(長崎県)
犯罪を繰り返す、いわゆる累犯障害者の被告。福祉の支援が必要と指摘されていましたが、裁判員らは実刑判決を選択しました。放火の罪に問われていた51歳の女に懲役3年の実刑判決が言い渡されました。
長崎市の無職、吉田富美子被告51歳は、自宅にマッチで火をつけ全焼させた罪に問われています。吉田被告は25年前にも自宅を放火した罪で有罪判決を受けていて、専門家で作る委員会が「福祉の支援が必要」と指摘していました。裁判の焦点は実刑判決か福祉施設での更生かで、弁護側は吉田被告に知的障害があるとの精神鑑定結果を示して執行猶予付きの判決を求め、検察側は懲役6年を求刑していました。判決で長崎地裁は「犯行当時、精神障害の影響による善悪の判断能力は著しく劣った状態ではなく、心神こう弱ではなかった」と認定しました。さらに「腹いせの手段として、再び放火を行っており、実刑は免れない」として、吉田被告に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。県内の裁判員裁判で「累犯障害者」が審理されたのは初めてです。
[ 3/27 19:24 長崎国際テレビ]
犯罪を繰り返す、いわゆる累犯障害者の被告。福祉の支援が必要と指摘されていましたが、裁判員らは実刑判決を選択しました。放火の罪に問われていた51歳の女に懲役3年の実刑判決が言い渡されました。
長崎市の無職、吉田富美子被告51歳は、自宅にマッチで火をつけ全焼させた罪に問われています。吉田被告は25年前にも自宅を放火した罪で有罪判決を受けていて、専門家で作る委員会が「福祉の支援が必要」と指摘していました。裁判の焦点は実刑判決か福祉施設での更生かで、弁護側は吉田被告に知的障害があるとの精神鑑定結果を示して執行猶予付きの判決を求め、検察側は懲役6年を求刑していました。判決で長崎地裁は「犯行当時、精神障害の影響による善悪の判断能力は著しく劣った状態ではなく、心神こう弱ではなかった」と認定しました。さらに「腹いせの手段として、再び放火を行っており、実刑は免れない」として、吉田被告に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。県内の裁判員裁判で「累犯障害者」が審理されたのは初めてです。
[ 3/27 19:24 長崎国際テレビ]