古本の選別、清掃を障害者に依頼する障害者就労支援事業に、すすき野連合自治会(依藤守男会長)が協力している。同事業は、横浜市資源リサイクル事業協同組合=神奈川区=による試みで、自治会で回収された古本をあざみ野南の障害者地域作業所・田園工芸が選別、清掃し、作業費が支払われる仕組み。
昨年初めて試験的に嶮山自治会で実施され、今回はすすき野連合自治会にエリアを広げて行われた。同地区では、4月から6月に古本8千冊以上を回収。その後、作業所の利用者たちが書籍番号の有無の確認や、から拭きなどを実施した。
買い取り可能だった5612冊は、(株)バリューブックスと県古書籍商業協同組合が買い取り、残りの1部はバリューブックスにより病院等に寄付、それ以外はリサイクル処理される。
8月27日に同作業所で依藤会長から作業費が手渡されると、古谷千穂施設長は「地域の方の協力に応えられて嬉しい」と話した。依藤会長は「この取り組みが他の地域や作業所にも広がっていけば」と話している。
依藤会長(中央)らから作業費を受け取る古谷施設長
2015年9月17日 タウンニュース