障害者が日ごろ培った職業技能を発揮する「県障害者技能競技大会」が12日、新潟市中央区の市総合福祉会館で開かれた。参加者はパソコン操作や喫茶サービスなどの技能を競う9種目に臨んだ。
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構新潟支部と県が主催。障害者の雇用促進と安定を図ることを目的に毎年行われ、今回で12回目の開催となる。県内の企業や特別支援学校などから98人が参加した。
9種目のうち、「ビルクリーニング」には12人が挑んだ。事務室に見立てた作業スペースで、掃除の作業時間や道具の使い方などを審査された。参加者は緊張した表情を見せながらも、段取りよく床を掃いたり、モップをかけたりした。県立月ケ岡特別支援学校(三条市)3年の稲葉弘明さん(17)は「机が学校のものと違ったので、周りをモップがけするのが難しかった。緊張したけれど練習通りにできた」と話した。
一部の種目では、1~3位までの入賞者が2016年度に山形県で開催予定の全国大会出場候補者になる。
ビルクリーニングの種目で、手際よく作業した参加者たち=12日、新潟市中央区 |
2015/09/13 新潟日報