ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

視覚障害者がサプリメント識別しやすく-ファンケル、ベンチャー企業とシール開発

2015年09月09日 18時58分21秒 | 障害者の自立

 ファンケルは、視覚障害者が複数種類のサプリメント商品を容易に判別できるよう取り組みを始める。視覚障害者で東京工科大学4年生の安藤将大氏が社長を務めるベンチャー企業、アーチャレジー(横浜市泉区)と提携して、触覚で違いを認知できる「サプリメント用タッチマークシール」を開発する。2016年春をめどに、サプリメント商品に導入する計画だ。

 サプリメントは一般的に、異なる成分の数十種類の商品が同一サイズのパッケージで販売されている。健常者はパッケージに書かれた文字やイラストで中身を判別できるものの、視覚障害者には判別できないのが現状だ。
 ファンケルは98年に化粧品の容器を識別する「タッチマークシール」を開発、採用済み。サプリメント用の開発に当たり、(1)複数のサプリメントが区別できる(2)使用目安量が分かる―などを目標に設定する。現状では、視覚障害者が長さや貼付場所を自由に選べる「凹凸テープ」の開発を検討している。

掲載日 2015年09月08日     日刊工業新聞


ブラインドサッカー、日本は4位 障害者アジア選手権

2015年09月09日 18時55分05秒 | 障害者の自立

 視覚障害者中心の5人制サッカー(ブラインドサッカー)アジア選手権最終日は7日、東京・国立代々木競技場フットサルコートで行われ、3位決定戦で日本は0―0からのPK戦で韓国に敗れ、4位だった。

 今大会で来年のリオデジャネイロ・パラリンピック出場権を獲得したチーム同士の決勝はイランが中国を0―0からのPK戦で破って優勝した。マレーシアが5位でインドが6位。

 競技はフットサルとほぼ同じピッチで、アイマスクと故障予防のヘッドギアを着用。球の中の鈴の音や監督らの声を頼りにプレーする。

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ファブラボ関内で「障害を持つ方々を支えるものづくり」テーマに公開トーク

2015年09月09日 18時48分22秒 | 障害者の自立

 ファブラボ関内(横浜市中区相生町3)は9月8日、「障害を持つ方々を支えるものづくり」をテーマにした公開トークを行う。

 当日は、社会的認知度の低い障害を持つ人の悩みを解決しようと立ち上げられた、キーボード操作が困難な人向けの入力デバイスの開発、3Dプリンターを活用した義足作り、オストメイト(人工肛門人工膀胱保有者)支援アプリ開発の3つのプロジェクトを紹介する。

 「キーボード操作が困難な人向けに新しい入力デバイスを開発したい」は、3年前に脳出血で倒れ、左半身麻痺を持つ佐々木龍文さんが体験をもとに立ち上げたプロジェクト。身体障害者や高齢者でも簡単にパソコンを使うことができるよう、肘と手首だけで操作できるデバイスの開発に取り組んでおり、現在、クラウドファンディングを使ってインターネット上で開発資金の応援を呼びかけている。

 「『2本目の義足』で人生をさらに楽しむ社会づくり ~3Dプリンターを活用したカスタム義足作成サービス~」は、合同会社「SHC設計」が取り組む、保険が適用されない余暇活動用や故障した際のスペア用として所持するための、安価でパーソナライズされた義足を作るプロジェクト。専用3Dプリンターで義足を製作するためのソフトウエアを開発し、市場の開拓を目指す。同プロジェクトは、横浜市経済局によるソーシャルビジネス支援事業の対象事業の一つ。

 「オストメイトなび」は、人工肛門や人工膀胱を造設した「オストメイト」に対応したトイレ情報の検索・投稿や、医療用装具の取扱店を検索できる、オストメイトに特化した初の国内スマホアプリ。現在、機能拡大と全国普及に向けた支援を募っている。また、オストメイトに向けて、3Dプリンターでオーダーメードでつくる「ストーマ・プロテクター」の試作など、医療とIoT(Internet of Things :モノのインターネット)分野の取り組みを紹介する。

 SHC設計の松本航さんは「障害を持つ人が楽しく生活できる社会づくりの一環として、3Dプリント義足プロジェクトを実施している。身体を動かしたい人に対して、デジタルファブリケーションを活用することでより多くの障害を持つ方々のサポートをしている。今回のイベントを通じて、私たちの活動をより多くの人に知っていただく機会にしていきたい」と話す。

 後半には、参加者の活動を紹介するショートプレゼンテーションも行われ、NPO法人インフォメーションギャップバスター(横浜市港北区日吉本町1)などが、日頃の活動を紹介する。

 開催時間は19時~21時。参加費は1,000円(ワンドリンク付き、学生500円)。会場はさくらWORKS<関内>(中区相生町3)。申し込みはフェイスブックイベントページから。

ヨコハマ経済新聞


高齢者・障害者の権利どう守る

2015年09月09日 18時42分26秒 | 障害者の自立

成年後見人が財産管理

  この間、九州のおばあちゃんの家に物干しざおのセールスが来て、50万円もするセットを売りつけようとしたんだって。「そんなお金があったら、洗濯なんてせずクリーニングに出します」と、追い返したらしいけどね。

  知佳ちゃんのおばあさんはしっかりしてるね。でも、高齢者の中には、認知症などで理解力や判断能力が低下している人もいて、悪質販売の被害が後を絶たないんだ。

  それは心配ね。お年寄りを守る方法はないの?

  認知症や知的障害、精神障害があって、自分で判断するのが難しい人を支えるために、成年後見という制度があるよ。

 

  どんな仕組み?

  「成年後見人」を選んで、本人に代わって財産を管理するんだ。不当に高い商品を買わされたら、後見人が後で売買契約を取り消すことができる。本人の判断能力が多少、残っていれば、後見人より権限が狭い「補助人」や「保佐人」が選ばれる場合もある。

  後見人って、どういう人がなるの?

  すでに判断能力が失われている人の場合、「法定後見」といって、主に親族の申し出を受けて家庭裁判所が後見人を決める。弁護士や司法書士、社会福祉士など法律や福祉の専門家か、子どもなど親族がなる場合が多い。複数の後見人を選ぶこともできるので、専門家と親族が協力して後見人を務めることもある。社会福祉法人などの団体も後見人になれるんだよ。

  信頼できる人を選んでくれるといいんだけど。

  本人にまだ判断能力があるうちなら、将来、認知症になった場合に備えて、自分で後見人の候補者を選んでおくこともできるよ。「任意後見」っていうんだ。成人なら、親族や専門家はもちろん、友人や近所の人でも大丈夫。

  じゃあ、私が大人になったら、おばあちゃんの後見人候補者になることもできるのね。「管理してもらう財産なんてないよ」って言われそうだけど。

  財産がなくても、後見人は役に立つよ。本人が日常生活をきちんと送れるようにするのも後見人の仕事なんだ。例えば、入院の手続きをしたり、介護サービスを利用する契約を事業所と結んだりね。

  頼りになりそうね。ただ、身寄りのないお年寄りや弁護士に頼むお金が払えない人もいるでしょ?

  研修を受けた一般市民がボランティアで後見人を務める仕組みもあるよ。現状では専門家で後見人になる人が不足しているので、市民後見人の養成が期待されているんだ。

  裁判所から選ばれて財産の管理や生活支援をするなんて、責任重大ね。

  判断能力のない人を守るために大きな権限が与えられているからね。ただ、その分、後見人による不正も起きやすい。親族後見人が財産を使い込んだり、弁護士など専門家の後見人による横領事件が起きたりしている。最高裁判所のまとめでは、昨年末までの4年余りで、後見人らによる不正の被害が少なくとも196億円に上ったんだ。

  弱い人を守る役割なのに、その立場を利用して悪事を働くなんてひどい!

  不正防止の強化や制度の利用促進に向けて、法律を作る動きがあるよ。高齢化で10年後には認知症の人が700万人に増えると推計されている。より安全で使いやすい制度に改めながら、利用を広げていくことが大切だね。
(飯田祐子)

(2015年9月8日 読売新聞)