ゴエモンのつぶやき

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京大院生ら世界一、センサー応用国際コンテスト

2011年08月24日 07時23分35秒 | 障害者の自立
 京都大工学研究科の大学院生5人でつくるチームが、中国・北京で開かれた、微小なセンサーの新しい応用方法に関するアイデアを競う「第2回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」で1位を獲得した。

 5人は「将来を期待されている世界中の学生と競い合い、勝ち抜けたのは、研究を続けるための自信になった」と喜んでいる。


 1位に輝いたのは、5ミリ角の加速度センサーと磁気センサーを組み合わせ、手話の指文字を「あ」「い」「う」「え」「お」などの音声に変換する翻訳機。


 4本の指先に磁気センサー、手のひらに磁石を取り付け、指を磁石に近づけて磁気センサーが検知する磁気の強さが一定以上になると、指を曲げていると判定する。さらに、手の甲につけた加速度センサーで、手の向きが上下、水平のいずれにあたるかを判定し、2種類のセンサー情報から46通りの指文字を認識する。


 5人は昨年9月頃から土日を中心に研究に取り組み、音声に加えて、ディスプレーに文字が表示されるように工夫した。


 コンテストは6月4日から5日間、開催。日本からの4チームを含め、15の国と地域から予選を勝ち抜いた高校生と大学、大学院生でつくる計27チームが参加し、チームごとに設けられたブースなどでアイデアをアピールした。


 審査員による新規性や実用性などの判定と、来場者による一般投票が行われ、京大と、無線操縦のヘリコプターの姿勢制御装置をつくったドイツのチームが1位に選ばれた。


 チーム代表の秋柴俊之さん(22)は「社会に貢献したくて、聴覚障害者が手話を知らない人に意志を伝える補助器具の指文字翻訳機を研究対象に選んだ。授業との両立が難しかったが、最高の評価を受け、報われた」と話している。

(2011年8月23日 読売新聞)

県立誕生寺支援学校:来春、高等部に職業コース新設 /岡山

2011年08月24日 07時21分24秒 | 障害者の自立
 県立誕生寺支援学校(久米南町)の高等部普通科に来春、職業コースが新設される。設けるのは物流、卸売り、小売り、飲食業などのバックヤード業務実習を取り入れた流通サービスコースと業務用機械や器具を用いた清掃実習などに重点を置いた環境サービスコース。定員は両コースを合わせて8人。

 対象は比較的軽度の知的障害者で、保護者と共に同校通学区域に居住し、一人で通学が可能な生徒。就労支援機関や産業現場などと連携しながら校外や事業所で実習を重ね、卒業時に就労に必要な基礎知識などの取得を図る。同校で10月に学校説明会、来年1月には教育相談会を予定している。入学者選抜は同2月に行われる。

毎日新聞 2011年8月23日 地方版


寄贈:独自開発の歩行機、出雲の企業が島根大病院へ リハビリで活用 /島根

2011年08月24日 07時19分02秒 | 障害者の自立
 出雲市里方町の機械製造業「キシ・エンジニアリング」がこのほど、独自に開発した歩行訓練機1台を島根大医学部付属病院(同市塩冶町)に寄贈した。もともとは重度の脳障害者らの歩行の手助けとなるように開発されたものだが、院内でのリハビリ用として初めて活用される。

 訓練機は幅60センチ、奥行き89センチ、高さ82センチ。ずり落ち防止のためのサドルのほか、体を四方から囲うバーもあるため、転倒のおそれがなく、補助も必要ない。障害者でも1人で自由に歩けるようにと同社が昨年商品化し、福祉施設などで26台が導入されている。

 同病院リハビリテーション部の蓼沼拓助教は「立ち上がることができない患者のリハビリで、車いすの次の手段として活用できる」と評価。同社の岸征男社長(67)は「自由に動くことができるので、患者さんもリハビリを楽しめるのではないか」と話している。

毎日新聞 2011年8月23日 地方版


利用者の満足度を第一に スウェーデンの高齢者福祉施設

2011年08月24日 07時13分28秒 | 障害者の自立
高福祉社会として知られるスウェーデン。先日,フィールドワークの一環としてベクショー市内にある市営と民間委託の高齢者福祉施設を訪ねた。どのような人でも,ともに協力しながら生活できる社会を目指す「ノーマライゼーション」。北欧発祥というこの基本理念に即した2つの施設では,高齢者がより豊かに暮らせる工夫が各所にこらされていた。ベクショー市の郊外にある市営の高齢者福祉施設=写真=Hの字に配置された建物には,症状や体の機能に応じて緑,青,黄,赤の4部門に分けられた高齢者が入居している。緑と青は,在宅ケアは難しいが,比較的健康な高齢者,黄は認知症,赤は身体障害者の建物を意味する。福祉施設というより,介護付きのアパートだ。

緑と赤,青と黄の間には中庭があり,花や木々が風に揺れていた=写真=。天気が良い時は庭に出てコーヒーを飲んだり,散歩したりするという。施設の外と極力同じように生活する。ノーマライゼーションの理念が体現された空間だ。

黄の建物に入った。認知症の入居者をケアする黄の部門は,この施設で最も基礎的な機能を担う。施設に隣接して高齢者向けアパート=写真右下=が建っており,このアパートに住む高齢者のホームヘルプも行っている。

実際に入居者が生活している部屋を見学できた。1人部屋だが,10畳はありそうな広さで,トイレやソファ,テーブル,キッチンも付いている。「なるべく今までと同じ暮らしができるように」と,家具類はベッドを除いて使いなれたものを持ちこめる。

認知症や身体障害者の入居者がキッチンを使うことは難しいが,設備上の区別があるのはノーマライゼーションの理念に反するため,全ての部屋に一般家庭と同様のコンロや流しが設置されている。家族が訪問した際には料理も作れる。家族の写真や絵も飾られており,入居者にとっては「自分の家」と同然なのだ。

ノーマライゼーションの対象は,入居者や家族だけではない。スタッフも働きやすいように,身体障害者が入居する部屋には寝ながら体を洗えるシャワーベッドがある。「入所者にもスタッフにも快適な環境です」とスタッフは話した。

近くの保育園から園児たちがやって来て入居者と交流したり,入居者にニュースを読み聞かせたりする取り組みもあるなど,ソフト面も充実している。施設では准看護師や介護士の資格を持ったスタッフが働くが,緊急時には医師や看護師がすぐに駆けつけるシステムも導入されている。

ベクショー市内には,民間委託の高齢者福祉施設もあり,資金面で市からの補助を受けている。3階建ての建物のうち,短期滞在型の利用者をケアする1階部分は市営,長期滞在者が入居する2・3階は民間会社が管理しているという。設備や運営コストは市営と変わらない。「市も私たち民間会社も運営する目的が同じなので,上手く協調できています」と,相談役を務める女性チーフは言う。

施設の運営は点数制。利用者の満足度や要望への対応などの項目で採点される。サービスは入居者のものという考え方があるためだ。例えば,民間委託施設の評判が悪いと契約を打ち切って市営にするか,入札をして別の会社に変更する。この施設を運営する民間会社も,近くにある別の施設を落札したばかりという。

一方,民間会社に運営を任せると利益と効率性を求めすぎ,利用者が不利になる場合も出てくる。「利益追求も行いますが,入居者や家族の満足度との両立を第一に考えます。入居者がこの施設から離れてしまわないように努力します」と女性チーフ。

入居者や家族の満足度を高めるために,この民間会社では上品で丈夫な食器を用意したり,家族で誕生日パーティを開ける広い部屋を設けたりしている。施設に入居する最高齢者は99歳。「来年は100歳のパーティがここで開かれるでしょう」と女性チーフは笑う。

もちろん,スウェーデンの高齢者福祉にも課題はある。部屋が不足気味になって,希望する部屋や施設に入れなかったり,スタッフの待遇改善がまだまだ必要だったりするようだ。それでも高い税金を財源にして,新しい施設が設置され続け,スタッフの待遇は5年前に比べて大幅に良くなったという。先ほどの民間委託施設の3階は,実はまだ使われていない。市からの委託が正式に決まれば,入居が始まるという=写真は未入居の部屋=。日本のように「どこを探しても入居できる施設が見つからない」というわけではなさそうだ。

約940万人が暮らすスウェーデンと,1億2000万人がひしめく日本を単純に比較することはできない。しかし,高齢者や施設に対する思いには,日本で参考にできる部分もある。少なくとも上記の2施設では寝たきりの高齢者をひとりも見なかった。なるべく今まで通りの生活ができるように配慮されているからだろう。

利用者の満足度を第一に―――。スウェーデンでの試みはこれからも続く。...

佐賀新聞

悩み、喜び、思い、障害児の声発信 山科にNPO発足

2011年08月24日 07時11分44秒 | 障害者の自立
 障害児や障害者の情報発信や交流を支援するNPO法人「ぽかぽか村」が、このほど発足した。8月中にも京都市山科区に親子と大学生の交流拠点を開設し、ホームページで子どもたちが「今感じていること」「喜び」「悩み」など生の声をそのまま発信する。交流会や勉強会も企画しており、メンバーは「障害者との交流の輪を広げていきたい」と話している。

 「ひだまり出版」(綾部市)が、山科区竹鼻の京都出張所で、作業所などの福祉施設の手作り品を販売する「ひだまり昼市」を開いたのがきっかけ。昼市だけでなく、活動を広げようと支援者らが4月に立ちあげた。

 京都出張所内にぽかぽか村の事務所も置き、障害のある子と親、地元の大学生が交流する場所をつくる。事務所にはパソコンを置いて、子どもたちの声を発信していく。地元の子育て支援団体とも連携する。

 府内の作業所など障害者の働く場にも出向き、100人分の障害者の声を集める計画もあり、すでに各施設を回り始めている。集まった声はひだまり出版が毎年発売している手帳に掲載するなどして役立てるという。

 1回目の交流会がこのほど開かれ、上京区の西陣の町家でオルゴールコンサートが開かれ、若年性パーキンソン病を患う辻井裕美さんの話とオルゴールの音色を楽しんだ。会場は満員で、ぽかぽか村の村長河井克彦さん(74)=上京区=は「みんなから次も行きたいという声を聞けて、よかった。心あたたまる交流の輪を広げたい」と話している。

京都新聞