電動のカートや自転車を高齢者や障害者に無料で貸し出す社会実験が、熊本市で始まった。県や熊本大、メーカーのホンダによる共同事業。利用者の感想などをもとに、自治体の福祉政策や製品開発に生かすのが狙い。
県とホンダが昨年8月、共同での取り組みに合意した「次世代パーソナルモビリティ実証実験」の一環で、全国でも珍しい取り組み。来年3月まで、同市武蔵ヶ丘4のUR都市機構武蔵ヶ丘団地内にカート3台と自転車5台を配備し、NPO法人が管理して住民に貸し出す。
実験では、利用者に行動範囲や地域コミュニティーの広がり、生活の質の変化についてアンケート。カートの位置情報システムで行動範囲をデータでも把握するなどし、効果や課題を検証する。
県産業支援課は「温室効果ガスの排出削減や公共交通が不便な地域の足として導入を進めたい。高齢者の多い地域コミュニティーが再生する可能性も期待している」としている。
電動カートは、最大時速6キロ。操作は簡単で、運転免許は必要ない。しかし、1台約38万円と高価で、充電設備が不足しているため、普及が進んでいないという。
(2011年8月18日 読売新聞)
県とホンダが昨年8月、共同での取り組みに合意した「次世代パーソナルモビリティ実証実験」の一環で、全国でも珍しい取り組み。来年3月まで、同市武蔵ヶ丘4のUR都市機構武蔵ヶ丘団地内にカート3台と自転車5台を配備し、NPO法人が管理して住民に貸し出す。
実験では、利用者に行動範囲や地域コミュニティーの広がり、生活の質の変化についてアンケート。カートの位置情報システムで行動範囲をデータでも把握するなどし、効果や課題を検証する。
県産業支援課は「温室効果ガスの排出削減や公共交通が不便な地域の足として導入を進めたい。高齢者の多い地域コミュニティーが再生する可能性も期待している」としている。
電動カートは、最大時速6キロ。操作は簡単で、運転免許は必要ない。しかし、1台約38万円と高価で、充電設備が不足しているため、普及が進んでいないという。
(2011年8月18日 読売新聞)