ゴエモンのつぶやき

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福祉避難所の確保進まず 人材や施設不足 自治体調査

2018年01月13日 01時19分53秒 | 障害者の自立

 阪神・淡路大震災から23年を迎えるのに合わせ、災害時に支援が必要な高齢者や障害者らを受け入れる「福祉避難所」の確保状況などについて神戸新聞社が兵庫県の全41市町に聞いたところ、「順調」と回答したのは19市町で、半数を下回った。「順調でない」と答えたのは11市町で「医療スタッフや行政職員など支援人材の不足」「適切な施設の不足」を理由に挙げる自治体が目立った。

 調査は昨年12月に実施。確保している福祉避難所の数と受け入れ可能な人数▽今後の目標▽取り組みは順調か▽周知方法-などを書面で尋ね、全41市町から回答を得た。

 実際に確保している数は計933カ所に上った。

 「順調」と答えた市町は、社会福祉施設など民間の協力を得て施設数が増えていることなどを理由にした。「順調でない」とした自治体の中には「福祉避難所として適切な施設の多くが、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などに立地している」(佐用町)との回答もあり、制約の中で整備を進める難しさが浮かび上がった。

 一方、確保の目標があるかどうかを聞いた質問には、神戸市、尼崎市など32市町が「なし」と答え、県内全体の8割を占めた。県の被害想定に基づいて算出(姫路市)▽旧小学校区単位で最低1カ所(上郡町)-など、具体的な数値を挙げたのは9市町だった。

 背景には多くの自治体で、自力での避難が難しい人ごとに支援者や行き先などを決めておく「個別計画」の策定が進まず、住民のニーズが把握できていない状況があるとみられる。県の昨年6月の調査では、策定が完了した自治体は2市にとどまる。

 結果について、立木茂雄・同志社大学教授(福祉防災学)は「8割の市町が『目標がない』としながら、『順調』との回答が半数近くに上るのは混乱の表れではないか。市町長が先頭に立って防災と福祉部門の連携を指示し、ニーズの把握を急ぐべきだ」と指摘している。

調査の詳報は15、17日付朝刊くらし面に掲載する。

【福祉避難所】災害時に一般の避難所では生活に支障がある高齢者や障害者、妊婦らを受け入れる施設。介護や生活支援に当たる職員を配置する。阪神・淡路大震災を機に必要性が指摘され、2007年の能登半島地震で初めて設置された。

2018/1/12   神戸新聞NEXT


ホーム転落防止へ一席…全盲の桂福点さん

2018年01月13日 01時08分59秒 | 障害者の自立

事故もとに創作 「心通い合う駅に」

 駅の利用者がホームから転落する事故が相次いでいることを受け、転落防止を呼び掛ける活動を続けている全盲の落語家、桂福点(ふくてん)さん(49)(大阪市東淀川区)が11日、県庁で創作落語を披露した。演目は「駅で落ちない落語」。福点さんのファンだった視覚障害者が、ホームから転落死した実際の事故をモデルにした内容で、思いやりの大切さを笑いに込めた。(菊池宏一郎)

 「白杖(はくじょう)はもっとはっきりした色で。大阪やねんから黄色と黒のしま模様に決まっとる」

 ユーモアたっぷりの転落防止策に、会場から笑いがわき上がる。

 鉄道好きの視覚障害者が、駅員や自殺志願者の女性らとの交流を通じてホームに潜む危険を知り、声をかけ合う大切さを訴える噺(はなし)だ。

 モデルになっているのは、2016年に大阪府柏原市の近鉄河内国分駅で、目が不自由だった兵庫県宝塚市の近藤恒久さん(当時40歳)が線路に転落し、電車にはねられ死亡した事故だ。列車の型式を走行音で聞き分けられるほど鉄道好きだった近藤さんは、ホームで電車の音やアナウンスを聞こうとしていて、誤って転落したとみられている。

 福点さん自身も、先天性緑内障で中学生の頃に視力を失った。桂福団治さんに弟子入りして2009年に落語家デビュー。近藤さんの事故を機に、各地の駅のホームドアや非常停止ボタンの設置状況を調べ、今回の演目を創作した。

 ハード面での転落防止策の必要性を訴える一方、「技術は進んでも人の心まで合理化したらあかん」と願う。近藤さんはユーモアのある人だったと振り返り、「人の心が通い合う駅になれば、救える命がある」と語った。

 落語会は県が主催する「こころのバリアフリー推進イベント」の一環で開催され、約120人が聞き入った。

転落防止を呼び掛ける落語を、ユーモアたっぷりに披露する桂福点さん(県庁で)

転落防止を呼び掛ける落語を、ユーモアたっぷりに披露する桂福点さん(県庁で)

2018年01月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

鉄道各社、ホームドアの設置急ぐ

2018年01月13日 01時02分35秒 | 障害者の自立

 事故を受け、JR東日本はホームドアの設置計画を前倒しし、昨秋に京浜東北線の2駅に新たに設置。同線の他の4駅でも工事を進め、2019年末までに完成する予定だ。蕨駅は19年度末までに整備する。

 東武鉄道はすでに和光市駅に設置しているが、3月に川越駅に設置するなど、20年度までに新たに5駅に整備する。21年度以降も8駅で整備予定だ。西武鉄道も昨年2月、20年度をめどに所沢駅で整備すると発表した。県も今年度、ホームドア設置の補助制度を創設し、約1億円の予算を計上した。

 だが、県交通政策課によると、県内235駅のうち、ホームドアが設置されている駅は12駅しかない。ホームドアの設置には数億円~十数億円の費用がかかり、すぐには進まないのが現状だ。そこで県は鉄道各社と協力し、事故防止に有効な周囲の声かけを促進しようと取り組んでいる。昨年は蕨、川口駅など県内5駅でサポートの講習会を実施した。

 講習会では視覚障害者への声のかけ方や、危険な場面などを視覚障害者などに説明してもらい、駅のホームで介助の仕方などを体験。129人が参加したという。県は来年度以降も講習会を続けていく方針だ。

駅に設置されたホームドア(11日、JR浦和駅で)

駅に設置されたホームドア

2018年01月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

【雑誌紹介】 『説教黙想』 第99号

2018年01月13日 00時52分08秒 | 障害者の自立

「死ぬなら一緒でええぞ」

 連載『牧会者のポートレート 島村亀鶴』。《「牧会力」の核心は、何といっても説教にある。本稿は、島村亀鶴先生(1900~1993)の「説教」を通し、今も信仰の核心を学びつつある一信徒による「ポートレート」である》と筆者の早稲田大学名誉教授・木村利人。富士見町教会の友人でカリエスのため歩行困難であった大森健悦の話を紹介する。

 《戦時中に、島村先生が曳いて下さったリヤカーに乗せられて、明治神宮外苑を通行中に空襲となった。爆弾が落ちてくるという危険の中で「私に構わず避難して下さい」という私を制して「死ぬなら一緒でええぞ、建ちゃんをひとりで死なすわけにはいかんのじゃ」と島村先生は叫んだ》ということだった。

 この話を木村は《私の早稲田大学でのバイオエシックス特別講義に大森さんをお招きして「キリスト教と日本の障害者福祉」について語って頂いた時に、直接大森さんから伺ったので深く印象に残っている。空襲や戦後の生活上の文字通りの艱難辛苦の中から島村先生の、私たち教会員一人ひとりの心に直接に訴える説教が生まれてきたのだ》と。

キリスト新聞


乳児虐待容疑で母親逮捕、愛知 頭部骨折で意識不明の重体

2018年01月13日 00時46分36秒 | 障害者の自立

 11日午後7時50分ごろ、愛知県豊田市のマンション一室から「子どもの調子が悪い」と119番があった。地元消防が生後11カ月の男児を救急搬送したが、頭部を骨折しており、意識不明の重体。

 男児を床に投げ落としたとして、県警豊田署は殺人未遂容疑で母親の派遣社員松下園里容疑者(29)を12日、逮捕した。

 同署によると、両親と三つ子の5人暮らしで、男児は三つ子のうちの1人で次男。当時、父親は外出中だった。

 県豊田加茂児童・障害者相談センター(児童相談所)によると、搬送先の病院から12日午前2時ごろ、母親が男児を床に投げ付けたとの通告があったとしている。

2018/01/12   上毛新聞ニュース