ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

県内でも温かな交流 友禅染 熱心に見学

2012年06月08日 01時39分06秒 | 障害者の自立
高齢者に「長生きを」


 「温かく気さくな方だった」「福祉の現場をしっかり理解されていた」。六日逝去された三笠宮寛仁さまは金沢の伝統文化に高い関心を示し、石川県内の障害者福祉施設もたびたび訪問していた。交流を深めた関係者からは悼む声が相次いだ。


 寛仁さまは一九九四年に金沢市本多町の加賀友禅作家、毎田健治さん(71)の工房を訪問。信子夫人が友禅染を体験し、寛仁さまは熱心に見学した。毎田さんは「私にとって宝物のような思い出。ご回復を祈っていたのですが…」と声を落とした。


 同年、開かれた「金沢菓子博」にも名誉総裁として参加。副総裁を務めた山出保・前金沢市長(80)は「『お菓子のまち』として金沢にも大変興味を持たれていた」と振り返り、「長い間闘病に耐えられ、回復を期待していたが…。ご冥福を祈りたい」と遺徳をしのんだ。


 二〇〇九年には石川県穴水町の授産施設「いきいき」を訪問。指導員中前美登里さん(57)は「利用者の仕事を見て、『上手ですね』と声を掛けていただいた」と悼んだ。


 〇七年五月には同市御影町のNPO法人「自立生活センター ハートいしかわ」が運営する通所施設を見学された。利用者一人一人に「ここでどんな役割を担っていますか」と質問。パソコンに向かっていた女性利用者に「何しているの」と尋ねると、女性は「パソコン」。寛仁さまが「見たら分かるよ」と言い、周囲はどっと笑いに包まれたという。


 障害者福祉の現状を「自由からは程遠い」と憂い、「一人一人が自分の人生を楽しめるよう、いろんな経験をさせてあげてほしい」と語っていた。


 須戸哲理事(61)は「障害者の現実を深く理解されていた。うちのような零細事業所には強い味方だと思っていた」としのんだ。


 〇三年五月には同市扇町の知的障害者らの支援施設「それいけ仲間たちの家」を訪問。運営するNPO代表の沼沢千加さん(55)は「ニコニコされて温かい感じがした」と振り返る。あいさつ代わりにバッグに触ろうとした利用者を「勝手に手を入れちゃだめだよ」と優しくたしなめ、施設で作った織物のショルダーバッグを購入した。


 当時と比べると機織りの技術も上がった。沼沢さんは「織物をまたお送りしようと考えていた。もう一度施設に来られたら、『前に進んだ』と思っていただけたのに」と肩を落とした。


 一九九四年には同市北塚町の高齢者ケアハウス「あいびす」も来訪。運営する北伸福祉会の北本広吉理事長(87)によると、入所者の手をとって「長生きしてくださいね」と語られたという。


 北本理事長は「福祉に理解があった方で、残念です」と言葉少なだった。



障害者のパソコンでの作業をご覧になる寛仁さま(中央奥)=2007年5月17日、金沢市御影町のハートワーキングセンターで

中日新聞 -2012年6月7日

津波、帰宅困難対策 前面に 地域防災計画県、修正案公表【千葉】

2012年06月08日 01時32分10秒 | 障害者の自立
 県は六日、県防災会議の幹事会で、東日本大震災後に見直してきた「地域防災計画」の修正案を提示し、了承された。県内で死者・行方不明者が十六人に及んだ津波や帰宅困難者問題について、対策の重要性を前面に打ち出すとともに、高齢者、障害者ら避難時に援護が必要な人(要援護者)の犠牲を抑える配慮が必要なことも強調した。今後、県民からの意見募集と市町村との意見交換を行い、夏に予定する県防災会議で新たな地域防災計画を決定する。 


 これまでは「震災」「大規模事故」「風水害等」の三編構成だったが、冒頭に「総則」を新たに置き、震災編を「地震・津波」編に改称。四編に練り直し、津波対策を柱の一つに位置付けた。


 内容面では四月に公表した津波浸水予測図を加えた。被害想定のデータでは、想定モデルの元禄地震(一七〇三年)型では二千七百七十一人、延宝地震(一六七七年)型では千六百五十三人にそれぞれ、津波死者が及ぶ可能性を示した。


 津波対策をめぐっては、発生前に行う「予防計画」だけでなく、発生時の「応急計画」と事後の「復旧計画」も立てるよう市町村に明示した。応急計画は、津波が襲ってきた場合の避難策が中心で、住民への情報伝達や避難誘導方法の原則などを記した。


 一方、想定モデルの「東京湾北部地震」が起きた場合、計百八万人と予測される帰宅困難者の対策は、応急計画にとどめず、予防計画にも広げていくことにした。従来は一時帰宅を控えるように呼び掛けたり、帰路の情報提供などの計画立案を求めていたが、啓発活動、企業や学校での避難訓練を提唱。市町村には障害者や高齢者、妊婦らの搬送手段の確保を呼び掛けた。


 大震災では、高齢者、障害者らが津波から逃げ遅れたり、介助者や医療品などが不足しがちな避難所で生活を送るうちに衰弱したりするケースが目立った。このため、修正案は特に助けを必要とする災害時要援護者と女性の視点の必要性を指摘し、「総則」に盛り込んだ。


 具体的には、避難所に要援護者用の相談窓口を設置するように求めたり、更衣室をはじめとする設備の整備を図り、生活面の不自由を解消する配慮が必要だとした。平常時から福祉部局や市民団体などと連携し、要援護者の把握に努める必要性も強調した。


<県地域防災計画> 1959年の伊勢湾台風を機に制定された災害対策基本法に基づき63年に策定。県、市町村、自衛隊や運輸、通信事業者など県内の防災関係機関による災害対応の指針や基本的な考え、避難や復旧活動などの具体策を盛り込む。県の計画は、国の中央防災会議がつくる防災基本計画を反映し、市町村の地域防災計画は県の計画を反映してつくられる。これまでに31回修正された。


行政の各担当者とライフライン事業者らが参加した防災会議幹事会=県庁で

東京新聞 - 2012年6月7日

障害のある息子を持つSPEED今井絵理子

2012年06月08日 01時28分37秒 | 障害者の自立
震災での障害者の方の誘導方法をブログで紹介

 聴覚障害のある息子、礼夢(らいむ)君(6歳)と歩んだ6年間が日本テレビ系で放映され大きな反響を呼んだSPEEDのメンバー、今井絵理子がブログで障害者の方の避難マニュアルを公開している。

 このマニュアルはすでに公開されたものを今井がブログで公開しているものだが、障害のある子どもを持つ親として注目を集めている今井だけに今井のブログで公開する意味は大きい。

 今井のブログによると、避難時に視覚障害者の方の誘導をするときには、「肩や腕を貸す形で、半歩前を歩いてください。方向を示す時は、時計の針の位置で伝えて下さい。 (例えば、時計の文字盤による方向は、右は3時、左は9時、正面は12時と考えます。)」と具体的に説明。

 また、聴覚・言語障害者の方を支援するときは、家に来られても、音や声ではわからないことを明記。その場合「懐中電灯などで照らしてください。障害を持った方々には、笛を吹いたりして知らせます」と対応を紹介している。

 身体障害者・肢体不自由者(車椅子など)の方の支援方法については、家が住めないような状態や火事にならない限り、在宅で過ごす人が多いと思われるため、水や食料の配達を呼びかけている。

 精神障害者・知的障害者の方の場合は、パニックに陥っているときは、「『大丈夫』『安心してください』や、『助けに来たよ』と声をかけ、安心・落ち着かせてあげてください。現在の場所にいることが危険な場合は、避難場所など、安全な場所まで連れて行ってください。解りやすく簡単な言葉を使ってください。 話は短く切って、一問一答のように確認しながら言ってください」と呼びかけている。

 そして障害者の方とコミュンケーションをとるときは、筆談(ひつだん、紙に書いて伝える)と読話(どくわ)が有効だと示し、筆談については「筆記用具がなければ、相手の手のひらに指先で文字を書いたり、空間にゆっくりとひらがなで字を書きながら口を大きく開いて話しかけてください」と紹介。読話については、「障害を持つ方の顔(正面)を見て、口を大きく開いてはっきりとゆっくり話しかけてください。ラジオの情報を伝えてください。避難所で食事の配給などの音声情報が入りません」と伝えている。

 健常者にはなかなか障害者の方の不便は気がつきにくいもの。避難のときは相手の立場にたって助け合いをしていきたい。

2011年3月15日 [シネマトゥデイ映画ニュース]

音声ガイド付きのバリアフリーな映画祭開催!

2012年06月08日 01時23分52秒 | 障害者の自立
作品選定から当日の運営まで視覚障害者と共に作り上げる!

 視覚障害者のための音声ガイド付きのバリアフリーな映画祭「第5回 City Lights 映画祭 ~思い出そう、大切なこと~」が、6月24日に江戸東京博物館の大ホールで開催されることがわかった。目の不自由な方々と一緒に映画鑑賞を楽しむ環境づくりを進めてきたボランティア団体シティ・ライツが主催する。

 同映画祭で上映される作品にはすべて音声ガイドが付く。音声ガイドとは、映像を言葉に置き換えて説明する場面解説のナレーションのことで、これによって鑑賞がままならなかった視覚障害者もより深く映画を理解することができるという。また、音声ガイドはFMラジオとイヤホンがあれば誰でも聞くことができるので、目が見えない(見えにくい)人だけでなく、目の見える人も、この新しい映画の見方を試してみてもいいかもしれない。

 上映作品にはフランク・キャプラ監督の『素晴らしき哉、人生!』と是枝裕和監督の『奇跡』が決定している。これらの作品選定から当日の運営までも視覚障害者と共に行うという、舞台裏までバリアフリーな映画祭となっている。この映画祭を通じて、映画の感動を共に分かち合える喜びを実感してほしい。

「第5回 City Lights 映画祭 ~思い出そう、大切なこと~」は6月24日 江戸東京博物館の大ホールで開催。

インフォシーク - 06/07 23:20





輝集人:視覚障害者支援団体「つれもて和歌山」代表・山崎浩敬さん /和歌山

2012年06月08日 01時19分58秒 | 障害者の自立
 ◇障害者と共に生きる社会を−−山崎浩敬さん(50

� 病気のため、30代半ばで視覚障害者になった。ほとんど見えず、光を感じることができる程度だ。知らない場所に一人で出かけて、道に迷いそうになった経験もある。「視覚障害者が暮らしやすい環境を作りたい」と、08年に視覚障害者支援団体「つれもて和歌山」を設立した。「つれもて」は和歌山弁で「一緒に」の意味。障害者と健常者が共に生きる社会を目指してい

 30歳を過ぎたころ、難病「網膜色素変性症」と診断された。網膜に異常な色素沈着が起き、視力が低下する病気で、治療法は確立されていない。医師からは「15〜20年でほとんど見えなくなる」と告げられた。

 視力が落ちるにつれ、気持ちが落ち込んだ。繁華街を飲み歩く日々が続いた。40代に入ると、視力は一気に落ちた。

 不安な気持ちを支えたのは、妻麻由美さん(45)だった。食事の時間も、余計な手助けはしない。「できやんことはできやんでいい。自分にできることを工夫しな」。そんな言葉で、自力で行動することを促してくれた。長男の誕生も、「頑張らなければ」との思いを強めた。

毎日新聞 2012年06月07日 地方版