ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者や高齢者も参列しやすい「ドライブスルー葬儀」が登場

2015年09月23日 00時57分42秒 | 障害者の自立

 お彼岸が近づき、先祖をしのぶ季節がやってきた。墓への考え方が変わるように、葬儀の形も時代に合わせて変化している。

 家族や親しい知人など少人数で葬儀を行う家族葬、通夜や告別式などの宗教儀式を行わない直葬、墓石の代わりに樹木を墓標とする樹木葬、遺骨をロケットで宇宙に打ち上げて散骨する宇宙葬などさまざまで、生前に自分の葬儀や墓のスタイルを決めて遺言に残す人も増えている。

 なかでも最近注目なのは、車から降りずに手を合わせることができる「ドライブスルー葬儀」だ。

 葬儀に訪れたドライバーは自動受付機で登録をすませ、ボタンを押すと、焼香代わりに祭壇に電気が点灯する。焼香をしている姿は撮影され故人の遺影の隣にあるスクリーンに映し出されるので、参列しているのがわかる仕組みだ。焼香が終わってボタンを押すと、退場ゲートが開く。

 画期的なシステムだが「ドライブスルーなんてあまりにも葬儀を軽視しすぎでは…?」という疑問の声も上がっている。このシステムを開発し、葬儀会社に提案しているD&Aコンサルティング代表取締役社長の竹原健二さんは「葬儀に行きたくても行けない人のための工夫」だと、明かしてくれた。

「障害者、高齢者など葬儀に行きたくても行けない人が参列できる方法はないかと考え、このシステムを開発しました。仕事が忙しくて時間がとれない人も参列しやすくなります。献花を共同で購入するなどのシステムも含め、すでに葬儀会社からの問い合わせもきています」

 今後こうしたシステムが広まれば障害者や高齢者が参列しやすくなるだけでなく、“お金や時間をかけずにすませたい”という思いが形になるかもしれない。

※女性セブン2015年10月1日号


障害者のアート 川口から世界へ ブランドとのコラボ商品も

2015年09月23日 00時48分56秒 | 障害者の自立

 斬新な作風で国内外から高く評価されている障害者のアートの拠点が、川口市木曽呂にある。県内で施設など二十一の福祉事業を運営する社会福祉法人みぬま福祉会のギャラリー兼アトリエ「工房集(しゅう)」。「できない仕事に自分を合わせるのではなく、好きなことを仕事にしよう」と障害を逆手に取った試みは、有名ブランドとの商品開発や海外での個展開催など、活躍の場を広げている。 (谷岡聖史)

 「工房集」は、知的などの障害者約百五十人が創作に取り組むプロジェクトの名称。一九九一年に入所した横山明子さん(42)は清掃用の古布をつくる作業が苦手な一方、落書きが大好きだった。「これを仕事にできないか」と取り組みが始まった。

 国内で展覧会を重ね、二〇〇二年には発信の拠点にしようとギャラリー兼アトリエを開設。グッズ販売や企業からの注文などで現在は年に五百万円程度の収益を生み出し、文字通りの「仕事」に成長した。法人職員でプロジェクト責任者の宮本恵美さん(48)は「どんなに障害が重くても、社会に出れば働くのは権利。彼らの活動は新しい価値をつくり出している」と語る。

 ひらがなを無数に重ねた書と絵画の中間のような斎藤裕一さん(32)の作品を機に、フランスや米国の美術関係者からも注目されるように。ボールペンなどの描線を画面中に走らせた連作「せっけんのせ」の柴田鋭一さん(45)は一三年にニューヨークで個展を開き、全九点が計四百万円以上で完売。佐々木華枝さん(32)、大倉史子さん(30)、尾崎翔悟さん(26)の作品は人気ブランド「BEAMS」のシャツなどのデザインに採用された。

 障害者のアート作品は近年、「アウトサイダー・アート」や「アール・ブリュット」とも呼ばれ、常識にとらわれない自由な発想で美術関係者に評価されている。工房集からは多くの作家がその最前線で活躍しているが、「特別な人のための施設でも、絵描きを育てるのが目的でもない」と宮本さん。「自分を表現することは誰にとっても大事。作品がほめられ、展示されることで、本人も親も職員も変わる。社会とつながることに意味がある」と、創作活動自体が持つ力を強調する。

「彼らの活動は新しい価値をつくり出している」と話す宮本さん(左)

東京新聞      2015年9月22日


力強い演奏 千人魅了 障害者の「瑞宝太鼓」

2015年09月23日 00時41分06秒 | 障害者の自立

 スペシャルオリンピックス日本・大分(内野純一理事長)の設立20周年記念イベント「はばたけ勇気の翼コンサート2015」(大分合同新聞社後援)が20日、大分市のホルトホール大分であった。知的障害者の和太鼓集団「瑞宝太鼓」(長崎県)が力強い演奏を披露、約千人の観客を魅了した。
 2010年の東京国際和太鼓コンテストで優秀賞を獲得した「ビーテッセンス」などを演奏し、玖珠町日出生中学校の生徒でつくる「日出生大自然太鼓」と共演。息の合ったステージに拍手が鳴りやまず、アンコールにも応えた。
 演奏を聴いた同市の佐藤由起さん(52)は「DVDで『瑞宝太鼓』の演奏は聴いたことがあるが、生だと迫力が違う。感動しました」と話した。
 大分大学生と障害のある人たちによるダンスや、細川佳代子スペシャルオリンピックス日本名誉会長と広瀬堯子(たかこ)ケア・サポーターズクラブ大分会長との対談もあった。

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  • 瑞宝太鼓と日出生中学校生徒の共演=大分市

※この記事は、9月21日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。

 

聴覚障害者向け エレベーター内にメアド

2015年09月23日 00時37分38秒 | 障害者の自立

 停電などでエレベーターが緊急停止した際、聴覚障害のある利用者の不安を解消するため、横浜市道路局は、エレベーター内で携帯電話のメールを使って状況が確認できる仕組みを試行している。

 同局が管理する神奈川、西区の歩道橋などにあるエレベーター14台の階数ボタンそばに、聴覚障害者用の連絡先として警備業者のメールアドレスを貼り付けた。緊急時にメール送信すると、「メーカーが何分で到着予定です。安心して下さい」といった返信が来る。

 エレベーターでは緊急時、インターホンで警備業者と交信できるが、市が1、2月に障害者に関する事例を市民から募ったところ、聴覚障害者から「連絡手段が電話のみでは困る」という声が出ていた。

 エレベーター内の電波状況は同局で確認済み。来年3月末まで試行し、同局管理の全106台での本格運用を目指す。同局のバリアフリー対策担当者は「コストをかけずに短時間で可能な対応を考えた。効果や課題を検証したい」としている。

2015年09月22日 Copyright © The Yomiuri Shimbun



障害者伴走知って つくばで80人ランニング合宿

2015年09月23日 00時29分07秒 | 障害者の自立
 障害者と伴走するボランティアがランニングを通じて親睦を深めるイベント「アキレスインターナショナルジャパン・夏季合宿」が20、21日の両日、つくば市御幸が丘の科学万博記念公園で開かれた。秋晴れの空の下、約80人が「視覚障害」「伴走」など色とりどりのビブス(ゼッケン)を着け、伴走ロープを握り合うなどしながら、ランニングを楽しんだ。


 主催の市民ランニングクラブ「アキレスインターナショナルジャパン」(事務局・東京都中央区)は、ニューヨークで設立された「アキレスインターナショナル」の日本支部。1995年に創設された。会員は現在約320人で、視覚、聴覚、知的、肢体などの障害のあるメンバーが、ガイドしながら共に走る伴走者と東京・代々木公園を拠点にランニングを楽しんでいる。

 同クラブが、つくばでイベントを開催するのは初めて。初日の20日、参加者は研究学園駅前に集合した後、科学万博記念公園までランニングで移動。午後はイチョウ並木が美しい公園の中やその周辺で、ランニングを楽しんだ。また、会長の山口和彦さん(69)のアイデアで、参加者同士ざっくばらんに話し合う交流タイムも設けた。

 視覚障害のある山口さんは「なかなか障害者と健常者がゆっくり話す機会がないが、一緒に楽しく走るためにも、障害者がどこで不便を感じているかを知ってほしい」といい、さらに「5年後に東京パラリンピック開催を控える今、合宿を通じて、一緒に走り、食事やお風呂を共にすることで、障害者への理解がいっそう深まれば」と力を込めた。

ランナー・伴走者のコメント

 初めて伴走に挑戦した土浦市の桂好和さんは「ランナーと雑談しながら、道路の状態や歩幅など必要な情報を伝えるのは難しかったが、勉強になった。次は緊張を与えずに走れるようにしたい」と感想を述べた。

 東京都日野市から参加した視覚障害者の橋しのぶさんは「つくばに来るのは初めてだが、道が広くて走りやすかった。伴走者がいることで、自然を感じつつ走れるし、いろいろな人と触れ合えるのも楽しみです」と笑顔で語った。

 伴走を行って3年になる、つくば市の徳田東子さんは「県南ではまだ伴走者が少ない。私たちがビブスをつけて走ることで『伴走』というランニングスタイルを広く知ってもらい、伴走に興味がある人達の窓口となりたい」と話した。

アキレスインターナショナルジャパン・夏期合宿

色とりどりのビブスを付け笑顔でランニングを楽しむ参加者たち=つくば市御幸が丘の科学万博記念公園

2015年09月22日    常陽新聞スマートフォン版