ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

【知恵の経営】障害者の就労移行支援施設モデル

2013年03月08日 02時25分50秒 | 障害者の自立
 □法政大学大学院政策創造研究科教授 アタックスグループ顧問・坂本光司

 「障害者雇用促進法」が改正され、今年4月から法定雇用率は、これまでの1.8%から2.0%に引き上げられ、対象企業もこれまでの56人以上が50人以上企業に引き下げられる。

 加えて言えば、未達成企業に対する官公需の入札を制限するといった動きも自治体レベルではある。こうなると、企業は好むと好まざるとにかかわらず、障害者雇用に積極的に取り組まざるを得ない。

 ◆未達成企業55%

 こうした動きは当然だ。というのは、現在、わが国には障害者が約720万人、人口比では約6%いるが、障害者雇用の平均は1.7%、未達成企業がなんと55%も存在しているからである。

 しかしながら、近年、多くの企業は企業の社会的責任の高まりもあり、障害者雇用を増加させようという意欲は高まっているものの、不安も依然として横たわり躊躇(ちゅうちょ)している企業も少なからず存在している。その最大の原因は、多くの企業関係者は障害者が就労する仕事は単純作業などに限られていると思っているからである。

 こうした企業や福祉関係者に夢と勇気を与えてくれると思われる企業が、今回紹介するフェスティーナレンテという社名の中小企業である。

 同社の所在地は東京・池袋から東武東上線に乗車して約20分の成増駅の近くである。

 主事業は「障害者の就労移行支援施設」の運営。具体的には、特別支援学校を卒業したが就職できなかった障害者や、一般企業で従業員として働いていたが、何らかの原因で障害者となり離職した人々の再復帰に向けての就労訓練をする施設である。

 こうした就労移行支援を専門とする会社は全国各地に多々あるが、同社の就労移行を支援するための基本的考え方や、その訓練内容は代表的モデルと言っても過言ではない。

 ◆就職率が50%

 一般に、6カ月程度訓練した後の民間企業への就職率は10%程度以下といわれているが、同社の場合は50%以上にも達している。

 また、多くの障害者の一般企業での仕事は、部品の組み立てやラベル張り・清掃・洗濯業務などの軽作業であるが、同社の訓練生の大半は、一般企業の事務員や事務補助、あるいはIT(情報技術)関連の仕事に就いている。

 さらに、同社の評価が高まった最大の理由は、創業者の佐藤悟氏の施設運営に対する強い思いがあったからである。ちなみに佐藤氏の娘は生まれつき重度の知的障害者という。重度の知的障害者でも、工場の軽作業だけでなく、事務作業やIT職場での就労が可能であるということを証明したかったと佐藤氏は言う。

 筆者らが訪問した当日も、32人の訓練生がスーツ姿で普通の会社のような明るい事務所で、マナー教育などの社会人基礎力を高める訓練を受けていた。ちなみに筆者らに湯茶の接待を見事にしてくれた男女も訓練生であった。

 この施設を見れば、必ずや企業はもとより福祉関係者も、障害者の就労に対する理解と関心が飛躍的に高まるに違いない。多くの読者に訪ねてほしい。

                   ◇

【会社概要】アタックスグループ

 顧客企業1700社、スタッフ170人の会計事務所兼総合コンサルティング会社。「社長の最良の相談相手」をモットーに、東京、名古屋、大阪、静岡でサービスを展開している。

SankeiBiz-2013.3.6 05:00

障害者支援制度 6人就職・・・坂出市

2013年03月08日 02時24分35秒 | 障害者の自立
 坂出市の障害を持つ人たちのための就労支援制度を使って就職が決まった香川大付属特別支援学校高等部3年の今井和馬さん(18)ら6人の激励式が6日、同市役所で行われた。

 6人は職場実習を経て、坂出、丸亀市、宇多津町の企業への就職が決まった。式では綾宏市長が「希望を持って新たなスタートを切ってください」とあいさつ。運送会社に就職する今井さんは「約1か月の実習で、体力がいる仕事だと実感した。体調管理をしっかりして働きたい」と話していた。

 同制度は、同市在住の特別支援学校高等部3年生、一般就労を希望する障害者が対象。実習生を受け入れた事業主には1人あたり2万円の奨励金、就職が決まった障害者には支度金3万6000円が交付される。

(2013年3月7日 読売新聞)

障害者福祉施設がラーメン移動販売

2013年03月08日 02時00分31秒 | 障害者の自立


 新潟市北区の障害者就労支援センター「ドリーム」によるラーメンの移動販売が好評だ。施設利用者が自前の製麺工房で麺を作り、市内外の高齢者施設やイベントなどで出来たてラーメンを提供している。県内ではユニークな取り組みだ。

 ドリームは同様の施設と差別化できるとして、開所した2009年からラーメンとうどんの麺、米粉麺を作ってきた。当初はバザーなどで麺を販売していたが販路が広がらず、いっそスープも作ってラーメンを提供しようと12年1月に移動販売を始めた。

 ドリームでは今後、さらに施設利用者の技術を高めて稼働率を上げ、収益を増やしていく方針だ。移動販売の依頼など問い合わせは、025(257)3370。

新潟日報-2013/03/07 14:45











病棟で手作り成人式 重症心身障害者の中村さん…佐賀

2013年03月08日 01時57分46秒 | 障害者の自立
 佐賀県みやき町の独立行政法人国立病院機構・東佐賀病院に入院している重症心身障害者の中村綾香さん(20)の成人式が6日、同病院関係者らの企画で行われた。

 同病院で5歳から入院生活を送る綾香さんは、町主催の成人式の案内が届いたが、出席できなかったため、手作りの式で節目を祝った。母親のあけみさん(46)の目からは、感謝の気持ちで涙があふれた。

 綾香さんは福岡県大木町出身で、1992年12月、2人の兄とともに体重580グラムの未熟児で生まれた。生後から入退院を繰り返し、一時的に自宅に戻っていた4歳の頃、容体が悪化して病院に救急搬送された。脳に重い障害を負ったほか、四肢が不自由となった。5歳の時からは東佐賀病院に入院。手や口などはわずかに動くが、会話はできない状態が続く。

 東佐賀病院の看護師らは、綾香さんがみやき町の成人式に出席できなかったことから、病棟での手作りの式を計画。インフルエンザの流行期を避けて、成人の日から約2か月遅れで開いた。

 式にはあけみさん、祖母の中村フミカさん(72)、綾香さんが以前通った県立中原特別支援学校(みやき町)の教諭、病院関係者ら計約30人が参加。綾香さんは、「七五三などのために」と、親類が買ってくれていた朱色の晴れ着を初めてまとって出席した。看護師らが綾香さんの生い立ちをテーマに制作したDVDも、スクリーンで上映された。

 同病院の貞松篤院長は「重い障害はあるが、健やかに過ごせるように全力を尽くしたい」とあいさつし、続いて同学校小学部の担任教諭だった佐藤尚子さん(48)は「学校では、大きな目をぱちぱちさせて感情を伝えてくれた。気持ちを通じ合わせることの大切さを教えてもらった」と振り返った。

 あけみさんは、祝福の声を涙をぬぐいながら聞き、「娘は20年間、多くの人に支えられて生きてきた。きょうはたくさんの人に囲まれて緊張した様子だが、喜んでいる。障害があっても命の重みは同じです」と語った。

(2013年3月7日 読売新聞)

ゆうあい美術展:障害者の力作70点−−日立であすまで /茨城

2013年03月08日 01時55分31秒 | 障害者の自立
 障害者が1年間にわたって創作した作品を紹介した「ゆうあい美術展」(日立市社会福祉協議会主催)が、5日から同市会瀬町の福祉プラザ2階で始まった。8日まで。

 同協議会地域活動支援センター(ゆうあい)は、障害者を対象に創作活動や各種講座、外出の機会などを提供し、それぞれが持つ能力を生かして、生きがいを高めることを狙いとして実施している。

 同展は、日ごろの活動の成果を発表する機会として開催。会場には、絵画、刺しゅう、編み物など、講座で完成させた作品約70点が展示されている。絵画では、縄文時代をテーマに描いた土偶や土器、「思い出」と題した虹や花火、夕焼けなどの力作も見られる。同協議会では「1年間の集大成です」と話していた。

毎日新聞 2013年03月07日 地方版