ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

あきらめず 新法めざす  総合支援法強行 障害者ら決意

2012年06月21日 01時38分48秒 | 障害者の自立
 障害者自立支援法の名前だけを変え当事者の声を反映していない障害者総合支援法案が19日、100人以上が傍聴にかけつけるなか、参院厚生労働委員会で強行採決されました。わずか3時間ほどの審議で民主、自民、公明3党が賛成し、可決。採決前の集会には約350人が参加、「あきらめず、さらに大きな運動のうねりをつくろう」と決意を固め合いました。

 国は2010年、障害者自立支援法違憲訴訟団と自立支援法の廃止と新法制定を明記した「基本合意」を結び、和解。これに基づき政府内に設置した審議会は昨年8月、新法制定に向けて「骨格提言」を取りまとめました。

 同訴訟の元原告、五十嵐良さん(38)は「総合支援法案の中身は自立支援法とほとんど同じ。『基本合意』が守られないのは残念だけど、あきらめず、国連の障害者権利条約を批准できる新法を目指してこれからも運動をしていきたい」と決意を述べました。

 全国心臓病の子どもを守る会の下堂前亨事務局長は「自立支援医療の応益負担にはまったく手をつけていないのに、『応能負担となった』と小宮山洋子厚労相が発言したのは信じられない」と批判。「『予算が無い』という言い訳は、運動ではね返したい」と話します。

 「障害者の地域生活を実現させる大行動」の横山晃久代表は車いすの上から「『骨格提言』を反映した新法が実現すれば障害者の権利は保障され、生活保護、尊厳死など障害者に関する問題も解決する」と述べ、障害者の願いが反映した新法の実現を目指す決意を語りました。

 「障害者自立支援法違憲訴訟の基本合意の完全実現を目指す会」の太田修平事務局長は「私たちは大きな運動のうねりをつくっている。社会保障を充実させて日本を変えよう」と呼びかけました。

 委員会終了後、日本共産党の田村智子参院議員が集会に駆けつけ、あいさつしました。


(写真)「参院は総合支援法案を採決するな」と唱和する人たち=19日、国会前

2012年6月20日(水)

障害者がキクラゲ生産 特色ある商品販売

2012年06月21日 01時36分04秒 | 障害者の自立
 佐賀市で障害者福祉施設を運営するNPO法人「ともしび」が、キクラゲとシイタケの栽培・販売を始めた。県によると、県内でキクラゲはほとんど生産されていないという。特色ある商品の販売で働く障害者20+ 件たちの工賃アップを目指す。

 同法人は市内3カ所で印刷物の封筒詰めや自転車リサイクルの作業所を運営。知的障害者や身体障害者2、難病患者など約35人が通っている。

 キクラゲとシイタケの生産は、3年ほど前から施設利用者の農作業を受け入れている同市の農家、中島信さん(45)の助言もあって4月から始めた。新しく建てた約280平方メートルのハウス2棟に菌床を並べて栽培する。キクラゲの収穫期は春から夏、シイタケは秋から冬で、年間を通じて安定的に生産できる利点がある。

 キクラゲは5月から収穫を開始。乾燥させない「生キクラゲ」として福岡や関東、関西に出荷している。5~6人の利用者がパック詰めや収穫の作業を担当している。「歯応えがあって食感が良く、ビタミンや食物繊維など栄養価も高い。出荷先での評判は上々だそうです」と同法人の江頭邦子理事長(62)は話す。

 ともしびの利用者の工賃は月約1万円(2010年度)。同様の施設の県内平均約1万6千円を下回る。今回の新事業は工賃向上を図る国の基金を活用。ハウスの建設費用約2200万円のうち、1780万円が補助されている。ただ、残りは自己資金で販売先の拡大が課題。特に県内での販売は、佐賀市天祐の授産品販売所「田でん」など数カ所のみで、江頭理事長は「食べ方を提案するなどして地元での知名度を高めたい」としている。

=2012/06/21付 西日本新聞朝刊=

ブルーベリー園が直売所 木更津

2012年06月21日 01時32分35秒 | 障害者の自立
 木更津市真里谷の山間で障害者たちが管理するブルーベリー園「のらり・くらり」が開園4年を迎え、初の直売所を24日にオープンさせる。同園を運営するNPO法人「一粒舎(ひとつぶしゃ)」の飯田喜代子代表(65)は「品質や味にこだわり、自信を持って買ってもらえる品を出せるまでになりました」と活動がようやく軌道に乗ったことを喜んでいる。(鷲巣真

 一粒舎は、知的障害者や精神障害者の就労を継続支援する事業所。木更津市や君津市など18~52歳の利用者19人が、ブルーベリー園(約1万平方メートル)に植えられた約1200本のブルーベリーを手入れする。有機栽培とあって栽培に手間はかかるが、利用者たちは毎日、害虫の駆除や草むしりなど熱心に手入れをしたり、ブルーベリーをジャムや菓子に加工したりしている。

 この農園を作った飯田さんは、埼玉県から木更津市に移り住んだ1997年、福祉の仕事を目指して障害者の支援活動を始めた。しかし、会社を突然解雇されたり、就職がままならなかったりする現実を目の当たりにして、「障害者の働く場を自分たちの手で作れないだろうか」と思案。木更津市障害福祉課の職員に相談し、休耕田を活用して農園を開くことにした。

 梨園だった休耕田を土地所有者から借り受け、知人や賛同者らと7人で畑の手入れを始めたのが2004年秋。最初は雑草が生い茂り、切り株が残る状態だったが、農家の指導を受け、地元住民の手伝いにも助けられて08年に開園。ブルーベリーの収穫量は順調に増え、昨年は約2トンを収穫。加工品のジャムは、東京湾アクアライン海ほたるパーキングエリアで販売されるようになった。摘み取り体験には1400人が訪れ、売り上げは年間約350万円になった。

 さらに、障害者が自分たちの手でブルーベリーや加工品を店頭販売できる場を作りたいと、県道沿いの駐車場の一角(7坪)にプレハブ小屋の直売所を6月上旬に設置した。24日午前10時に開店予定で、同園産のブルーベリーやジャム(150グラム、450円)、自家製ケーキ(150円)、パン(2個150円)などを販売。市内で障害者が栽培した野菜も販売する。利用者の早川智大さん(35)は「新しいことをやれるので楽しみ」と話す。

 飯田さんは「利用者はみんな生き生きと働いている。品質や味にもこだわっているので、多くの人に味わってほしい」と話している。

 同農園でのブルーベリー摘み取り体験は、7月20日にスタートする。入園料は一般(15歳以上)1000円、5歳以上500円(いずれも食べ放題)。問い合わせは、同園(080・8434・1212)へ。


ブルーベリーの木を手入れする飯田さん(上)と利用者の男性(13日、のらり・くらりで)

(2012年6月20日 読売新聞)

取手 画廊喫茶で就労支援 精神障害者10人が訓練

2012年06月21日 01時27分38秒 | 障害者の自立

 取手市寺田の精神障害者の就労移行支援事業所「そよかぜ」は、同じ建物の一角に画廊喫茶「cafeそよかぜ」をオープンさせた。接客や皿洗い、清掃、調理補助の訓練施設を兼ね、就労を希望する十八歳から六十五歳までの十人が約二カ月間、同店で訓練を受ける。


 事業所は平屋建て約七十五平方メートルで、多目的訓練施設や厨房(ちゅうぼう)などを備える。うち約十七平方メートルの画廊喫茶はテーブル四卓、椅子十六脚で、ランチなどの軽食やコーヒーなどを提供する。壁に市内在住作家などの芸術作品が定期展示される。


 就労移行支援事業所「そよかぜ」は同市のNPO法人「らしん盤」(高島睦子代表)が今月一日に設立した。これまでらしん盤が携わっていた訓練生のメール便宅配やチラシ入れなどの事業も同事業所に引き継ぐ。 



東京新聞 - 2012年6月20日

精神障害者の就労手助け・・・訓練の場兼ね画廊喫茶

2012年06月21日 01時25分41秒 | 障害者の自立
 精神障害者の就労訓練の場を兼ねた画廊喫茶「そよかぜ」が18日、取手市寺田にオープンした。障害者の自立支援に取り組んでいるNPO法人「らしん盤」が運営し、障害者10人が職員やボランティアの人たちと一緒に調理や接客などをしながら、就職を目指す。

 「らしん盤」は、市社会福祉協議会の関係者やボランティア、精神障害者の家族会の人たちが2004年に設立、当初は、就労訓練のため社協の建物の清掃を請け負っていた。3年前から運送会社のメール便の配達が活動の中心になり、同市寺田の民家を借りて事務所にし、障害者6人が職員と2人1組で毎日計120~130通を配達していた。

 しかし、自転車に乗れないと配達ができないなど制約があるため、就労訓練の選択肢の拡大を模索。地域の人々との交流の機会も増やせればと、喫茶店を開業することにした。

 市役所近くにある国道沿いの市有地を購入し、木造平屋約75平方メートルの建物を建てて画廊喫茶にした。店内には4人掛けのテーブル席が3組あり、ランチタイムにはカレーや日替わりのセットメニュー、他の時間帯はコーヒーや紅茶、手作りのケーキなどを出す。メール便の事務所もここに移した。

 「らしん盤」理事長の高島睦子さん(73)は「精神に障害を持つ人たちが自信をつけ、希望する仕事に就いたり、自立した生活をしたりするのをサポートできれば」と話している。

 営業は、平日の午前11時~午後4時半。ランチタイムは午前11時~午後1時半。問い合わせは「そよかぜ」(0297・84・6475)へ。

(2012年6月19日 読売新聞)