名取市高舘川上に26日、イチゴ観光農園「ラ・フレーズ」がオープンした。運営する一般社団法人「こねくと」によると、市内でイチゴ狩りができる農園は初めて。障害者就労支援施設として障害のある人が手入れや接客をするのも特徴で、従業員のもてなしを受けながら、来園客がイチゴ摘みを楽しんだ。
「こねくと」は2015年、障害者に仕事や技能訓練の機会を提供する「就労継続支援B型事業所」を開き、地元企業から食品加工や運搬業務などを受託。
毎日新聞 2019年1月27日
名取市高舘川上に26日、イチゴ観光農園「ラ・フレーズ」がオープンした。運営する一般社団法人「こねくと」によると、市内でイチゴ狩りができる農園は初めて。障害者就労支援施設として障害のある人が手入れや接客をするのも特徴で、従業員のもてなしを受けながら、来園客がイチゴ摘みを楽しんだ。
「こねくと」は2015年、障害者に仕事や技能訓練の機会を提供する「就労継続支援B型事業所」を開き、地元企業から食品加工や運搬業務などを受託。
毎日新聞 2019年1月27日
障害者雇用の水増し問題を受け、県教委は障害者の雇用を増やすため、2018年度の約10倍にあたる約3億円を19年度当初予算案に盛り込む方針を固めた。採用数を増やすほか、障害者の業務を調整・支援する職員も増員する。
昨年、県教委が雇用実態を調査したところ、障害者手帳の写しを提出させるなど国のガイドラインに沿った形で障害者数を把握していなかったことが判明。
毎日新聞 2019年1月27日
障害者雇用をテーマにした岐阜県主催の企業見学会・情報交換会が、自動車用アルミダイカスト部品メーカーの美濃工業の坂本工場(中津川市茄子川)で開かれ、東濃地域の企業や団体などの担当者16人が障害者を雇用する際の支援方法などについて理解を深めた。
本年度は、昨年6月の揖斐郡大野町の企業に続いて2回目の開催。美濃工業は本社を含む市内3工場で769人の従業員がおり、障害者雇用数は21人。部品の加工などでベテラン従業員と同じ作業量を日々こなす人や、日勤だけでなく夜勤に入る人もいるという。
同社担当者は、障害の有無にかかわらず分かりやすい作業システムを取り入れていることを紹介した上で「焦って教えても覚え切れない人もいる。一つ一つの作業を確実に理解してもらいながら進めている。障害者雇用はうまくいかないから雇わないという考えでは先に進まない」とアドバイスした。
工場内を見学し、障害者雇用について理解を深める参加者ら
2019年01月28日 47NEWS
「災害と障害者のつどい」(兵庫障害者センター主催、神戸新聞厚生事業団後援)が27日、神戸市中央区のあすてっぷKOBEであった。阪神・淡路大震災を教訓に、障害者ら要配慮者の受け入れ先として自治体が定める「福祉避難所」の課題を中心に討議した。
福祉避難所は、避難生活で命を落とす災害関連死の多発を受けて導入が進み、県内では昨年4月時点で965カ所に上る。華頂短大(京都市)の武田康晴教授は「混乱すると、配慮が不要な人も避難してくる」と懸念。対策として一般避難所のバリアフリー化や、避難所で活動する「災害派遣福祉チーム(DWAT)」を紹介した。
人と防災未来センター研究員らが、県内の福祉避難所の実態調査(回答率4割弱)を報告。「ハザードマップで周辺に危険がない」と答えたのは3割強▽7割強が受け入れスペースとしてプライバシーが不十分な大部屋を想定▽5割近くは水や非常食を備蓄していない-などの問題を伝えた。
運営施設が福祉避難所の指定を受けているジェイエイ兵庫六甲福祉会(伊丹市)の社会福祉士は「要配慮者の範囲や備蓄品が自治体によって異なる」と指摘し、「必要な物資や人材、移送手段の確保について自治体との事前協議が必要」と訴えた。
晴れやかな笑顔で日の丸を大きく背中に掲げた。先月、米カリフォルニア州で開かれた障害者サーフィン世界選手権の表彰式。サーフボードに立つことができるクラスの女子部門で、二〇一七年大会に続く優勝を果たした。
「君が代を流すことができて良かった。応援に来てくれた現地の日本人が一緒に歌ってくれ、感動しました」。プレッシャーをはねのけてつかんだ連覇は、「由比ケ浜にバリアフリービーチを造りたい」という夢のための「有言実行」でもあった。
生まれた時から左股関節が脱臼している状態で、骨や関節の変形に伴い痛みなどが出る「変形性股関節症」という障害がある。リハビリの一環にと三歳からスイミングスクールに通い、小学生の頃には「水に携わる仕事に就きたい」と考えるようになった。
高校三年で資格を取得した日赤の水上安全法救助員として、派遣先の鎌倉・稲村ガ崎でサーフィンに出合う。本格的にロングボード競技を始めたのは二十七歳の時。大会出場を重ね、一〇年からはプロとして国内外を転戦した。
転機となったのが、カリフォルニア州で開かれ、初出場で初優勝した一七年の障害者サーフィン世界選手権だった。各国の選手が障害のある子どもたちを指導する教室があり、驚いた。普段、スイミングスクールで教えているが、「障害のある人が障害者を教えるイメージがなかった」。
現地の環境にも刺激を受けた。誰もが自由に海に親しめるよう、砂浜にはマットが敷かれ、貸し出しの車いすが常備されている。トイレの位置やシャワーの使い勝手にも配慮があった。こうした取り組みは、日本ではまだ、ごくわずかだ。
昨年十月には由比ケ浜で、障害のある人を対象にしたサーフィン体験会を初めて開いた。全盲や脳性まひなどの小学一年から五十代までの十人が、ボランティア約四十人と共に参加した。「またやりたい」。双方から声が上がった。
夢の実現に向け、仲間と準備を進めている。「子どもを抱っこできるうちにいろいろな所へ連れて行きたいとか、海の家でみんなで楽しみたい、という声を聞く。海に来る人たち誰もが、楽しめる環境をつくりたいんです」 (北爪三記)
1972年 藤沢市で生まれる
75年 スイミングスクールで水泳を始める
2000年 ロングボードで本格的にサーフィンを始める
10年 プロサーファー登録
14年 日本サーフィン連盟湘南鎌倉支部長に就任
17年 障害者サーフィン世界選手権のAS-1女子クラスで初優勝
18年 同大会2連覇