徳島県立障害者交流プラザ(徳島市南矢三町2)にある視聴覚障害者支援センターは、大地震への対策を盛り込んだ「視覚障害者のための防災ハンドブック」を作った。視覚障害者向けに編集した小冊子は県内で初めてで、白杖(はくじょう)を枕元に置くなどして地震の際には直ちに避難するよう呼び掛けている。
ハンドブックは点字版、音声版(CD・カセットテープ)、拡大文字版の3種類を作った。
視覚障害者が心掛ける点として、円滑な避難につなげるために日ごろから外に出ることを勧めているほか、災害時には障害物で白杖が壊れやすくなることから、予備の白杖を用意することも助言。巻末には氏名、障害者手帳の番号や等級、かかりつけ医などを記す防災カードを付け、意識を失っても治療してもらえるようにする。
南海トラフ巨大地震が起きれば県内で最大3万人以上の死者が出る恐れがあることも紹介し、東日本大震災と同じような大津波に注意するよう訴えている。
エフエム徳島(徳島市)の防災ハンドブックを基に、日本盲人社会福祉施設協議会(東京)の防災マニュアルや県南海地震防災課職員の意見を参考に編集した。プラザの点字図書館で利用者登録している人には、点字版100部、音声版300部を既に送っている。
2014年度以降は、地域ごとに避難所の情報を盛り込んだハンドブックを作る。担当者は「東日本大震災以降、地震に不安を感じている視覚障害者が増えている。多くの人に読んでもらい、被害を減らしたい」と話している。
希望者には無料で郵送する。申し込みはセンター<電088(631)1400>。
【写真説明】視聴覚障害者支援センターが作った「視覚障害者のための防災ハンドブック」
徳島新聞-2013/11/30 09:26
ハンドブックは点字版、音声版(CD・カセットテープ)、拡大文字版の3種類を作った。
視覚障害者が心掛ける点として、円滑な避難につなげるために日ごろから外に出ることを勧めているほか、災害時には障害物で白杖が壊れやすくなることから、予備の白杖を用意することも助言。巻末には氏名、障害者手帳の番号や等級、かかりつけ医などを記す防災カードを付け、意識を失っても治療してもらえるようにする。
南海トラフ巨大地震が起きれば県内で最大3万人以上の死者が出る恐れがあることも紹介し、東日本大震災と同じような大津波に注意するよう訴えている。
エフエム徳島(徳島市)の防災ハンドブックを基に、日本盲人社会福祉施設協議会(東京)の防災マニュアルや県南海地震防災課職員の意見を参考に編集した。プラザの点字図書館で利用者登録している人には、点字版100部、音声版300部を既に送っている。
2014年度以降は、地域ごとに避難所の情報を盛り込んだハンドブックを作る。担当者は「東日本大震災以降、地震に不安を感じている視覚障害者が増えている。多くの人に読んでもらい、被害を減らしたい」と話している。
希望者には無料で郵送する。申し込みはセンター<電088(631)1400>。
【写真説明】視聴覚障害者支援センターが作った「視覚障害者のための防災ハンドブック」
徳島新聞-2013/11/30 09:26