ゴエモンのつぶやき

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アスリートに多い摂食障害  女子選手の健康問題、予防と早めの対応を

2019年01月28日 13時29分42秒 | 障害者の自立
シンポジウム「思春期の運動性無月経を考える」より

 日本産科婦人科学会や日本スポーツ協会などでつくる「女性アスリート健康支援委員会」(川原貴会長)が去る12月に開いたシンポジウム「思春期の運動性無月経を考える」で、討論テーマの一つに取り上げられたのが摂食障害の問題だ。女子選手が体の利用可能エネルギー不足に陥るとき、運動性無月経とともに、摂食障害にかかるケースは目立つ。登壇した専門家たちは、運動量に見合う食事を取らないエネルギー不足の予防を呼び掛けるとともに、摂食障害が疑われる場合にも、精神科医受診につなげるなど早期の対応を取る必要があると強調した。

 ◇目立つ体操や陸上、フィギュアの選手

 女性アスリートは一般の人に比べ、摂食障害を発症するリスクが2~3倍高いとされる。シンポジウムで産婦人科医の立場から報告した百枝幹雄・聖路加国際病院副院長によると、10代後半から20代前半にかけ、持久系、審美系、体重階級制のスポーツに参加する選手に摂食障害が目立つという。

 「体操、陸上長距離、フィギュアスケートといった特定のスポーツの選手が摂食障害に関係しやすく、摂食障害になりやすい人が特定のスポーツに魅力を感じやすい」と百枝副院長。競技力向上のため過度に体重・体脂肪を落とす「軽量化戦略」についても、摂食障害を招く理由の一つだとの認識を示した。

 1日当たりの利用可能エネルギー(エネルギー摂取量―運動によるエネルギー消費量)を、除脂肪体重(脂肪組織を除いた体重)で割った数値が、1キロ当たり30キロカロリーを切ると、エネルギー不足で無月経が起きる可能性が高まるといわれる。無月経だと、摂食障害にかかっている人の割合も高い。

 百枝副院長は体格指数(BMI)17.5、思春期の標準体重の85%を下回った場合に、エネルギー不足が疑われると説明。BMI17.5未満のアスリートの4人に1人が無月経との調査結果も紹介した。

 さらに、「無月経は(競技力向上に)好都合だと思っている選手や指導者が多い」と、体の「SOS」が放置されやすい傾向を指摘。摂食障害についても「アスリートはもともと肉体的、精神的に強いので、顕在化したときには、かなり重症化してしまっている」と述べ、適切な対応が遅れるリスクに警鐘を鳴らした。

糖質が不足しがちな食行動

 公認スポーツ栄養士の小清水孝子・大妻女子大教授は、エネルギー不足に陥る女性アスリートの食行動の一端を紹介し、注意を促した。強化期間で運動量が増えたのに食べる量が追い付かない、競技パフォーマンス向上のため過度に減量する、といったケースが問題になるという。

 小清水教授は「日常的に極端な小食が長期間続いた場合、ある日突然、体重が減らなくなる。体重が減らないから、もっと食事を減らそうという負のスパイラルに陥り、選手引退までいってしまう選手もいる。極端な小食は早めに抜け出すことが大切」と話した。

 栄養の偏りも目立ち、今の選手たちはご飯やパン、麺類など炭水化物の摂取を控えることが多いという。エネルギー源となる糖質は不足しがちだ。

 「肉や卵を食べても、とにかく糖質を嫌がる。ゼロキロカロリーとうたう食品は好きだが、ご飯は食べない選手は要注意」「極端な例では、おにぎり1個とポテトチップス1袋があると、重量が軽いからとポテトを食べてしまう選手もいる」などと実情の一端を明かした。

 小清水教授は「ほとんどの選手は食事量が少ないので、まずは摂取量を把握して、ご飯やパンを食べることから始め、その上で、おかずや野菜も食べる基本的な食事に」と、栄養士として取る対応の流れを説明。「いきなり300キロカロリーから600キロカロリーを増やせと求めるのは厳しいので、本当はおにぎり三つ食べてほしいけれど、まずは一つから、といった感じで、手探りでやっている」と述べた。

 エネルギー不足を予防するためには、スポーツ医・科学の専門スタッフと栄養士が連携し、定期的に食事やトレーニング、体組成や骨量、月経状況などを評価していくことが本来望ましい。小清水教授は「すごくきつい練習をした後に、ご飯を食べられなくなる選手がいる。そういうときは、食事時間を長く取るとか、食べやすいメニューをつくるといった工夫も必要」「成長曲線から見て、あまりにも体重が増えない時にも、食事量をしっかり考えないといけない」と注意点も挙げた。

本人は認めたがらず、過食症の場合も

 精神科医で摂食障害に詳しい西園マーハ文教授は、中学時代から陸上競技の選手だった高校生の例を交え、診療現場の実情を報告した。「一般に摂食障害の本人は病状を否認し、治療の必要性を認めないことが多い」と説明。「怒ったり悲しんだりという内的感情に気付きにくく、疲労感が消えて過活動になり、コーチに言われたこと以外の朝練をやったりする」「100グラムでも体重が増えたら死ぬしかない、といった極端な認知をする」などと症状例を挙げた。

 アスリートの摂食障害には、低体重になる神経性やせ症だけでなく、「むちゃ食い」が見られる神経性過食症のケースも多く、見た目では分からないため、見逃されがちだという。体重を減らすために嘔吐(おうと)するという、過食の代償行動も見られると、西園マーハ教授は指摘した。

 摂食障害が起きる背景については「パフォーマンスを上げたい、きれいになりたいといった低体重への期待だけはなく、完全主義の本人の自信のなさや、親との関係なども影響する」と分析。「病的な本人の考えに同調するのではなく、治療を前に進めていくことが求められる」と説いた。

 無月経の場合と同様に摂食障害についても、学校現場が問題を拾い上げ、医療と連携して対応していくことが望ましい。西園マーハ教授は「家族も完全主義で本人の問題に気づきにくいことがある」と注意を促し、「通院したらレギュラーを外されるといった恐れから、どうしても受診が遅れやすい」とも指摘した。

 摂食障害になった選手は、引退後に身体的な合併症やうつ病などに苦しむケースも多いという。その意味でも、早期発見と早期治療が大切だ。今回のシンポジウムでは、トップレベルのマラソンランナーだった元選手が菓子などの万引きを繰り返し、現役時代からの摂食障害の影響が指摘された事件も話題になり、「過剰な軽量化戦略の被害者」(山内武・大阪学院大教授)との声も上がった。

 シンポジウムを締めくくったのは、日本スポーツ協会のヨーコ・ゼッターランド常務理事を座長に行われた総合討論。百枝副院長、小清水教授、西園マーハ教授の3人は「ぜひ無月経になる前からの月経の不調を(SOSの)サインとして考えてほしい」(百枝副院長)「本人が何を一番困っているかを誰かが聞き取らないと、治療が進まない」(西園マーハ教授)などと、健康問題の予防と早期対応の必要性を改めて強調した。ゼッターランド常務理事も「現役の選手や指導者はパフォーマンス向上に集中しがちだが、競技生活は人生の一場面でしかない」と述べ、生涯の健康を考えた対応を現場の関係者に求めた。

本人は認めたがらず、過食症の場合も

 精神科医で摂食障害に詳しい西園マーハ文教授は、中学時代から陸上競技の選手だった高校生の例を交え、診療現場の実情を報告した。「一般に摂食障害の本人は病状を否認し、治療の必要性を認めないことが多い」と説明。「怒ったり悲しんだりという内的感情に気付きにくく、疲労感が消えて過活動になり、コーチに言われたこと以外の朝練をやったりする」「100グラムでも体重が増えたら死ぬしかない、といった極端な認知をする」などと症状例を挙げた。

 アスリートの摂食障害には、低体重になる神経性やせ症だけでなく、「むちゃ食い」が見られる神経性過食症のケースも多く、見た目では分からないため、見逃されがちだという。体重を減らすために嘔吐(おうと)するという、過食の代償行動も見られると、西園マーハ教授は指摘した。

 摂食障害が起きる背景については「パフォーマンスを上げたい、きれいになりたいといった低体重への期待だけはなく、完全主義の本人の自信のなさや、親との関係なども影響する」と分析。「病的な本人の考えに同調するのではなく、治療を前に進めていくことが求められる」と説いた。

 無月経の場合と同様に摂食障害についても、学校現場が問題を拾い上げ、医療と連携して対応していくことが望ましい。西園マーハ教授は「家族も完全主義で本人の問題に気づきにくいことがある」と注意を促し、「通院したらレギュラーを外されるといった恐れから、どうしても受診が遅れやすい」とも指摘した。

 摂食障害になった選手は、引退後に身体的な合併症やうつ病などに苦しむケースも多いという。その意味でも、早期発見と早期治療が大切だ。今回のシンポジウムでは、トップレベルのマラソンランナーだった元選手が菓子などの万引きを繰り返し、現役時代からの摂食障害の影響が指摘された事件も話題になり、「過剰な軽量化戦略の被害者」(山内武・大阪学院大教授)との声も上がった。

 シンポジウムを締めくくったのは、日本スポーツ協会のヨーコ・ゼッターランド常務理事を座長に行われた総合討論。百枝副院長、小清水教授、西園マーハ教授の3人は「ぜひ無月経になる前からの月経の不調を(SOSの)サインとして考えてほしい」(百枝副院長)「本人が何を一番困っているかを誰かが聞き取らないと、治療が進まない」(西園マーハ教授)などと、健康問題の予防と早期対応の必要性を改めて強調した。ゼッターランド常務理事も「現役の選手や指導者はパフォーマンス向上に集中しがちだが、競技生活は人生の一場面でしかない」と述べ、生涯の健康を考えた対応を現場の関係者に求めた。

1/26(土)  障害者ドットコムニュース


双極性障害〜社会復帰から悪性症候群にかかるまで

2019年01月28日 12時36分13秒 | 障害者の自立

うつ状態から双極性障害に移行し自宅療養を4年程行った後に、就労移行支援事業所に数ヶ月ほど通いましたが体調が悪い日が多く休むことが多くなった時、私は就労移行支援事業所を辞めるという決断をしました。そんな中で幸運にも派遣での仕事得た私が悪性症候群に発症することになった経緯をお話しします。

就労移行支援に通所するに至った経緯

平成26年2月頃私はハローワークで仕事を探していました。仕事が中々決まらない中でハローワークの職員さんが私に助言をしてくださいました。「就労継続支援A型で探してみたことはありますか?」私は就労継続支援A型事業所に興味を持ち、新大阪の事業者に連絡して面接に臨みました。その結果、ブランク期間が長いのでA型で雇用することはできないという結果に終わり、まずは就労移行支援に通所して体調が整えばA型就労継続支援にステップアップできるという内容でした。

就労移行支援事業所からのドロップアウト

平成26年11月頃私は就労移行支援事業所のサービス管理責任者に通所を辞めるという決断を伝えました。当時の私の精神状態では安定通所も望めない不安定なものであり、週に1日は休むといった具合で通所率は90%くらいでした。

自暴自棄!?間違った暴露反応妨害法で健康に

私は就労移行支援事業所を辞めた後、自暴自棄になったのか向精神薬の服用をしませんでした。間違った暴露反応妨害法により完全断薬したのです。スキームはこうです。

(A)精神疾患を治療するには薬が必要!!
(B)薬を飲まないと離脱症状がでて余計にしんどい状況になる。
(C)ここまでしんどいのは薬のせいかも知れない??
(D)あれ?断薬しても離脱症状起きないな・・・。

上記の(A)〜(D)のループさせた行程を自分で勝手に行い、向精神薬の全部を漸減して完全断薬に成功したのです。

運に恵まれた。派遣の仕事を選考過程なしでGET

完全断薬した後もしばらく体調不良の時期が続きました。就労移行支援は辞めたものの職探しはしておりました。複数の派遣会社に登録していたもののブランク期間の事を尋ねられ苦しい言い訳をして落ちることが続きました。しかし、平成27年4月派遣会社から1本の電話が私の人生の転機でした。それは面接選考が無い企業様で私が希望すれば採用して頂けるという内容でした。この時、私の預金残高はほぼ無い状態にまで減少していたので正に救いの神が降臨したように思い二つ返事で働かせて頂きました。

いきなり7時間45分勤務残業無しはスモールステップ??

平成27年5月の連休明けから5ヶ月という期間で、契約書は3ヶ月毎に交わすクォータ—契約でした。昔やっていた仕事に内容は近いとはいえ、やる事は全く違うので体調に不安を抱えながら勤務しておりましたが、幸運にも派遣先から現状の仕事段階では残業はしてはならないとお達しがあり、9時出勤で17時45分退勤の日々が続きました。就労していないゼロの状態からフルタイムに近い勤務で、所謂垂直立ち上げを行った私の心身、昔とった杵柄とはよくいったもので、やり方は知っているというだけで意外と普通に勤務できていました。

心身の回復はある日突然やってきた。

当初、同じ派遣元から3人派遣され契約期間目安は5ヶ月だと言われていましたので、9月から違う職場を探し始めた私。担当営業の「これからどうしますか?」の問いに新しい職探しをする旨を回答する私。仕事しないとご飯が食べられないのですから。そして、ほぼ次の仕事が決まりかけた頃に事態は動きました。なんと、私が更新を前提としておらず職探ししていることが耳に届いたらしく、トイレの前で待ち伏せされ慰留を受けることになりました。

私は悩みましたが、仕事ぶりを認めて頂けたと素直に飲み込み契約を更新しました。その後、派遣開始から5ヶ月目の終わりが差し掛かった時点で機材の都合で平日は出張でホテル暮らし、週末は自宅に帰る日々が半年程続きました。出張6ヶ月の期間の最初の1ヶ月目のある日、突然私の心身を蝕んでいた抑うつ気分が蒸発したように、とってもスッキリした気分になったのです。

悪性症候群は突然に

平成27年11月頃からスッキリした気分になった私は順調に仕事をこなせていたと思います。半年間の出張を終え、大阪に戻って来た後も事業所内での勤務地変更などもありましたが、平成28年11月くらいから異変が始まりました。仕事上のストレスも少しあったのかも知れません。最初は3人でやる仕事を2人に縮小され、閑散期は1人で現場仕事をしていましたが、繁忙期になり、1人では捌けない状態に陥った時に補充された人員は、仕事を発注している会社が雇った派遣社員でした。私は仕事を受注している側の派遣社員ですので、道理でいえば指導はできないのです。発注先の社員から指導を公にお願いされれば引き受けるのですが、私の頭でっかちの部分がそれを許しませんでした。また、仕事は増えているのに使用できるパソコン台数も減らされ13.1インチのノートパソコン1台で仕事をする非効率さもあり私は途方に暮れていました。本当にノートパソコン1台では仕事にならず、最低でもノートパソコン2台が必要な環境だったのです。

平成27年11月19日(土)ガンダムORIGIN 4の劇場公開日に異変が起こりました。頭の思考回路が完全におかしくなっていたのです。人と喋っている時の感覚からおかしかったのです。例えばAさんが私に「明日、職場に就いたら朝一にはこの仕事をお願いしたい。」と言ったとします。そして私の頭の中で無意味な変換が始まるのです。「お願いしたい。この仕事を朝一に職場で明日」こんな感じに変換されるのです。この時私は躁状態のピークであったのかも知れません。

顕著だったのが発明妄想です。平成27年11月19日(土)朝一に映画鑑賞して終わり次第休日出勤でした、そして家に帰り発明したい内容をマインドマップした時、双極性障害の特性である観念奔逸が炸裂して一気に全身状態が悪化していきました。平成27年11月21日全身状態が悪化していながらも出勤。なんとか通常業務を終えた後、帰宅時に問題が発生しました。家に帰ろうとしても帰れないのです。地下鉄の駅で乗り換えが必要なのですが、注意を払おうと意識しても乗り換えする駅を乗り過ごすのです。乗車駅→乗り換え駅で駅に到着していることを認識できずに通過する。これを何回も繰り返してしまいました。多分1〜2時間程格闘していたと思います。

何とか家に帰宅してもマインドマップが面白くて止められない状態が続き、とうとう私は錯乱を起したのでした。気づいたらパソコンと会話しているような状況でした。パソコンとの会話を終え、今度はスマートフォンと会話するような状況になりました。昔、Androidのスマートフォンで1文字検索した場合、フィードバックを伝える画面が表示されていましたが、夜中永遠とその工程を水分も摂らずに行っていたのでした。夜が明け、妻と子どもが起きてきた頃には既に廃人になっていました。訳の分からない事を紙に書こうとする自分とそれを阻止する妻。そんな修羅場でした。

22日の朝、妻に「仕事休むなら派遣元に連絡しなよ」と言われましたが、連絡したかどうかの記憶は私にはありません。その後の私は完全に意識障害になっていました。当時小学6年生の子どもに私誰だか分かる?と尋ねられ私は「パスワード」と答えたそうです。その後に断片的な記憶が残っているのが、なぜか突然母親が現れたシーン、救急隊員に囲われたシーン、病院の急性期病棟の入り口をくぐった時のシーンなどの断片的なスクリーンショット的な記憶だけあります。
※日付を断定して書いてはおりますが意識障害下での曖昧な記録に基づいておりますので若干のずれはあります。

3週間意識不明

私が目覚めて意識がはっきりした時、3週間程の日が経っていました。ベッドには拘束用のベルトで身体拘束されていました。入院日時を確認した所、11月25日となっていました。悪性症候群と横紋筋融解症を患っていたそうです。横紋筋融解症は横紋筋という筋肉が溶ける症状で尿道カテーテルを通じて排出された尿の色は真っ黒であったと聞きました。体重は20キロ程落ちていました。

発生原因は不明

悪性症候群は向精神薬の開始、中断に伴って発症することが多く、2年間も薬を全く飲んでいなかったため原因は不明です。と主治医に告げられました。悪性症候群は発生機序が解明されていないので、私のようなケースは珍しすぎるのだろうと思います。

結構、長文になりましたので今回はここまでにしたいと思います。自分の判断で薬を止めることの危険性、主治医にそのことを伝えていなかった結果の重大性に焦点を当てて読んで頂ければと思います。次、機会がありましたら急性期病棟、慢性期病棟、解放病棟に入院して回った体験談を投稿させていただければと思います。

障害者ドットコムニュース


開設8カ月で軌道 袋井・障害者「NAGOMIカフェ」

2019年01月27日 16時46分46秒 | 障害者の自立

 障害者らが調理や接客にあたる袋井市堀越三の喫茶店「NAGOMIカフェ」が、オープンから八カ月を経て軌道に乗ってきた。障害者就労支援施設「なごみかぜ工房」(同市小山)の分場として、昨年六月にオープンしたが、工房の手作り食パンによるトーストセットや、自家栽培の野菜のサラダ、地元産の紅茶も好評だ。

 喫茶店は、社会福祉法人「なごみかぜ」が、障害者に地域で働く場を確保しようと設けた。十、二十代の女性利用者二人とカフェのスタッフらが交代で業務に当たる。

 カフェのメニューはコーヒー、紅茶、ジュースなどのドリンク類と、グラタン、スパイシーな野菜カレーなどの料理がメイン。手作りアイスなどのデザートもある。季節がらホワイトソースグラタントーストが一番人気だという。大場保治理事長は「働く力をつけ、一般就労につながれば」と話している。

 木をふんだんに使った店内は温かみにあふれた雰囲気で、テーブル席を中心に約六十席ある。障害者が、職業訓練で手作りした刺しゅう入りハンカチなど、オリジナル商品も販売している。

 営業は火曜-金曜の週四日。午前十一時~午後四時。(問)NAGOMIカフェ0538(67)8312

8カ月たち調理や接客も板に付いてきた

2019年1月26日        中日新聞


馬と触れ合い、心癒やす 障害者就労支援事業所、益田・馬事公苑跡地に来月開設 

2019年01月27日 15時59分20秒 | 障害者の自立

さんさん牧場

 昨春廃止された益田市立馬事公苑の跡地(同市高津3)で、精神障害者らがスタッフとして従事し、障害者向けのホースセラピー事業などを行う就労継続支援A型事業所「さんさん牧場」が来月オープンする。近くで精神科の松ケ丘病院を経営する社会医療法人「正光会」が開設。15年間続けたホースセラピーなどを継続させたい同市と障害者の雇用の場を増やしたい法人の考えが一致し、市から跡地の10年間無償貸与を受けて実現した。

 1982年の国体馬術会場だった馬事公苑は、翌年から市が市内の乗馬クラブに委託して運営。


労働政策審議会 障害者雇用分科会が開催

2019年01月27日 14時05分51秒 | 障害者の自立

労働政策審議会 障害者雇用分科会とは?

 労働政策に関する調査審議を行う労働政策審議会にて、2019年1月18日、「今後の障害者雇用対策の在り方について」をテーマに障害者雇用分科会が開催されました。
 この労働政策審議会とは、2001年1月6日に厚生労働省設置法第6条第1項に基づき設置されたもので、厚生労働大臣が任命する30名の委員で組織され、任期は2年と定められています。また、審議会には、次の7つの分科会が置かれています。
・労働条件分科会 ・安全衛生分科会 ・勤労者生活分科会 ・職業安定分科会
・障害者雇用分科会 ・職業能力開発分科会 ・雇用均等分科会
 分科会ごとに、それぞれの調査審議が行われ、「障害者雇用分科会」においては、障害者の雇用の促進、その他の職業生活における自立の促進に関する調査審議が行われます。

「今後の障害者雇用対策の在り方について」をテーマに障害者雇用分科会が開催

 2019年1月の開催を含む計3回にわたるこの障害者雇用分科会では、民間企業における障害者雇用の促進に関して「現行制度に係る課題・提言・指摘」と「今後の対応・方針」が話し合われました。
 いくつか具体例をご紹介します。

【課題・提言・指摘1】
障害の特性から、中長期にわたり現行の雇用率制度の対象となる働き方(週所定労働時間20時間以上の勤務)に移行できない者や、こうした働き方を求められること自体がストレスに繋がる者が一定程度見られる。
また、週所定労働時間20時間未満の就労であれば働ける者や、働く意欲をもって前向きに就職に取り組めるようになる者が一定程度見られる。
【今後の対応・方針】
週所定労働時間20時間未満の障害者の雇用に対して、納付金制度において評価・支援する仕組を創設してはどうか。その場合、
・支給額は、調整金との均衡等を踏まえ、どのように考えるべきか。
・中長期にわたり20時間以上の勤務に移行できない者等も見られることを踏まえ、支給期間についてどのように考えるか。
・週所定労働時間の下限を設定すべきか。

【課題・提言・指摘2】
中小企業における障害者雇用を進めていくためには、従来からの制度的枠組みだけでなく、個々の中小企業における障害者雇用の進展に対する社会的関心を喚起し、経営者の障害者雇用に対する理解を深めていくとともに、こうした取り組みを進めている事業主が、社会的にさまざまなメリットを受けられるようにしていくことが必要であると考えられる。
【今後の対応・方針】
障害者の雇用に関して優良な取り組みを行う中小企業事業主を認定する制度を創設してはどうか。その際、認定のメリットとして、たとえば公共調達におけるメリットの付与等、どのように考えるか。

 このように、より多くの障害者が安定的に長く働き続けるための制度の見直し、中小企業における障害者雇用促進のための制度の創設などが対応策としてあげられています。
 また、厚生労働省が開催する「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会」の報告も行われ、その中で「障害者が長く安心して安定的に働き続けられる環境整備に繋げる制度の在り方」について言及されており、国主導の障害者雇用促進への取り組みが期待されます。

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