ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

ボール追い充実感

2011年08月15日 01時30分08秒 | 障害者の自立
練習通じ あいさつ堂々
■知的障害者のスポーツクラブ運営「ハートネット西条」

 「チャンス、前にいこう」「中へ、中へ」。真夏の昼下がり、松山市内の体育館に声が響き渡った。フットサルをプレーするために集ったのは、知的障害がある約20人の若者らだ。

 うち12人が、西条市のNPO法人「ハートネット西条」が運営する「オール東予スポーツクラブ」のメンバー。軽やかなステップで相手を交わして鋭いシュートを放つ経験者も、思わずパスをよけてしまう初心者も同じフィールドでボールを追い、充実感に満ちた表情を見せた。

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 ハートネット西条は、今治特別支援学校教員だった野口征次郎さん(64)が退職後の2006年12月、同校卒業生の就労支援の場として地域活動支援センターを設けるために設立。しかし、平日はセンターで農業などの活動に精を出すのに、土日には地域社会になじめず、自宅にひきこもる利用者が多かった。

 野口さんは「自宅でテレビゲームばかりに興じるのではなく、外へ出て楽しめる受け皿はできないだろうか」と思案。スポーツならば様々な人同士が交流しやすいだろうと、半年後にスポーツクラブをつくった。

 クラブのメンバーは18~45歳の26人。月に一度、ボール一つあれば、初心者でも参加しやすいサッカーに取り組む。指導は障害者福祉施設の職員らが担当するが、時にはサッカーJ2・愛媛FCの選手に教えを請うこともある。当初は物おじするメンバーもいたが、練習を続けるうち、障害者以外の人に対しても、堂々とあいさつや会話ができるようになったり、素晴らしいプレーを見せたメンバーの元に仲間が駆け寄ってほめたたえたりと、目に見える変化が現れた。

 昨年から障害者介護施設で働く徳永陵さん(24)は2年前にクラブへ加入。週末に気の合う仲間と楽しんで気持ちを発散させると、仕事での自信にもつながるという。「友人とプレーできる時間が楽しみ」と笑顔を見せる。

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 ハートネット西条では、同様のクラブを中予、南予にも各特別支援学校の体育館などを拠点にして設立する計画を立てている。野口さんは「障害者が実社会で壁にぶつかっても、スポーツで得た自信を糧に乗り越える力を身につけられる場となってほしい」と願っている。

(奥原慎平)

(「集おう! えひめのNPO」は今回で終了します)

 【メモ】 現在の主な活動拠点は、松山市の県身体障害者福祉センターで、第1日曜の午後1~4時。無料。基本的に40歳代前半まで。問い合わせは、ハートネット西条が運営する地域活動支援センター「あけぼの」(0898・68・8015)。


ボールを追うオール東予スポーツクラブのメンバー(松山市の県身体障害者福祉センターで)

(2011年8月14日 読売新聞)

別府市 障がい者計画策定

2011年08月15日 01時25分31秒 | 障害者の自立
 別府市は、障害のある人が住みやすいまちづくりを進めるための施策を示した「市障がい者計画」を策定し、本年度から実施している。期間は2014年度までの4年間。基本理念を「自立生活の実現」「共生社会の実現」の2本立てとして、障害者が安心して生き生きと、夢や生きがいを持って暮らしていける社会の実現を目指す。

 同市は1998年に第1期の市障害者計画、2005年に第2期計画を策定し、各種施策を進めてきた。今回は市内の障害のある人と障害のない人のそれぞれ千人と市障害者自立支援協議会の委員、福祉施設の関係者にアンケートと聞き取り調査を実施し、市民が必要と感じている内容を取り入れた。
 基本理念を実現するための基本的指針には「相互理解と権利擁護の推進」「環境整備と住まい・働く場の確保」「健康づくりと充実した教育の推進」「人生の各段階・生活の各場面における総合的支援」を掲げた。福祉や保健、医療、教育、就労など多くの分野を横断し、実効性のあるものとするため、関係各課の連携を強化して総合的な取り組みを進めるとしている。
 同市障害福祉課は「乳幼児から就学や就職、老後など人生の各段階できめ細やかに支援する計画。障害のある人を特別な人と見るのでなく、普通に快適な生活ができるような社会にしたい」としている。
 計画は市のホームページで見ることができるほか、冊子を市立図書館や市役所情報公開室に置いている。冊子には、専用の読み取り機で内容を音声で伝える「音声バーコード」を印刷し、視覚障害者に対応している。読み取り機は市障害福祉課に置いている。
 問い合わせは同課(TEL0977・21・1413)へ。


別府市が策定した市障がい者計画。冊子の右下には内容を音声で伝える音声バーコードを印刷

大分合同新聞 -

会いたい聞きたい:県地域生活定着支援センター所長・峯友信介さん /熊本

2011年08月15日 01時04分23秒 | 障害者の自立
 ◇再犯防止へ出所者支援--峯友信介さん(54)
 刑務所などを出所した障害者や高齢者を支援し、再犯防止を目指す県地域生活定着支援センターが、今月で開所から1年を迎える。身元引受人がおらず、生活苦などから出所後に犯罪を繰り返す人たちの社会復帰の支援と再犯防止が目的。センターの運用状況や課題などについて、所長の峯友信介さん(54)に聞いた。

 --センター開設の理由を教えてください

 ◆刑務所や少年院などの矯正施設には、多くの高齢者や障害者がいますが、なかには住所がなく身元引受人もいないなど、福祉の支援が必要な人も少なくありません。こうした人たちが、出所後に再び犯罪に手を染めないよう保護観察所などからの依頼を受け、対象者が福祉サービスを受けられるようにするのが役割です。いわば「福祉と司法の懸け橋」ですね。現在、全国の43都道府県に1カ所ずつ設置されています。

 --具体的な業務は

 ◆支援対象者との面談などをしたうえで、生活保護や年金、障害者手帳取得などの手続きをしたり、福祉施設などをあっせんして生活を軌道に乗せるための活動をしています。対象者は▽刑務所などの出所(予定含む)者▽おおむね65歳以上か身体、知的、精神障害者▽退所後の住居や身元引受人がない▽退所後の自立した生活のため福祉サービスを受けることが必要▽本人が支援を希望--などが条件です。

 --開所後の状況はどうですか

 ◆これまでセンターが担当したのは男性21人、女性1人の計22人です。高齢者が10人、障害者が12人でした。残念ながら、なかには再び逮捕された人もいました。

 --順調なケースもありますか

 ◆盗みを繰り返す常習累犯窃盗で刑務所を何度も出入りしていた40代の男性ですね。この人は食べ物を盗んだり寝泊まりする場所がないからと、車のドアをこじ開けて中で寝て何度も捕まっていました。実は男性には知的障害があったのですが、必要な福祉サービスを受けられていなかった。男性は現在、知的障害者施設で暮らしていますが、顔つきは以前とは比べものにならないぐらい穏やかになりました。

 --今後の課題は

 ◆まず受け入れ施設の開拓ですね。現状ではどうしても「犯罪者」というイメージがあって、受け入れてもらえないケースも多い。更に人手不足も課題です。対象者の生活が軌道に乗っているかフォローをするのに時間も手間もかかりますから、現在の職員4人体制では不安です。

 センターは県の委託事業です。周囲から「なんで税金を使って犯罪者を支援するのか」と言われることもあるけれど、刑務所に入る人のためにも税金は使われているわけですよね。私たちの活動で、生活苦から犯罪を繰り返す高齢者や障害者を少しでも減らすことができれば、結果的に刑務所に入る人も減らすことができます。

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 ◇プロフィル
 大学卒業後、知的障害者施設に26年間勤務した経験を買われ、昨年8月に県地域生活定着支援センターの初代所長に就任した。趣味は家庭菜園で「自給自足」が将来の夢。

毎日新聞 2011年8月14日 地方版


希望新聞:東日本大震災 デンマークのフリースクール、被災障害者・介助者を留学招待

2011年08月15日 01時03分36秒 | 障害者の自立
 デンマークの成人向けフリースクール「エグモント・ホイスコーレン」は、被災した障害者とその介助者、介護従事者ら計約10人を来年1~6月の半年間、無料で留学に招待する。希望者を募集している。

 同校は1956年に設立され、障害のある人とない人がほぼ半数ずつ、合わせて約170人が共同生活をしている。97年には日本人のための福祉コースも設置され、デンマークの福祉などを学んでいる。

 対象は、障害者、介助者、介護従事者いずれも18歳以上。障害者に介助者が同行しない場合、応募した介護従事者の中から選ぶ。障害の種類やヘルパーの資格は不問。介護従事者単独での応募も可能だが、選考は障害者を優先する。学費、住居費、食費、修学旅行費や渡航費などは無料。授業には日本人通訳が付く。11月第1週に宮城、岩手県で予定している事前研修への参加が必要。

 希望者は申請用紙と同校でやりたいことの作文などを添えて9月30日(必着)までに申し込む。申請書類のダウンロードや留学の詳細は同校ホームページ(http://egmont.jp/)で。

毎日新聞 2011年8月14日 東京朝刊


ダンサーらと一緒 障害者もチョイワル 高津でパーティー

2011年08月15日 00時54分59秒 | 障害者の自立
 障害者がダンサーと一緒に楽しむパーティー「チョイワルナイト~ダンスと福祉をつなぐ~」が十三日、川崎市高津区の「てくのかわさき」で開かれた。市内外の障害者約二百人が、ダンサーや歌手ら約七十人と「チョイワル」な時間を過ごした。

 「今日ぐらいは大声を出してテンション上げて楽しんじゃおう」という気持ちを込めたイベント名。

 企画したのは「ストリート介護ファイター」を名乗るTOMOYAさん(24)=相模原市。障害者施設勤務でダンサーでもある。

 パーティーでは、六組のダンサーらがロックやヒップホップダンスを披露。舞台に飛び出し、一緒に踊る参加者も。「DJタイム」では出演者と観客が入り乱れ、歌と踊りで盛り上がった。

 特別ゲストで元「ZOO」のボーカルSATSUKIさんが登場し、「Choo Choo TRAIN」を歌うと、参加者は大喜び。会場に歓声と拍手と笑いがあふれた。

 「音楽が(障害者と健常者の)垣根をぶちこわし、一つになれた」とTOMOYAさん。「今日は本当に最高」と笑顔だった。 


元ZOOのボーカルSATSUKIさん(中)の歌に合わせ「ChooChooTRAIN」を踊る=高津区で

東京新聞