京都大工学研究科の大学院生5人でつくるチームが、中国・北京で開かれた、微小なセンサーの新しい応用方法に関するアイデアを競う「第2回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」で1位を獲得した。
5人は「将来を期待されている世界中の学生と競い合い、勝ち抜けたのは、研究を続けるための自信になった」と喜んでいる。
1位に輝いたのは、5ミリ角の加速度センサーと磁気センサーを組み合わせ、手話の指文字を「あ」「い」「う」「え」「お」などの音声に変換する翻訳機。
4本の指先に磁気センサー、手のひらに磁石を取り付け、指を磁石に近づけて磁気センサーが検知する磁気の強さが一定以上になると、指を曲げていると判定する。さらに、手の甲につけた加速度センサーで、手の向きが上下、水平のいずれにあたるかを判定し、2種類のセンサー情報から46通りの指文字を認識する。
5人は昨年9月頃から土日を中心に研究に取り組み、音声に加えて、ディスプレーに文字が表示されるように工夫した。
コンテストは6月4日から5日間、開催。日本からの4チームを含め、15の国と地域から予選を勝ち抜いた高校生と大学、大学院生でつくる計27チームが参加し、チームごとに設けられたブースなどでアイデアをアピールした。
審査員による新規性や実用性などの判定と、来場者による一般投票が行われ、京大と、無線操縦のヘリコプターの姿勢制御装置をつくったドイツのチームが1位に選ばれた。
チーム代表の秋柴俊之さん(22)は「社会に貢献したくて、聴覚障害者が手話を知らない人に意志を伝える補助器具の指文字翻訳機を研究対象に選んだ。授業との両立が難しかったが、最高の評価を受け、報われた」と話している。
(2011年8月23日 読売新聞)
5人は「将来を期待されている世界中の学生と競い合い、勝ち抜けたのは、研究を続けるための自信になった」と喜んでいる。
1位に輝いたのは、5ミリ角の加速度センサーと磁気センサーを組み合わせ、手話の指文字を「あ」「い」「う」「え」「お」などの音声に変換する翻訳機。
4本の指先に磁気センサー、手のひらに磁石を取り付け、指を磁石に近づけて磁気センサーが検知する磁気の強さが一定以上になると、指を曲げていると判定する。さらに、手の甲につけた加速度センサーで、手の向きが上下、水平のいずれにあたるかを判定し、2種類のセンサー情報から46通りの指文字を認識する。
5人は昨年9月頃から土日を中心に研究に取り組み、音声に加えて、ディスプレーに文字が表示されるように工夫した。
コンテストは6月4日から5日間、開催。日本からの4チームを含め、15の国と地域から予選を勝ち抜いた高校生と大学、大学院生でつくる計27チームが参加し、チームごとに設けられたブースなどでアイデアをアピールした。
審査員による新規性や実用性などの判定と、来場者による一般投票が行われ、京大と、無線操縦のヘリコプターの姿勢制御装置をつくったドイツのチームが1位に選ばれた。
チーム代表の秋柴俊之さん(22)は「社会に貢献したくて、聴覚障害者が手話を知らない人に意志を伝える補助器具の指文字翻訳機を研究対象に選んだ。授業との両立が難しかったが、最高の評価を受け、報われた」と話している。
(2011年8月23日 読売新聞)