今年(6月1日現在)の和歌山県内民間企業の障害者雇用率は2・03%で、統計開始の1977年以降、最高となった。全国平均1・76%よりも大幅に高く、これまでも下回った年はないという。雇用者数も昨年比209人増の1734・5人で過去最高。和歌山労働局は「県内では障害者雇用に理解がある企業が多い」と話している。
和歌山労働局がまとめた。同労働局によると、雇用率以外に、雇用障害者数、法定雇用率達成企業割合も過去、常に全国平均を上回っているという。
法律は企業、国、公共団体などで障害者雇用を義務付けている。企業については今年4月の改正で、法定雇用率を1・8%から2%に引き上げ、対象企業を従業員数56人以上から50人以上に拡大した。
県内の雇用率は昨年より0・14ポイント上がり、2・03%で全国10位。近年では11年が1・82%(全国平均1・65%)、12年1・89%(同1・69%)だった。産業別で見ると、サービス業の2・38%が最も高い。次に建設業の2・08%で、昨年の1・27%から大きく伸びた。
法定雇用率を達成した企業は、県内540社中、309社で割合は57・2%(全国平均42・7%)。制度改正の影響で昨年から3・4ポイント低下したが全国5位。11年は58・9%(全国平均45・3%)、12年は60・6%(同46・8%)だった。産業別で高かったのは、製造業63・7%、建設業63・6%、運輸・通信業61・9%。
和歌山労働局は、未達成企業が4割ほどあることから「達成企業のいい事例を示したり、事業支援の助成金を周知したりして指導していきたい」という。
地方公共団体の法定雇用率は2・3%。県は雇用率が2・61%で昨年から0・9ポイント上昇した。県内29市町(職員数で対象外となる北山村を除く)では2・09%で、昨年の1・86%より改善した。市町別で最高は海南市の2・8%、最低は美浜町の0・91%。法定雇用率を満たしたのは8市町で、印南町以南では串本町の2・65%、みなべ町2・31%だけ。田辺市は2・13%だった。
雇用障害者数は法律上、重度以外の身体障害者、知的障害者と精神障害者は1人、重度の身体障害者、知的障害者は2人と数える。短時間労働者はそれぞれ2分の1で計算する。
紀伊民報-(2013年12月16日更新)
和歌山労働局がまとめた。同労働局によると、雇用率以外に、雇用障害者数、法定雇用率達成企業割合も過去、常に全国平均を上回っているという。
法律は企業、国、公共団体などで障害者雇用を義務付けている。企業については今年4月の改正で、法定雇用率を1・8%から2%に引き上げ、対象企業を従業員数56人以上から50人以上に拡大した。
県内の雇用率は昨年より0・14ポイント上がり、2・03%で全国10位。近年では11年が1・82%(全国平均1・65%)、12年1・89%(同1・69%)だった。産業別で見ると、サービス業の2・38%が最も高い。次に建設業の2・08%で、昨年の1・27%から大きく伸びた。
法定雇用率を達成した企業は、県内540社中、309社で割合は57・2%(全国平均42・7%)。制度改正の影響で昨年から3・4ポイント低下したが全国5位。11年は58・9%(全国平均45・3%)、12年は60・6%(同46・8%)だった。産業別で高かったのは、製造業63・7%、建設業63・6%、運輸・通信業61・9%。
和歌山労働局は、未達成企業が4割ほどあることから「達成企業のいい事例を示したり、事業支援の助成金を周知したりして指導していきたい」という。
地方公共団体の法定雇用率は2・3%。県は雇用率が2・61%で昨年から0・9ポイント上昇した。県内29市町(職員数で対象外となる北山村を除く)では2・09%で、昨年の1・86%より改善した。市町別で最高は海南市の2・8%、最低は美浜町の0・91%。法定雇用率を満たしたのは8市町で、印南町以南では串本町の2・65%、みなべ町2・31%だけ。田辺市は2・13%だった。
雇用障害者数は法律上、重度以外の身体障害者、知的障害者と精神障害者は1人、重度の身体障害者、知的障害者は2人と数える。短時間労働者はそれぞれ2分の1で計算する。
紀伊民報-(2013年12月16日更新)