数量表現を含めた名詞について(2)

2008年10月09日 13時26分01秒 | 文法的整理
of の使い方を辞書で調べる。前述のあるでは、二つの説明がある。 a pint of beer は部分の概念で整理。ところが、three acres of land 、a basket of strawberriesは「分量・内容」という項目で、・・・・の量の、・・・の入った・・・を含んだ、という説明がある。結果的にはそうなるのだとして、なぜそうなるのかという原理的説明がない。ただ覚えるしかない。私は原理的な説明が求めている。何で、そんな説明になるのか疑問に思える。一つにまとめるべきではないかと思う。部分の概念にです。ある大辞典では、a pound of sugar,a cup of tea を「物質・材料」をあらわすと分類している。それだと、「砂糖という物質からなる1ポンド」と考えさせるのでしょうか。かなりにアバウトだと批判したくなる。

さて、A of B の構造で、Bに数量が入る英語についてですが、講談社の辞書を見ていると、a girl of ten(years), a family of five, a farm of 100 acres,distance of seven miles の例が出ていて、of+名詞で、形容詞句を造るとあり、・・・をもった、・・・・のある、という事になると説明がある。 a man of ability と同じだと分類している。an expenditure of & 15,000 について、自分なら「同格(的)」に解釈すると先に述べましたが、この辞書の説明を参考に出来るのでしょう。なぜ、辞書の言うようになるのだという原理的な考え方は辞書には書いていないのですが。私的には、同格とは不正確ないいようですが、同格的な使い方をするのだ、としておきます。ひとそれぞれに、納得の仕方があるものです。
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from today's Nikkei

2008年10月09日 08時38分40秒 | 新聞記事から
世界10中銀、同時利下げ 政策金利0.5%軸、日銀は資金供給 市場混乱で協調

Six central banks in the U.S. and the Europe,including U.S. Federal Reserve Board and European Central Bank, made an announcement on October 8 that they will cut their interest rates as an emergency measure in a coordinated way.It is aimed at curbing the turmoil in the monetary and capital markets,such as stock prices' plunging going on simultaneously in the worl markets, which was trigrered by the U.S. and the Europe-originated financial crisis.Specifically,they reduced their each policy interest rate by 0.5%. Some developing countries including China participated into this movement,and then after all,the measure this time is being carried out by a total of 10 of countries and area including the participants from the U.S. and the Europe, which is extremely unusual case. Ahead of the the G-7 financial ministers and central bamnk govenors meeting held on October 10, coordinated policy on this isssue among major countries has entered into a new stage.Bank of Japan doesn't participate in the measure this time, but it will cooperate with the movement by taking some measures like increasing the supply of fund into the market.

注:A-originated というのはA発のという意味になると思い込んでいるわけですが、間違いかも知れません。絶対間違わない言い方だと、the U.S. and the Europe-originated financial crisisは、the crisis which was originated from the U.S. and the Europe.があると思います。A-originatedがA発となるのが正しいとしても、その理由は自分にはわかりません。正確にはfrom-A-originated 又はin-A-originated なのでしょうか?それだと合点がいきます。
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数量表現を含めた名詞について

2008年10月09日 06時04分06秒 | 文法的整理
two cups of coffeeとかa piece of paperとかのいわば古典的表現についてはまあよろしいのですが、現代の英語ではもっと複雑な英語表現が飛び交っています。
例えば、以下の表現は、最近新聞記事から拾ったものです。

①・sold 3.6 tons of the eels to three firms....
②・resulting in about 47.8 million yen of unnecessary spending by the   
 public corporation
③・a handful of personnel to Sudan...
④・an expenditure of $ 15,000 on the new car
⑤・the equivalent of $ 5.5 billion
⑥・failed to pay a total of 96.4 billion....

これを観察すれば分かるのですが、①~③と、④~⑥は型が違っています。
A of B のたとえで言うなら、①~③はAの方に、数量表現を含む名詞がきています。(handfulも名詞です。一握りの量という名詞です。)two cups of coffee,a piece of paper と同じです。ところが、④~⑥は、逆にBの方に数量表現を含む名詞がきています。

ついては数量表現を伴う英語を使い切るには、この両者を理解しなければいけません。
そこで問題となるのが、前置詞of の理解です。of は前置詞の王様といわれているくらいで一番使用頻度の高いものです。が、よく考えると、分からないところが多いものであります。

まず、①~③のパターンについてです。
ジーニアス英和辞典では、「部分」の概念で説明しています。A of B はA量(数)のBだというのです。その考え方は、より正確には、BのうちのA部分だという考え方からくるというものなのでしょう。a yard of cloth,a pint of beer, a pound of butterなどの例が挙がっていますが、普通1ヤールの布、1ポンドのバター、1パインとのビールといいますが、より正確には、布のうち1ヤール分、バターのうち1ポンド分、ビールのうち1パイント分、というのだと、言いたいのでしょう。

この説明は納得がいくのです。もともとのofの原義は「・・・・・から離れて」というのであるという説明と合致します。

これでいくと、上述の例の①~③は以下のとおりだといえます。
①3.6トンのうなぎを3社に売った。(より正確には:その問題となっているうなぎのうち3.6トン分を3社に売った。)
②その結果その公共団体では4780万円の不要な支出をした。(より正確には:その公共団体では不要な支出があったのですが、そのうちの4780万円分はその結果生じたものです。)
③一部の職員をスーダンへ。(より正確には:職員のうちの一部をスーダンへ。)
となります。

問題となるのは④~⑥の理解です。
④15,000ドルの支出をした。
⑤55億ドル相当のもの(金額換算すると55億相当になる)
⑥合計9640億ドルの支払いが出来なかった
と言葉で言えばたわいないのですが、①~③とは英文構造が違っています。

15,000 dollars of expenditure, 5.5 billion dollars of equivalent, 96.4 billion dallars of total とは表現していないのです。

④~⑥のパターンの英語に対する説明を私は見たことがありません。そこで以下は私の推測です。

④~⑥のパターンは、いわば「同格」の概念で理解すべきである。
③は車のために支出したがそれはジャスト15,000ドルだった。
④はそれを金額換算すれば、丁度55億ドルになる。
⑤は合計の支払いが出来なかったのであるが、それは丁度9640億ドルだった。

ここまでの頭の整理が間違いないとすれば、例えば①~③を別の表現にできるかどうかです。
私の答えは以下のとおりです。
sold the eel of 3.6 tons to three firms とすれば、問題となっているうなぎを3社に売ったで、日本語だけからでは③との差異がないように見えますが、③の場合は問題となったうなぎが他にもあったことが示唆されています。つまり、3.6トン分はその一部だったということです。ですが、sold the eel of 3.6 tons to three firms だと、問題となているうなぎは3.6トンで全てであるということが示唆されています。


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