ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

“見えない障害”心身の波を「見える化」 大阪府の対話シート

2018年01月28日 13時03分31秒 | 障害者の自立

4月の精神障害者雇用義務化を前に注目

 改正障害者雇用促進法に基づき4月から身体障害者と知的障害者に加えて精神障害者が雇用義務の対象に含められるのを前に、企業向けに大阪府が無料配布している「雇用管理のための対話シート」が注目を集めている。障害者の支援機関などで使われる日誌や専門家の意見を参考に作成したもので、見えづらい障害による気分や体調の変化を的確に把握し、対応に役立てられるのが特徴だ。ほかの障害より平均勤続年数が短い精神障害者の就労をいかに支援するか、企業側も模索している。(地主明世)

 シートは、体調管理や目標管理、業務日誌(基本編と疲労確認編)など計6種類。既存の業務日誌などに組み込みやすいようエクセル形式で作成されている。

 精神障害がある従業員は日々、睡眠時間や体調などを記入し、上司や人事担当者がコメントを記入する。交換日記のようなものだが、状態をグラフ化できるため、把握が難しい「気分・体調の波」を双方が的確に把握。コミュニケーションがとりやすくなり、精神保健福祉士などとの情報共有にも役立てられる。

 特性を理解

 精神障害は、鬱病や統合失調症のほか、知的障害のない一部の発達障害者を含むこともある。体調や精神面での変化の波が大きい人も多いため、職場での配慮が難しいとされる。たとえば、車いす使用者には職場のバリアフリー化、聴覚障害者には筆談など、雇用に際して企業側がとるべき対応は比較的分かりやすいが、「気持ちがうまく伝えられない」「心身のコントロールができない」など“見えない障害”を抱える精神障害者には、特性を理解した上での対応が必要だ。

 厚生労働省の平成25年の調査でも、精神障害者の平均勤続年数は4年3カ月で、身体障害(10年)や知的障害(7年9カ月)に比べて短かった。

 ニーズあっても

 一方、障害があっても働きたいというニーズは高まっている。

 厚労省によると、全国のハローワークにおける28年度の新規求職申し込みは10年前の約4・5倍の8万5926件に達した。改正障害者雇用促進法の狙いはこうしたニーズへの対応で、人口減少社会で働き手を増やすとともに、政府が掲げる「1億総活躍社会」の理念にも沿う。

 雇用数も増加傾向にある。28年度にハローワークを通じて就職した精神障害者は、身体障害者を上回る4万1367人。障害者全体の44・4%を占めた。

 だが、職場になじめなかったり、心身をコントロールできなかったり、短期間で退職するケースは依然多い。

 一方、府がシートづくりのモデルにした民間の精神障害者就労支援システムを利用した精神障害者は約9割が勤続1年を達成したとのデータもあり、川崎市でも同様のシートを導入するなど取り組みが広がり始めている。

 府の担当者は「精神障害者の不調には、本人も周囲も気づきにくい。シートを通じてコミュニケーションを深め、安定した障害者雇用に役立ててほしい」と話している。

 改正障害者雇用促進法 障害者に対する差別の禁止や職場で働く際の配慮を義務づけることを柱に、平成25年6月に成立。30年4月からは、これまで知的・身体障害者だった雇用義務対象に、精神障害者が加わる。また、雇用率は民間企業(従業員が45・5人以上)で現行の2・0%から2・2%、国や地方公共団体では2・3%から2・5%に引き上げられる。

産経ニュース


市民グループ要望「所得で助成制限を」 障害者バス・タクシー券 /静岡

2018年01月28日 12時57分37秒 | 障害者の自立

 浜松市の市民グループ「浜松の福祉を考える会」(村松良子代表)は、障害者を対象にバス・タクシー券を助成する市の制度の見直しについて、市に障害者手帳などの等級ではなく、所得に応じて制限することを求める要望書を提出した。

毎日新聞   2018年1月27日


障害者議員 「合理的配慮」のモデル案 事例集作成へ

2018年01月28日 12時53分45秒 | 障害者の自立

 「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク」(代表=伝田ひろみ・さいたま市議)は27日、さいたま市内で総会を開き、障害のある議員に対する「合理的配慮」のあり方を示すモデル案を取りまとめた。メンバーの議員の経験を基に、事例集を作成することも確認した。

  4月をめどに全国市議会議長会や全国町村議会議長会にモデル案と事例集を送付し、各地の議会で反映されるよう働きかける。モデル案は議場内の段差解消や介助者の同席などに理解を求めているほか、聴覚、視覚障害者への情報保障について当事者の希望を十分尊重するよう訴えている。

 車椅子で活動する伝田代表は総会後、「市民の声を代弁する議会は、多様な議員で構成される方が良い。そのための環境整備が必要だ」と語った。

毎日新聞   2018年1月27日


ピュアな感性、芸術に 仙台で知的障害者の作品展 31日まで

2018年01月28日 12時44分24秒 | 障害者の自立

 知的障害者が制作した絵画や工芸を展示する「ピュア・ハーツアート展」が26日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで始まった。色や形に工夫を凝らした約300点が並ぶほか、実際に制作の過程を披露するデモンストレーションもある。31日まで。
 市知的障害者芸術文化協会の主催。障害者施設の利用者や特別支援学校の生徒らが出展した。
 宮城県知事賞に選ばれた将監中の佐々木翼さんの絵画「ゲンゴロウと仲間たち」は、大小17匹の昆虫の羽や触角の模様を点描で表現。さらに画面全体を青や緑の絵の具でにじませ、柔らかい雰囲気があふれる作品に仕上げた。
 市長賞を受けた宮城県古川支援学校の荻原李玖さんは、枝に止まって翼を広げる高さ約70センチのタカの像を制作。本物の羽を貼り付けた躍動感あふれる姿が目を引く。
 同協会の担当者は「展示を通じて知的障害者への理解を広げたい」と話した。ピュア・ハーツアート展は21回目。無料。

知的障害者が描いた絵などを並べた展覧会

2018年01月27日   河北新報


希少、国産キクラゲ味わって 滋賀・野洲、障害者ら栽培

2018年01月28日 12時36分41秒 | 障害者の自立

 滋賀県野洲市のNPO法人「陽だまり」が運営する就労継続支援A型事業所(同市北桜)で、精神・知的障害のある利用者らがキクラゲを栽培し、販売している。同法人によると、市販のキクラゲの大半は中国産で、国産は希少といい、「栄養価も高く、ぜひ味わって」とPRに力を入れている。

 同事業所は2015年春の開所時に、採算性の高いキクラゲと需要のあるシイタケの栽培に注目し、野洲と甲賀市甲南町の2カ所のビニールハウスで育て始めた。キクラゲは野洲、シイタケは甲賀が中心で、利用者15人が携わっている。

 キクラゲの菌床は、鳥取県の障害者福祉施設が製造したものを購入。2~3週間かけて育て、毎日収穫する。ハウス内は気温を20度前後に保ち、湿度や二酸化炭素の濃度を徹底管理している。

 シイタケの販売は堅調だが、キクラゲは「身近な食材ではないためか、なかなか販路が広がりにくい」とサービス管理責任者の上西窪安子さん(58)。徐々に地元のスーパーや直売所での取り扱いも増えており「鍋に入れてもいいし、生キクラゲなら湯通ししてポン酢で食べてもおいしい」と提案する。販売量を増やすことで、利用者の給与アップにつなげたいという。

 生キクラゲは50グラム120円。乾燥キクラゲは18グラム350円。同事業所077(586)3206。

ビニールハウスで栽培しているキクラゲを収穫する利用者

2018年01月27日   京都新聞