ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の絵で都心に彩り

2012年06月10日 01時03分15秒 | 障害者の自立
 福岡市は、中央区天神の市庁舎北側地下通路に設置している電照看板12枚の図柄を、市内の障害者施設の利用者が描いた絵にリニューアルした。名産品や観光スポットなど「福岡の魅力」をテーマにした74作品が通路に彩りを添えている。

 電照看板は、市役所本館と別館、イムズなどを結ぶ地下通路の壁に掲げられている。市の将来像などを描いていたが、設置後約15年が経過。同市が目指す、障害の有無などに関係なく誰もが暮らしやすい「ユニバーサルシティ福岡」のPRも兼ね、市内の117障害者施設から作品を募集したところ、20施設から136点の応募があった。

 選ばれた作品は、自然、文化、ひと、食、まち、観光の分野ごとに掲示。めんたいこや福岡タワー、街並みなどが、クレヨン、色鉛筆、絵の具といった思い思いの画材で伸び伸びと描かれている。

 県出身力士、松鳳(ほう)山関(松ケ根部屋)を描いた「JOY倶楽部」(博多区)の樋渡幸大さん(30)は「皮膚のしわや影にもこだわった。自分の絵が多くの人に見られるのは何ともいえない気持ちです」。同倶楽部の美術指導員松尾さちさん(49)は「作品を通じてまちづくりに協力でき、うれしく思う」と話した。

=2012/06/09付 西日本新聞朝刊=

グッズ、絵画、陶芸…障害者の創作を楽しむ 西荻窪の雑貨店

2012年06月10日 01時00分16秒 | 障害者の自立
 知的・精神に障害のある人たちの手によるグッズや絵画、陶芸などアート作品を展示・販売する「スタジオクーカグッズが好き!」展が、23日から7月3日まで(26日は休み)、JR西荻窪駅近くの雑貨店「マジェルカ」(東京都杉並区西荻北)で開かれる。

 「スタジオクーカ」(神奈川県平塚市)は、障害者が、やりたいこと、得意なことで収入を得るための創作の場として開かれた福祉施設。約60人が所属し、日々、グッズの制作や、演劇などの創作活動を行っている。

 期間中の24日午後1時からは、井荻会館(杉並区西荻北)で開かれる「西荻手しごと市」で、クーカ所属の絵本作家の紙芝居や人形劇団による公演が行われる。入場無料。問い合わせはマジェルカ(電)03・6671・7106。

MSN産経ニュース - 2012.6.9 19:31

馬に乗り障害者自立を 麗沢大でセラピー

2012年06月10日 00時59分11秒 | 障害者の自立
 柏市光ヶ丘の麗沢大で、馬を通じて障害者の心身の機能向上をはかる「ホースセラピー」が実践されている。キャンパス内で飼育する2頭を使い、学生らも協力しており、この4月で活動は3年目に入った。利用者や家族の評価は高く、主催する同大とNPO法人「日本療馬推進会議」は、7月から新たに利用する障害者と家族を募っている。(淵上隆悠)

 ホースセラピーとは、馬に触れて安心感を得たり、馬上でバランスを取って全身運動をしたりすることによって、障害者の心身の機能向上をはかり、「自立」につなげることを目指す療法。欧米では「アニマルセラピー」の一つとして認知されているという。

 日本療馬推進会議は以前、柏市の民間乗馬クラブでセラピーを行っていたが、このクラブが市外に拠点を移したため、県内で唯一、馬場をキャンパスに持つ麗沢大に協力を求めた。同大馬術部に所属する「麗輝(れいき)号」(14歳)、「麗峰(れいほう)号」(10歳)を使って2010年4月に活動を開始。顧問の中野千秋教授(56)は「2頭とも性格が穏やかで、セラピーに適している」と話す。

 10年度は発達障害の5歳児に約8か月セラピーを実施。11年度は、知的障害を持つ男子高校生と、適応障害などがある中学1年と小学3年の姉妹が参加。月に2回ほど大学に通い、馬に乗ったまま体操をしたり、部員に先導してもらい騎乗したりしているうちに、男子高校生は自ら手綱をとり、歩行や速足などの合図を出して馬をコントロールできるようにもなった。

 高校生の母親は「これまでは『転ばぬ先の杖(つえ)』でいつも親が先回りしていたけれど、セラピーを受けてから、息子自身が考えて行動できるようになった。家で叱られても言い返すようになった」と喜ぶ。ほかの家族からも「姿勢が良くなった」「自分の判断でいろんなことをできるようになった」といった声が寄せられているという。

 理学療法士の久留靖朗・同会議事務局長(67)は「障害者の行動は、家族が制限してしまいがちだが、セラピーを通してチャレンジ精神を伸ばすことができる」と話す。

 7月から新たに受け入れるのは、来年1月まで計8回程度のセラピーを家族同伴で受けられる障害者で、最大8人まで。活動を支援するボランティアも募集している。

 問い合わせは麗沢大学生支援グループ(04・7173・3651)へ。

(2012年6月9日 読売新聞)

代読、代筆サービス続々…視覚障害者や高齢者支援

2012年06月10日 00時52分24秒 | 障害者の自立
 独力で読み書きするのが難しい視覚障害者や高齢者などを対象にした代読、代筆のサービスが広がってきた。本や書類、郵便物などを持ち込めば、ボランティアが読み上げたり、商品の注文票などに記入してくれたりする。代読、代筆の技能を学ぶ支援員養成講座も行われている。(板東玲子)

郵便物の内容確認や申込書記入
 5月中旬、「日比谷図書文化館」(東京)の会議室で、無料で代読、代筆のサービスを提供する「読み書き(代読・代筆)情報支援事業」が行われた。NPO法人「大活字文化普及協会」が主催した。

 この日は、視覚障害者ら3人が利用。都内に住む公務員の全盲男性(54)は仕事の参考にする書籍を持ち込み、約90分、必要な部分を代読してもらった。生協の宅配を利用して食品などを購入している全盲の主婦(60)は、商品カタログや注文票などを持参。「夫も視覚障害があり、郵便物の内容確認や申込書への記入は、知人らに頼るしかない。とても助かります」と喜んだ。

 同協会は、目の不自由な人向けに大きな活字の本の出版などを手がけてきた。以前から、「申込書の記入を手伝ってほしい」「郵便物の中身がわからない」といった生活上の相談が多く寄せられており、今年4月から読み書きが困難な障害者や高齢者を対象とした事業を同館で始めた。月2回の開催だ。支援員はボランティアだが、その交通費や会場費などは同協会が負担する。

 「代読、代筆の利用実績を作り、将来は図書館など公的機関でこうしたサービスが提供されるよう行政に働きかけていきたい」と同協会理事の市橋正光さん。

 6月は29、30の両日、午後1時から日比谷図書文化館で実施する。要予約。利用の申し込みは、同協会事務局(080・4071・9402)へ。

 一方、北海道のNPO法人が運営する「函館視覚障害者図書館」では、函館市の委託事業として昨年7月から代読、代筆サービスを週4日提供している。今年3月末までに延べ233人が利用するなど好評で、今年度も継続実施されている。

 一般の図書館でも、視覚障害者向けに対面朗読サービスを実施しているケースがあるが、書籍が対象で、郵便物の読み上げや代筆には応じないことが多いという。家族や知人らに頼らざるを得ないのが現状だが、通帳や年金の書類など、親しい人に見せたくないものもある。

 大活字文化普及協会では、昨年から「読み書き(代読・代筆)情報支援員」の養成講座を東京、大阪でスタートさせた。技能と共に守秘義務の徹底などを伝えている。これまでに高齢者施設の職員や公的機関の窓口担当者など約250人が受講を終えており、代読・代筆のサービスが広がっていきそうだ。


生協の注文票などを代読・代筆してもらう女性(奥)。「こうしたサービスが広がれば、生活しやすくなります」と喜ぶ(東京都千代田区の日比谷図書文化館で)

(2012年6月9日 読売新聞)