ひきこもり経験者や障害者20+ 件が就労する和歌山県田辺市上屋敷2丁目の「町家カフェ上屋敷二丁目」は、手作りチーズを使ったピザの提供を始めた。「手作りチーズは一般の店でも珍しい。独自性の追求がメンバーの経験や自信になる。ここだけにしかないピザを味わって」と呼び掛けている。
町家カフェは田辺市のNPOかたつむりの会(河原美和子代表)が、2009年から運営している。一般企業への就職が困難な障害者20+ 件らと雇用契約を結んで働く場を提供する就労継続支援A型事業所で、19人がメンバーとして就労している。
町家カフェではこれまでも、メンバー手作りの石窯で焼くピザが人気だった。より地域に根差したメニューをと、昨秋からモッツァレラチーズの研究を始めた。
まず課題となったのは新鮮な生乳の確保。田辺近郊の牧場はほとんどが廃業しており、串本町の尾鷲牧場の協力を得た。チーズ作りに入っても生乳の状態の見極めや温度調整で試行錯誤を繰り返し、今春にようやく完成させた。
4月から土日曜に手作りチーズをトッピングしたナポリ風ピザ「マルゲリータ」を提供。濃厚で甘みのあるチーズが好評で、6月から通常メニューに加えた。
チーズ作りのメンバーで、ひきこもり経験のある柳谷誠也さん(26)は「作業は6時間経過しないと、成果が分からない。失敗を何度も繰り返したけど、諦めたら負けと思い挑戦し続けた。市販よりおいしいチーズができた」と胸を張る。
飲食店勤務の経験がある商品開発部の森本宣彦さん(41)は「手間がかかるチーズ作りに取り組めるのは、作業所ならでは。一般の事業所がやらないことに挑戦した経験は、今後どんな職場に行っても生きる。多くの人に味わってもらえれば、さらに自信になるはず」と期待している。
マルゲリータはMサイズ950円、Sサイズ690円。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/5e/c0ddc2edf83f72e4a4617e9b33201e27.jpg)
【左=チーズを成形するメンバー(田辺市上屋敷2丁目で)】 【右=手作りチーズを載せ、手作りの石窯で焼き上げたピザ】
紀伊民報 -(2012年06月08日更新)
町家カフェは田辺市のNPOかたつむりの会(河原美和子代表)が、2009年から運営している。一般企業への就職が困難な障害者20+ 件らと雇用契約を結んで働く場を提供する就労継続支援A型事業所で、19人がメンバーとして就労している。
町家カフェではこれまでも、メンバー手作りの石窯で焼くピザが人気だった。より地域に根差したメニューをと、昨秋からモッツァレラチーズの研究を始めた。
まず課題となったのは新鮮な生乳の確保。田辺近郊の牧場はほとんどが廃業しており、串本町の尾鷲牧場の協力を得た。チーズ作りに入っても生乳の状態の見極めや温度調整で試行錯誤を繰り返し、今春にようやく完成させた。
4月から土日曜に手作りチーズをトッピングしたナポリ風ピザ「マルゲリータ」を提供。濃厚で甘みのあるチーズが好評で、6月から通常メニューに加えた。
チーズ作りのメンバーで、ひきこもり経験のある柳谷誠也さん(26)は「作業は6時間経過しないと、成果が分からない。失敗を何度も繰り返したけど、諦めたら負けと思い挑戦し続けた。市販よりおいしいチーズができた」と胸を張る。
飲食店勤務の経験がある商品開発部の森本宣彦さん(41)は「手間がかかるチーズ作りに取り組めるのは、作業所ならでは。一般の事業所がやらないことに挑戦した経験は、今後どんな職場に行っても生きる。多くの人に味わってもらえれば、さらに自信になるはず」と期待している。
マルゲリータはMサイズ950円、Sサイズ690円。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/5e/c0ddc2edf83f72e4a4617e9b33201e27.jpg)
【左=チーズを成形するメンバー(田辺市上屋敷2丁目で)】 【右=手作りチーズを載せ、手作りの石窯で焼き上げたピザ】
紀伊民報 -(2012年06月08日更新)