ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者詰める300円弁当人気 中京の店、職業訓練の場に

2013年03月14日 02時13分10秒 | 障害者の自立
 社会福祉法人「京都ハチの会」(京都市中京区)が、精神障害者の職業訓練の場として運営する中京区御池通御前上ル二筋目西入ルのそうざい店「聖」が人気だ。数種類のおかずを詰めた300円弁当が安くておいしいと好評で、同会は「障害者が社会にはばたく第一ステップになれば」と意気込む。

 ハチの会は右京区で障害者施設「聖荘」を運営している。入所者の働く場をつくろうと、理事長の高田秀子さんが聖を2年前にオープンした。

 入所者の主な仕事は、高田さんが手作りしたひじき煮やキムチ、きんぴらごぼうなどのそうざいを弁当やパックに詰める作業。スタッフの指導を受けながら丁寧に料理を取り分け、商品を手提げ袋に入れる。開店当初は作業に2時間かかっていたが、訓練の結果30~40分で終えることができるようになった。

 そうざい店には毎日正午、弁当やそうざい、サンドイッチを買い求める近隣住民やタクシーの運転手が次々に訪れる。早ければ1時間以内で売り切れる日もあるという。高田さんは「短時間ならば、障害者でも社会で通用する勤務ができる。そうざい店を通じて、その可能性を伝えていきたい」と話す。


障害者がおかずなどを詰めた弁当を店頭に並べる「聖」のスタッフ(京都市中京区御池通御前上ル二筋目西入ル)

京都新聞-【 2013年03月13日 10時03分 】

聴覚障害者に情報提供 宮城県、センター新設14年度にも

2013年03月14日 02時11分26秒 | 障害者の自立
 東日本大震災で聴覚障害者が情報を得られず孤立した教訓を踏まえ、宮城県は聴覚障害者向け情報センターを2014年度にも新設する方針を決めた。
 新センターの機能として各種相談の受け付けや手話通訳者の養成、字幕付き映像ソフトの貸し出しを想定している。新年度、学識経験者でつくる検討委員会を設け、具体的な役割を議論する。
 県障害福祉課の担当者は「震災では聴覚障害者に情報が届かない問題が浮上した。『情報保障』の観点からもセンターは必要」と話した。
 センター設置は県ろうあ協会などが県に要請していた。昨年9月には関係団体が独自に準備委員会をつくり、課題を議論してきた。
 国は聴覚障害者への情報提供施設の整備を重点施策に位置付ける。県によると未設置の都道府県は宮城、秋田、山形、福島など8県にとどまる。


河北新報-2013年03月13日水曜日

野村証券、店舗に介助士を配置 お年寄りや障害者の来店サポート

2013年03月14日 02時07分53秒 | 障害者の自立
 野村証券は、全支店の約7割で高齢者や障害者の来店客をサポートする「サービス介助士」を導入する。特定非営利活動法人(NPO法人)が認定する資格を従業員が取得する。小売りなどで導入が進んでいるが、国内大手証券では初めて。投資家の高齢化が進む中、接客力を向上させる。

 全国128店舗で、NPO法人「日本ケアフィットサービス協会」(東京都新宿区)が認定する「サービス介助士2級」を取得した社員を、原則2人ずつ配置する。各店の個人投資家向け業務の担当者らが昨年末以降、自宅学習や実技教習を行い、2月から順次資格を取得し、4月に対象全店で取得者がそろう。車いすや盲導犬を利用している来店客などに対応する。

 顧客の高齢化などを受けて同社社員が提案した。有資格者を軸として、店舗全体の接客サービスを向上させる考えで、幅広い個人投資家の取り込みを狙う。

 サービス介助士(2級)は、東急電鉄やイオン、トヨタ自動車グループなど約700の企業・団体で約9万5千人が活動している。金融機関では大手銀行で導入例が増えている。

MSN産経ニュース-2013.3.13 07:23

だいあろ〜ぐ:東京彩人記 被災地の障害者題材に記録映画製作・西尾直子さん /東京

2013年03月14日 01時59分38秒 | 障害者の自立
 ◇介助者不足が浮き彫り−−西尾直子さん

 東日本大震災発生から2年。あの日、障害がある人たちに何が起きたのか。待ち受けていた状況は−−。被災地の障害者の声からさまざまな課題や問題点を切り取ったドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々」が完成した。製作メンバーの中心として何度も現地を訪れた東北関東大震災障害者救援本部東京事務局(八王子市)の西尾直子さんに聞いた。

 −−作品を撮るきっかけは?

 震災から2週間後、物資をトラックに積んで1週間被災地の障害者の元を回りました。みんな伝えたい感情や考えがあふれて、行く先々で毎晩何時間も話を聞きました。周りの風景が変わると共にこうしたことは忘れられていく。きちんと残さなきゃと。もともと障害者団体って、何かにぶちあたるとそれに集中してしまい、記録に残すことが下手なんです。友人に飯田基晴監督を紹介してもらいました。

 −−登場人物一人一人が印象に残ります。

 個人的には、障害ごとに「こういう場合はこういう対応を」という教材のような作品を考えていましたが、飯田監督は障害者個人の葛藤や苦悩に切り込んだ。現場で打ち合わせながら撮影を進めましたが、新鮮でした。

 −−取材や撮影を通じて気づいたことは?

 避難所にバリアフリートイレがない、仮設住宅にスロープがないといったインフラの不備を実感しました。トイレを何日も我慢し両足をぱんぱんに腫らしたり外の空気が吸いたいと涙する障害者に何人も会いました。震災を機にあぶり出された問題もありました。福島県南相馬市から名簿の提供を受け、障害者の安否確認を続けている団体に同行したときのことです。介助サービスを受けていなかったために避難情報を聞き漏らして孤立した盲ろうの夫婦に会ったり、家族が隠すように介助して生活している障害者も多く、驚きました。

 −−震災発生から2年。被災地の障害者を取り巻く現状は?

 福島で介助者不足が深刻です。介助を担う若い人材が避難し、新たに職に就く人もいない。制度として保証されている介助時間がヘルパー不足から確保できない。障害者は仕方なく外出など社会と関わる機会を削っていますが、そのうち食事やトイレ、入浴といった生活の根幹を犠牲にせざるを得なくなるのではと心配です。行政の積極的な対応が必要な時期に来ていると思うし、問題は共有され始めたけれど、答えはまだ何も出ていない。

 −−作品を通して伝えたいことは何ですか。

 障害は決して特別なことではなく、自分自身が当事者にもなり得ます。また、高齢者も含めれば緊急時に支援を要する人は周りにたくさんいるはず。いざというときのために何をしておけばいいのか考えるきっかけにしてほしいです。<聞き手/社会部・平林由梨記者>

 ◇記者の一言

 映画には南相馬市で弟家族と暮らしていた脳性まひの50代女性が出てくる。いまは新潟県内でひとり避難生活を送る。殺風景な一軒家で生まれ育った故郷の話で涙するシーンが心に残った。この女性が故郷に戻れても、介助者不足を解決しなければ満足な生活は送れない。原発事故がもたらした問題の根深さを感じた。

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 ■人物略歴

 ◇にしお・なおこ

 1975年、高松市生まれ。日本社会事業大学(清瀬市)卒業後、全国自立生活センター協議会の事務局に就職。震災の翌日から被災地の障害者支援や避難コーディネートなどを担う。仮設住宅のバリアフリー化や介助者の確保などを求め、国や県、自治体との交渉も行う。DVD「逃げ遅れる人々」は一般価格3000円、上映権付き団体価格は1万円。問い合わせは救援本部(042・631・6620)まで。


毎日新聞 2013年03月13日 地方版

日韓の障害者、踊りで共演

2013年03月14日 01時51分28秒 | 障害者の自立
 不自由な身体を精いっぱい動かすことで、表現の喜びと可能性を示し続けている障害者らのパントマイム劇団「湘南亀組」(平塚市岡崎)が22日、鎌倉芸術館(鎌倉市大船6丁目)で公演する。「越境の身体」をテーマに、韓国・利川(イチョン)市の障害者施設「スンガウォン」の歌、踊りと共演。身体の表現力で、障害の有無、国籍、男女といった「境界」をなくし、共に生きる希望を紡ぎ出す。団員たちは「多くの人に見てもらいたい」と稽古に励んでいる。

 湘南亀組は、県立平塚養護学校寄宿舎(同市寺田縄)のパントマイム同好会として1980年に発足した。寄宿舎閉舎を受けて91年に湘南亀組と名前を改め、同校などの生徒、OB、教職員らによる劇団となった。舞台では、車いすを降り上半身でパフォーマンスをしたり、体のわずかな動きで心のありようを表現したりしてきた。

 現在の団員は18歳から61歳までの障害者11人と元教職員ら10人の計21人。教職員らはみな高齢者となり、「同じ団員として本当に境界がなくなった」と元教員の関谷操男さん。「亀のようにゆっくり」とした歩みながら、これまでオリジナル30作品を上演してきた。

 2004年からはスンガウォンとの交流も始まり韓国で5回公演した。県内では2年半ぶりとなる今回の公演には、スンガウォンの障害者20人が来日し、サムルノリなど太鼓や踊りを披露。「国境」を越えて友情を確かめ合う。

 湘南亀組の演目は、東海村JCO臨界事故(1999年)を受けて作り、約10年にわたり原発の危険性を訴えてきた「もんじゅの浅智慧」、名画を題材にした「独裁者」「モダンタイムス」、コミカルな内容で笑いを誘う「美術館」など10作品。鎌倉鳶(とび)職組合の有志5人が特別出演し、木遣りも披露する。

 平塚養護学校出身で最古参メンバーの一人、会社員良積正洋さんは「湘南亀組のパントマイムを日本中、そしてアジア、世界に広めたい」と笑顔をみせていた。

 会場は鎌倉芸術館小ホール。午後6時半開演。入場料1700円(前売り1500円)。小学生以下と障害者介護者は無料。問い合わせは湘南亀組工房電話090(8485)1511。


県立平塚養護学校で稽古に励む「湘南亀組」の劇団員たち

カナロコ(神奈川新聞)-2013年3月13日