデオの映像を確認
3月4日
 14:00ごろ 山口容疑者を自宅から任意同行
 16:00ごろ 供述により市内の水路で女児の遺体発見
 17:00ごろ 両親が心ちゃんと確認
 17:12   山口容疑者を死体遺棄容疑で緊急逮捕
3月22日   殺人容疑で再逮捕
4月6日   熊本地検が精神鑑定のため、山口容疑者の鑑定留置を熊本簡裁に請求。同日付で認められる
6月27日   鑑定留置を1カ月延長
8月8日   鑑定留置期限が終わる
8月13日   熊本地検が山口容疑者を熊本地裁に起訴


  娘のために、法廷で全力で戦っていく  


  清水心ちゃんの両親が、報道機関にあてて公表した手記(抜粋)は次の通り。


  娘、心の事件から5カ月が経ちましたが、私たちの中では時が止まったまま、初盆の時を迎えました。


  娘は亡くなりましたが、ちゃんと天国へ行ったのか、さびしい思いはしていないかなど、いまだに心配は尽きません。3月3日に大切な娘をなくしたことは、一生私たちの中から消えることはありません。


  たった3年半でこの世を去っていった娘のことを思うと悔しくてなりません。犯人に対しては、当然、憎しみも恨みも計り知れないほどあります。まだ小さくて何の抵抗もできない娘の命を奪った犯人を私たちは絶対に許すことはできません。


  今後は、法廷で娘のために全力で戦っていきます。ただ、私たち家族の力だけではどうにもなりません。どうか皆様の力をお貸しいただき、二度とこのような事件が繰り返されないようにしなければいけないと強く思います。



遺棄現場の水路の上には、事件直後から設けられた祭壇がいまも残る=熊本市八景水谷1丁目


朝日新聞